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Vlue Note Lyrics 2019〜2020

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3人のソングライターズバンドVlue Note による作詞集。毎月およそテーマ、タイトルを決めてそれぞれ作詞中。メンバー https://note.mu/starless htt…
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2019年6月の記事一覧

1988

1988

借りたギターを抱え
窓から見える三日月を眺めた
コードすらわからなくて
ひんやりとした光をただ受ける

何かが変わると思った
生ぬるい自分の生き方を
そっと慰めて
少し強がりたかった

奏でたメロディーは
幼子のように
頼りなげに歩き出し
心に落ちていく

指が動かずに
苛立つ日々が過ぎていったけれど
3つのコードから
初めて曲が生まれた

殺風景な歌に
たどたどしいギターソロ
モヤモヤしていた気

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紫陽花

紫陽花

さっきまで降っていた雨も止んで
今日の予定を変えたんだ

窓を開けて 車を走らせて
まっすぐな道 風を受けながら

積み上がった気だるさが 流されていく
心穏やかに 爽やかに

何処までも続く草原 雨上がりの匂い
子供路の頃の懐かしい記憶

梅雨晴れの空は 青い海のようで
雲ひとつない キャンパスだ
眩しい光を受け 未来の形を思い浮かべて
進むべき道を 進むんだ

30年の月日が流れ 嗚呼

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楽器を手に入れた日のことを

楽器を手に入れた日のことを

1901年、ラヴェルという人が
「水の戯れ」いう曲を書いた
100年以上経ったいま、僕はそれを弾くために
練習を続けてる
いつか弾ける日が来るのかな

2014年、エド・シーランという人が
「One」という曲をリリースした
5年経ったいま、僕はそれを歌うために
練習を続けてる
いつか歌える日が来るのかな

音楽と遊ぶようになってから
随分と時間が経ったけど
飽きる気配はなく
でもいつか飽きる日は来

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