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自分のツノガエルのテラリウム飼育が失敗した理由

1.はじめに

 まず述べておきたいのが、「ツノガエルはテラリウム飼育には向かない」ということである。ヤドクガエルやイエアメガエルのように半樹上性ではなく、地面に潜り獲物を待ち構えるタイプである。

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(こんな感じ。かわいい)

そのため、苔を引けば引っ剥がす、植物を植えれば掘り起こして踏み荒らす、ソイルより深い造形材まで掘り進め外からは全く見えない場所で落ち着く(これはツノガエルにとってはいいことかもしれない)とやりたい放題されてしまう。YouTubeで見るような凝ったレイアウトは2日で壊滅すること間違いない。

2.今回のテラリウムの構造、設備

 グラステラリウムのナノキューブを用いた。底に軽石を撒きその上にフロッグソイルを敷き、その上に造形材を壁面まで塗りたくり、コルクボードで隠れ家を作った。前面にはヤマゴケ、ユキノシタを植え、見栄えは個人的には満足であった。軽石により通気性も良く、性能面ではほぼ問題ないと言えた。

3.失敗

まず1つ目は造形材を緩くし過ぎた点である。ツノガエルが余裕で掘れる柔らかさになってしまい、本来なら触れないソイル層まで掘られてしまった。仕方なく一度カエルを掘り出し下にウールマットを置き、その上にソイルをさらに置きそれ以上掘らせないようにした。最初はソイルに埋もれていたが何が気に食わないのか暴れ回り、最終的には隠れ家を薙ぎ倒しその上に鎮座していた。 

次に植えた植物の場所である。前面に植えたコケはソイルまみれで見栄えは悪く、ユキノシタに至っては踏み荒らされバラバラになっていた。石などで周りを固めるなどを考慮すべきであったと思う。

4.最後に

このケージにいたツノガエルは今はソイルだけのケージで食っては潜りうんちをする生活に戻っている。たしかに「寂しそう」とか「見映えが」とか思うところはあるが、生き物が生きやすい環境を維持するのが飼い主の役目であり、インテリアのように扱うのは間違っている。

今回は失敗したが反省を生かして機能性と見栄えを両立したテラリウムを作ってみたいものである。


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