デベロッパー目線での awwwards Conference Tokyo 2020

こんにちは、デベロッパーの寺口です。

1/23(木)・24(金)に開催された「awwwards Conference Tokyo 2020」に参加してきました。弊社からの参加者は、代表、アートディレクター1名、私を含むデベロッパー2名の計4名です。

awwwardsとは

awwwards.とは、全世界から選ばれた有数のクリエイター達が審査員となり、応募された中から日ごと・週ごと・月ごと・年ごとに採点・投票を行い、優れたWebサイトを表彰する世界的なコンテストです。

そんなawwwardsが主催するカンファレンスがawwwards Conferenceであり、デジタルデザインに関わる多種多様なトークやディスカッションが繰り広げられました。参観者の割合は海外からの参加者の方が6割、日本の方は4割程のようでした。

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今回このカンファレンスに参加する上で、私個人では以下のようなことに着目してみました。

・海外のクリエイターのワークフロー
・海外のクリエイターの目に日本のクリエイティブはどう映っているのか

たくさんのスピーカーがユーモアを交え、思い思いのプレゼンテーションを繰り広げる中でも、アメリカやヨーロッパにオフィスを構えるFantasy Interactiveという会社でデザイナーをされているPeter Smartさんのプレゼンテーションが印象的でした。

ユーザーテストを繰り返し、デザインと機能性を両立

Peter Smartさんが取り上げたのは、「ロイヤルカリビアン」という大型旅客船でクルージングを楽しむ旅行客向けのアプリ(ROYAL CARIBBEANINTERNATIONAL APP)。3Dの表現を使ったリッチな表現、ストレスの少ないシームレスな遷移等の、一見するとデザイン面でリッチさに重きを置いてるように思えるアプリですが、実はたくさんのユーザーテストを何度も繰り返し、デザインと同じくらい、実際に使うユーザー目線に立った機能面でのブラッシュアップを繰り返したそうです。

普段の私たちの制作では、どうしても予算やスケジュールの事情から、機能面かデザイン面のどちらかを優先することになってしまうケースもあります。しかし今回のプレゼンテーションでは、デザインと機能の両方を諦めることなく、情熱を持って両面から徹底的に突き詰めることの大事さを再認識することができました。

ほかにも、海外の方のプレゼンテーションに共通したメッセージとして、「アウトプットを最終的な形にするまで、とにかくトライアル・アンド・エラーを繰り返すこと」「失敗を恐れてはいけない。失敗は良いアウトプットをするための材料であり、失敗がなくて成功はない」ということが言われていたように思います。

アフターパーティー

アフターパーティーでは登壇者に混じって、ほかの参加者とともに交流を深めました。

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ドイツからカンファレンスにやってきたというデザイナー(普段は切手コレクター向けのオークションサイトを運営をしているそう)にお話を伺うと、将来的には日本でデザイナーとして働きたい、働くために日本語を勉強しているとのこと!寺社仏閣やアニメなど、日本独自の様々な文化が混在している中で刺激を受けながら制作ができる環境に魅力を感じているそうです。

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その他にもアメリカやイギリスなど様々な国から参加している方たちにお話を聞きましたが、「いつかは日本で働きたい!」という人が多く、日本のクリエティブシーンへの関心の高さが伺えました。

まとめ

Awwwards Conferenceはどちらかというとデザイナー、デザイン領域に関することがメインのカンファレンスですが、デベロッパーの自分でも制作の姿勢や考え方、プロセス等はとても参考になり新鮮なことばかりでした。

個人的な心配としては、それほど英語力が高くないので海外の方とコミュニケーションをうまく取れるか、プレゼンテーションの内容をよく理解できるのか不安ではありました…が、実際行ってみると言語の壁を超えてものづくりへの熱量や思いをひしひしと感じられ、とても刺激になり、モチベーションに繋がりました。同時に、普段から手を動かしてアウトプットをし続けることの大事さを改めて感じたカンファレンスでした。今回が初参加でしたが、もしまた次の機会があれば参加してみたいです。

英語力がなくて参加に二の足を踏んでいる人がいれば、参加することで得ることの方が多いと思いますので、ぜひ飛び込んでみることをおすすめします。

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