高さを自由に調節できる赤ちゃん用段ボールデスクの作り方

こんにちは、のーとです。最近すっかり秋めいてきて、子どもを連れて外に出かけるのも楽になってきました。子どもはベビーカーの上で金木犀が香る秋風に目を細めてのんびりしていますが、家の中ではおもちゃを箱から出しまくってワイルドに遊んでいます。私はやんちゃな子どもの世話でヘトヘトです。

さて、今回は「はじめまして」で触れていた、家庭内でのリハビリに使っている段ボールデスクの作り方です。段ボール選びはこだわりが要りますが、カッターとクラフトテープがあれば結構簡単に作れます。

デスクにしやすい段ボール

Amazonや楽天のお世話になりまくっているので段ボールはふんだんに手元に入るのですが、テープをはがして折られた蓋を開けるごく普通の形をした段ボールは今回のデスク作りには向きません。色々な箱をデスクにしようと試してきましたが、大きな段ボール箱は中身が軽い荷物の事が多くて強度が低いです。大きいかつ十分な強度の段ボール箱は家具の購入など限られた機会で無ければ手に入らず、仮に手に入っても輸送の間でどこかしらダメージを受けていました。何より普通の段ボール箱では高さ調整をする仕組みを作るのが面倒で、頑丈かつ簡単に高さを変えられるデスクを作るには、下の絵のようなお道具箱みたいな形の段ボール箱にした方が良いという結論に至りました。蓋の部分を上下にずらせば高さ調整が楽にできるからです。

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そんな形の段ボール簡単に手に入らないよ!と思われそうですが、良いものがあります。実は贈答用の果物の箱がぴったりなのです。私は子どもを産んだ後果物を頂く機会があり、それが入っていた段ボールを流用したところ段ボールデスクを簡単に作ることができました。ちなみにサイズは5㎏入りのもので、下の写真みたいな感じの箱です。写真を見ていただくと分かりますが、下の段ボールは折り込んで二重になっており、普通のものより頑丈になっています。

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作り方

非常にワイルドかつシンプルな作り方です。載せた図もラフですが参考になりますように!
① 蓋をかぶせた状態の段ボール箱の側面を蓋ごと一緒にカッターで切り、座った時に脚が入るスペースを作る。側面は少し残しておくと全面切った場合より頑丈になる。下の絵のように、赤い線の部分をカッターで切るイメージ。

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② 子どもを連れてきて、実際に床や椅子にお座りさせながらちょうどよい高さまで蓋を持ち上げる(私の子の場合は理学療法士のアドバイスをもとに、テーブルに手の平と肘をピタッとついて体を支えられる高さに調整しました。どれくらいの高さにしたら良いか検討がつかない場合は、理学療法士や医師など、お子様の事を相談している専門家の方の意見を伺って下さい)。

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③ 蓋の位置を決めたら、クラフトテープで箱に固定する。高さを変えたい時はテープをはがして②の作業を再度行う。ガムテープは貼りなおした際ペタペタするので、クラフトテープの方がおススメ。貼り付けたら完成!

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実際に使っているデスク

我が家の段ボールデスクはこちらです。①で切り取った段ボールは捨てずに天面の周りにぐるりと貼り付けて壁を作りました。壁があるとテーブルに乗せたおもちゃが落ちにくくなります。

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最初はバンボに座った状態で高さ調整しましたが、成長して自力でのお座りをする機会が増えたので、テープを貼りなおして最初より低く調整しました。さらに最近はデスクに頭を乗せてバンバンたたくのがマイブームで、さすがに天面が歪んできたのでニトリで買ったプラスチックのお盆をテープでくっつけています。

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自力で座る時はおしりの下にクッションがわりに赤ちゃん用枕を敷いて、長く座ってもおしりが痛くなりにくくしています。赤ちゃん用枕ってドーナツ型で厚みもそこまで無いので、意外とおしりを乗せるのにピッタリです。

終わりに

書こう書こうと思っていた段ボールデスクの記事をやっと書けてちょっと嬉しいです。実は先日子どものフォロー外来であまり芳しくない見通しを言われ、子どもが産まれてからの今までの色々な事を思い出しながら、さすがに辛くて泣きながら帰りました。おそらく似たような思いを経験された方は他にもいらっしゃると思いますが、なんだか砂漠のむこうや海の上とか、簡単に行けない遠くにまだ赤ちゃんなのに自分の子どもが一人でいて、母親の私が一生懸命走ったり泳いだりして子どものもとにたどり着いても、また手の届かない遠くに行ってしまうような、いつまでも自分の手元に子どもが帰ってこないような気持ちに時々なります。

それと同時に、思わぬ形での子育てをしている事で得たものも沢山あるなあと思っています。私の子どもは普段の生活のほとんどは普通の子育てと変わらないので、ケアが必要な子という側面と元気な赤ちゃんという側面、二つの側面があります。おっぱいを飲んでくれないとか泣いて中々寝ないとか、普通の子育ての中で直面する悩みも抱えてきました。でも、私の子どもがスーパーハードな人生のスタートを切ってスーパー回復したために、その悩みを人に相談しても「最初の事を思えば楽でしょう」とあまり真剣に取り合ってもらえない事もしばしばありました。今思い返しても非常に辛い事でした。だんだんと、無事に産まれた子どもの親の子育ての悩みと、私の抱えてる悩みの内容や深刻度は確かに違うかもしれないけど、両方とも悩んでいるという事実その一点を大事にしないといけないと思うようになりました。勿論、私より大変な悩みを抱えている親は言わずもがなです。

「あの人は私より大変だから私はもっと頑張らないと…」と親が自分を追い詰める必要は無いし、ましてそんな言葉をかけてはいけないと思えるようになったのは、私にとって大きな収穫だったと思います。この記事が大切な子どもを育てている親にとって、小さな希望を見出せる一助になれば嬉しいです。

まとめのわりにだいぶ長くなりましたが、またコツコツ記事を書いていこうと思います。

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