ちょっと良いこと

今日、千葉方面にちょっとした用事があり東京駅から成田エクスプレスに乗った。別に空港に向かうわけではなかったのだが、いろんな兼ね合いで使わねばならなかったのだ。

成田エクスプレスというのは新宿から来る6両と、横浜方面から来る6両が東京駅で連結して12両編成になる。
新宿編成のほうが先に東京駅に到着するので、東京駅から乗る場合は新宿編成の切符を持っておくと、ほんの数分だが早く座れたりする。今日はそれをすっかり忘れていて、特に考えずに後から来る横浜編成の切符を取っていた。ホームについてから「あ、そうじゃん。新宿編成取ればよかった……」とちょっとだけ後悔した。荷物も重くて、なるべく早く座りたかったというのもあって、ややテンションが下がったのである。

ホームで電車を待っていたら、まずは先に到着する新宿編成が到着。当然、私が立っていた所は通り過ぎて、ホームの前寄りに停車する。その数分後に来る横浜編成を待っていたら、私の隣にいた外国人&日本人の2人組のお客さんがちょっと戸惑っていた。
あ、これはもしかしたら連結するの分からないのかも、私に大丈夫か聞きたいのかも、と思いイヤホンを外したら本当に話しかけてきた。

「あれ?これって乗る場所ここであってますかね……?」
「大丈夫ですよ。1号車〜6号車は後から来て、さっき来たやつと連結するので、2、3分したら来ると思います。」
「あ!そうなんですね。私は4号車だから大丈夫ですね。ありがとうございます」

日本人の方が、それを外国人の方に英語で説明していて、無事に伝わったようでよかった。これから空港に行くと言っていたので、おそらく海外在住でそこまで日本の鉄道に慣れているわけでもなかったのだと思う。そりゃ、増解結なんて普段暮らしてる日本人でも分からんこと多いし仕方ない。ともあれ、心配は解消できたようで良かった。
ちなみに、「保安検査があるのに間違って買ってしまったから」と言われ、なぜかジュースを1本もらった。ちょっとしたお礼も兼ねてくれたようだが、そんな大したことはしてないんだけどな……。

もし英語で説明しきゃいけない状況だったらヤバかったな……日本人の方がいてくれて良かった……とか思っていたところ、まもなくして横浜編成が到着して、連結作業に入る。そろそろドアが開くかな?というところで、今度は後ろからカタコトで「スミマセン」と話しかけられた。
外国人2人組の旅行客らしく、どうやら自分の乗る号車があっているか分からないらしかった。切符を見せてもらったところ、自分と同じ号車だったので、「大丈夫ですよ、このドアから乗ればOKです」と身振り手振りも加えながら伝えた。片言とはいえ、日本語で話しかけてきてくれているから、多分日本語も多少は通じるよな……と思いつつ、今度は日本人で通訳してくれる人がいなかったのでちょっと焦った。でも、しっかり伝わって「Thank you!」と返してくれたのでホッとした。

そんなわけで、わずか数分の間に、成田エクスプレスに乗車する人たちを手助けした。手助けというか、「大丈夫ですよ」って伝えただけで、本当に大したことはしてないんだけど。
でも、そりゃ慣れない土地で、慣れない列車に乗るというのは分からないことも多いだろうし、間違ってないか心配になるのは当たり前なわけで。そこで、ちょっとでも安心する力になれたらなら、まあそれは良いことなのかなと思う。

そいうことで、今日は少しだけ良いことをした気分です。


なぜかもらってしまったレモンスカッシュ
せっかくなのでおいしくいただきました

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