【2019年11月8日(金) 乙夜寄席@天満天神繁昌亭】

 乙夜寄席、参戦してきました。
今日の仕事は定時で終われたのでちゃんと行けて良かった。後輩くんのミスのお尻ふきもなんのその。
寄席のためと思えば頑張れる‼︎‼︎
由瓶さんもマクラで仰ってましたが、今日は
フライデーナイト‼︎
浮かれる気持ちを止められないのです‼︎‼︎
ワンチャンな気持ちも止められないのです‼︎‼︎←なにそれw)

お客さんの入りは80名ほど。
このメンバーでは結構来たのかな…?
本日女性の割合多し。そして比較的若かったような。落語を初めましてさんが4割ほど。

私はええ感じのご夫婦のお隣でした。
席決め、結構大事やからね。

ではレポまいりましょー。

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開口一番……笑福亭智丸【時うどん】
 智丸さん、初見でございました。くすぐりセンス抜群で、挟みどころも文句なし。
さすが笑福亭。流石、弱かった頃のロッテマリーンズ(笑)(そうば氏 既出)
マクラの構成も頭の良さを感じ、昼席でやるといい感じでお客さんを引きつけれそうだなと素直に感じた。
だが、声量に関しては少々ボリュームが物足りなく、ネタの中での表情が
マリオネットか」というくらい変わらない。笑顔が硬い。カッチカチである。
まるで「アハハ!……ウケる」と言いながら真顔になっているギャルのようだ。
全然ウケてへんやん!みたいな。
愛想笑いの極み。
久しぶりに、音痴な人を観た気がした。←表情と感情が伴ってない人のことを、自分はこう呼んでいます)
うどんの啜り方が美味しそうに見えないのは、空気を頑張って吸いすぎてるからなのか。
それとも、ただ苦手なのか。

“麺ではない何かを必死に吸い込んでいる”

ことはよくわかった。

いつもこのネタの後は「よし!うどんを食べて帰ろう!」と決意させられるのだが、今日ばかりは「絶対うどんはやめておこう」と固く心に誓った。←もうやめてあげて)
 笑福亭演じる【時うどん】は、あまりかまぼこの件が出ない気がする。気のせいだろうか。
一つ良き点を挙げるとするなら、丸々清八の真似をしなければならないので、一挙一動・一言一句覚えているアホの頭の良さは逆に『コイツ、怖すぎる』という様を醸し出していて、個人的にはハマった。今後に期待したい。
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モタレ……笑福亭 由瓶【禁酒関所】
 由瓶氏、豪快にご登場(笑)だいぶご無沙汰でしたが、やはり由瓶氏は根が心優しく、正直で素直で“ええ人”がにじまずに全開で放出している。ブシャー!!!!みたいな。
冒頭で話していた“フライデーナイト”の件は氏から出た話なのだが、本日は若い女性が多いとのことで、普段よりちょっと浮かれ気分なのだという(笑)
たしかに気持ちはよくわかる。心なしか、周囲が良いニオイがしている。気がする。←出るとこ出たら負ける発言)

“フライデーナイト”は1週間のハメを外す、浮かれた日なのだと氏は言い、
「男性のお客さんは若い女性が多いからワンチャン(ワンチャンス)狙ってるんちゃいますか!?」とか(笑)
「女性のお客さん、ほんま今日終わったらすぐ帰ってくださいね!?!???!
変な男の人ついてったらあきませんよ!!!!」と、とてつもなく紳士。
そして目がマジである。

由瓶氏のこういうところがとても好きだ。人間として好きである。落語からもそれがよく伝わり、観ていて気持ちがいい。
 今夜は【禁酒関所】ということで。由瓶氏と桂 ひろば氏が演じるものが好きだ。
恰幅の良い体格に、程よい肩幅の広さ。まさに武士向きの身体つき。そして声質の良さ。
噺に向いている。
 この噺は主にシモの話になるので、一つ間違うとだいぶ下品になってしまうのだが、全く感じさせない。シンプルに面白い。
大人だって、小学校低学年が喜ぶワードで笑いたい時もある(笑)
 ひとつ気になるポイントとしては、小拍子の扱い方。ソロっと持ち上げるようにして
“………コト”ぐらいの音量で進める。『音響の人になんか言われたんかな?(そもそも夜席に音響さんが入るか謎だが)』『小拍子落としそうなんかな?』となんか少し不安になった。
氏の癖なのかどうなのかもわからない。
終演後、聞こうと思ったが本日はお見送りなしだったので、また次回。
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トリ(本日の主任)……桂 そうば【餅屋問答・改】
 だいぶご無沙汰である。久しぶりに拝見できて嬉しかった。以前は舌足らずな滑舌が気になったが、流石。もう全然気にならない。
努力というものはつくづく素晴らしく、また、氏に敬意を表する。
主任ということで、前者2名は氏によって選出されたのですが、曰く「笑福亭は弱いときのロッテマリーンズ」やと(笑)で、自身が所属する米朝一門は“巨人軍”。つまり紳士。
で、自身の師匠はその中の清原やと仰ってました(笑)なるほど流石関西外ご出身。
相当鋭い例え(笑)思わず自席にて「あぁーーー」と声出てしまいました。
 僧侶の友人が居る……というところからの餅屋問答へ。
チラシを見たときから題目に惹かれていた。【改】とかそういうものに弱いのだ。(ドラゴンボール超(スーパー)的な)
 やはり関西外ということもあり、少し発音に違和感がある箇所があったが流石ざこば一門。パワープレイでお客さんを世界へ引き込んでいく。
沙弥卓然さんの人物設定が人により分かれるところであるが、今回は少し激しめ…というか落ち着きがあまりない卓然さんであった。
【改】の部分が不可解であったがなるほど。独自のオチへ改変していたことがわかった。
たしかに斬新で、そうば氏演じる餅屋のおやっさん像ならなるほど納得のオチであった。

ここはレビューで納得せず、ぜひナマでご覧いただきたい。
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23時きっかりに終演。終電にも間に合う。

うどんを食べて帰る気には今回はなれず、また次回。

自分のフライデーナイトは呆気なく終わりそうだ。

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