アニメ録#7 呪術廻戦

 二次創作見て興味出たから。
 ブームにはノリたくない逆張り人間なので、呪術廻戦1期が放映されていた当時も「流行る流行るって言われたら見たくないもんねー」と五条に負けないくらいの生意気こいて見なかったのだが、ついに見てしまった。その理由がこれである。しょうもなさすぎる。
 支部で良質な二次創作を探し漁っていたら、呪術廻戦の夢小説で面白いものを見つけてしまったのだ。鬼滅といいワンピースといい、どうしてこんな面白い神作品を作ってしまわれるのでしょうか。素晴らしすぎる。
 一通り作品を読み、夢術廻戦で検索をかけて見つける神作品たちを前に思ったのである。こんなに素晴らしい作品を数多く生み出してしまう呪術廻戦とは、どんな原作なのだろうか、と。
 通常、ピクシブに二次創作、特に夢小説が多く投稿される場合は、二通りの可能性がある。原作で語られる部分が少なすぎる場合と、原作でとてつもなくキャラが死んだり、衝撃的な闇落ちがあったりする場合だ。
 鬼滅なんかは、無限列車編のあとから夢小説で救済しようとする作品が増えたのではなかろうか。・・・あくまで偏見によるものだが。
 実際問題、原作で幸せに生きてるキャラクターたちを二次創作で悲惨な展開に巻き込みたいと思う者はそう多くないだろうが、原作で不幸だったキャラは現パロなどで幸せになって欲しいと思う者は多いだろう。
 少なくとも、原作で十分に幸せなら、あるいは幸せを目指せるなら二次創作で救済しようとは思われない。もちろん幸せに暮らしていることを二次創作で描くのも悪いことではないが、わざわざ創作しようと思う人は多くないのではなかろうか。
 だいぶ本筋からズレてしまったが、呪術廻戦の二次創作、特に原作改変や救済という単語をよく見ていたので、ある程度悲惨な展開を覚悟して見ていた。しかし、1期ではそこまで悲惨な展開は多くなかったように思う。いやまあ、伏黒恵の幼少期とか、禪院家の腐った指針とか、ひでえなこりゃって言いたくなる部分は多かったけれど。真人なんかさすが呪い、人にはできない決断をしてのける。そこに痺れず憧れもしねぇ。とは思ったけれど。
 違うか。わたしがニーアやDODなんかに毒されすぎてるだけか。鬱ゲーとか胸糞展開も喜んで受け入れる悪食なんだな。うん。知ってた。
 というか、おそらくの予想だが、劇場版や二期、主に過去編あたりが衝撃的な展開なのではないだろうか。今まさに2期放映中で、youtubeでもたくさんの動画が投稿されているし、二次創作でも五条たちが高専に通っていた時代の夢小説は数多い。つまり、さらなる衝撃が待っているということか。楽しみだ。


 ちょっと前置きが長すぎたというか、前置きどころの長さじゃなくなってしまったが、1期を見た感想を書き連ねていこうと思う。

 まず、両面宿儺という単語について。
 両面宿儺という単語、その存在と姿形についてはおおよそ某掲示板に書いてあったことと同じだったので知っていた。というか、元ネタが某掲示板なのだろう。昔、都市伝説や怪異などについてのまとめを見漁っていたので、単語を聞いてすぐにわかった。私のような人間が少数派なのだろう。かつて呪術廻戦が好きだといった人に「両面宿儺って頭2つで手は4本ですよね?」と質問したが疑問符を浮かべられてしまった。だいぶ微妙な空気になって気まずかった。

 全体を通して、アクションシーンの完成度がかなり高かったのではないかと思う。見ていて動きを認識しやすいことを完成度が高いと評価させてもらう。もちろんアニメ的表現はあったと思うが、殴ったのか、蹴ったのか、防がれたのか、はたまた貫通したのか。それがわかりやすかったので、完成度が高いと表現した。
 序盤は肉体操作による単純な戦闘スキルを、中盤からは呪力を用いた戦闘を、そして終盤は、呪術を応用した戦闘を。段階的にわかりやすく何をしているか視聴者に伝えていると言えるだろう。
 特に最終話、野薔薇の術式なんかはいきなり見せられても「なんか急に腕に釘刺し始めたぞこいつ・・・」と思ってしまうだろう。シリーズ構成がうまいともいう。

 また、真人や花御など呪いたちが成長していく様も見ていてとても面白かった。戦いに高ぶる様なんかは見ていて楽しい。(これに関しては私がイカれているだけかもしれないが。)
 戦いを通じて成長していく主人公たち、それに触発されて残虐さを増していく敵サイド。どちらも素晴らしい。

 最後まで中だるみすることなく2クールを見終えることができた。なかなかどうして素晴らしい構成だったと思う。
 1期としてもきりよく終われていただろう。

 さて、続編ではどんな地獄が待っているのか。楽しみだ。

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