アニメ録#5 アーヤと魔女
CGの技術は素晴らしい だが、それだけだ
僕は宮崎五郎についてよく知らない。ゲド戦記は見たことがあるが、特に記憶に残るような部分はなかった。だから特に期待もせず、作業中のbgm程度に考えていた。
結果として、認識は間違っていなかったと思う。しかし、画面に見入られてしまったのは否定できない事実だった。
物語に特段面白い部分があるわけではなかった。では、何にひかれたかというと、表情の豊かさだ。
主人公アーヤは相手によって態度や表情を使い分ける、いわゆる八方美人だ。年下には強気に出て引っ張っていく一方で、年上相手には下手に出ておき、心優しい姉貴分を演じる。その表情の使い分けが3DCGでいかんなく発揮されているのだ。その技術は素直に称賛したい。
ただ、まあそれだけなのである。アーヤの母親が何に追われていたのか、母親が会いに来た後どうなったのかなどは分からずじまいである。この部分は原作に依存してしまうのかもしれないが、それにしてもわからない。アーヤの人心掌握術は目を見張るものがあるが…。
結局のところ何を目指して作られたのか、何を伝えたかったのかは謎である。究極的に言えば、ジブリでなくてもよかったのではないだろうか。
個人的な評価は、スポンジボブやトムとジェリーと同程度である。
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