その呼び方あってる?「フォントの呼び方をすり合わせる会」
突然ですがみなさん、こんな経験ありませんか?
・フォントの呼び方に自信がない
・フォントの名前を声に出して読むのに抵抗がある
・他人が自分とは違う呼び方をしていると不安になる
特に英字フォントは、呼び方が複数存在していたり、明確な発音が記載されていないことが多く、合っているのか分からないまま使っているフォントもあるのではないでしょうか。実際は少し呼び方が違ったところで大体伝わるので問題はないのですが、気になりだすとモヤモヤしませんか?
そこで、せめて弊社デザイナーの間だけでもフォントの呼び方を統一しようじゃないかと「フォントの呼び方をすり合わせる会」を行いました。その時の議題に上がったフォントの一部をご紹介します。
1.Arial
言わずと知れた呼び方の意見が分かれるフォントの代表格「Arial」で、まずはウォーミングアップといきましょう。
・アライアル
・アリアル
・エリアル
・エイリアル
・アリエル
・エアリアル
などなど。様々な呼び方が存在していますね。こんなにあってはモヤモヤして仕方がないと思いますので、さっそく意見を交わして社内での呼び方を統一していきたいと思います。
意見① 「一番よく聞くのはアリアルかな。」
意見② 「割とベテランの人にエリアル派が多い気がする。」
意見③ 「Trial(トライアル)だからアライアルでしょ。」
SJデザイナー的結論
さすが代表格だけあって全然まとまりませんでした。やむなく多数決により一番票を集めた「アリアル」に落ち着きました。今後ソニックジャムのデザイナー内では「アリアル」で統一していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
2.Montserrat
「Google font」で配布されており、可読性が高く使い勝手の良いフォント。素直に読むと「モントセラト」でしょうか。調べてみると「montserrat」の名の付く地名がいくつか存在しており、「ギザギザな山(のこぎり山)」という意味があるようです。以下の日本語表記を確認することができました。
・モントセラト
・モンセラット
・モンセラート
意見① 「無難にモントセラトがいいと思います。」
意見② 「でもTは発音しない方がプロっぽいよね!」
意見③ 「モンセラートが滑らかでオシャレだと思う。」
SJデザイナー的結論
もはや好みですね。モンセラットが優勢かと思われましたが、響きの気持ち良さで「モンセラート」に軍配が上がりました。この地名がなぜフォントの名前に使用されたのか、というところまでは分かりませんでしたが、思わぬところでマニアックな知識を得ることができました。
3.Noto Sans
世界中のあらゆる言語に対応することを目標に、GoogleとAdobeが協力して開発したフォント。ウェイトも豊富でとてもお世話になっているフォントです。「ノトサンズ」で定着しているように思っていましたが、本当にそれでいいのでしょうか?
意見① 「Gill Sansは(ギルサン)じゃない?」
意見② 「Sans Serif(サンセリフ)はS発音してないよね。」
意見③ 「でもS発音しないと物足りない感がすごい。」
SJデザイナー的結論
もう浸透しているし変えてもなぁ、ということで今まで通り「ノトサンズ」。それにしてもSを発音しない場合の「ノトサン」という響きはなかなかきついものがありますね。
4.A1明朝
モリサワからリリースされている墨だまりの表現が美しいこのフォント。昨年ヒットした映画「君の名は。」のタイトルでも使われていましたね。
意見① 「これってエーワンミンチョウ以外に呼び方あるの?」
意見② 「自分はエーイチって呼んでた!」
意見③ 「紙のサイズはA1(エーイチ)って言うけど関係ない?」
SJデザイナー的結論
こちらはモリサワのフォント紹介ページにて読み方が記載されていました。ありがたい!
http://www.morisawa.co.jp/fonts/specimen/1075
正しくは「えいわんみんちょう」。このように明記されているとスッキリしますね。
やってみた結果
フォント名は声に出す機会が少ないせいか、思っていたよりもみんなの意見が分かれて盛り上がりました。それに思いもよらない知識が得られることもあるのでおすすめです。呼び方をはっきりさせたことによって、これからは胸を張ってフォントの話ができることでしょう。
フォントの呼び方でモヤモヤした時は、ぜひ社内や身近なチーム内で試してみてはいかがでしょうか?
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