夜を往く。

ラジオに送るイラストを描いたり、旅行したりしていたら、しばらく更新できてなかった。久しぶりの更新。
が、今日はそんなに長くないです。なぜなら、いま夜行列車に乗っているので。サンライズ瀬戸号で瀬戸大橋を渡り、岡山を出て少し経ったくらいに書いてる。

旅行というのは、帰り道には少し名残惜しくなるもので、「もう終わりかー」という気持ちになる。楽しかった時間から、現実に引き戻されるのが嫌なのもあるし、なんとなく寂しい感じがする。
そんな時、帰りの移動まで楽しかったら、それはもう最高である。サンライズはまさにそういう列車なのだ。帰りがサンライズだと、最後の最後まで楽しい。
まあ、東京についたらすぐに仕事に行かないといけないんだけど。そういう意味では、現実への転落度はめっちゃ高い。それはそれで辛い。でも、それを差し引いても楽しいものは楽しい。今回は一人じゃなくて親との旅行で、普段は一人でサンライズ乗ることがほとんどだから、いつもと違った楽しさもある。

なんか最近は色んなところを旅行してるけど……別にそれでなにか新しいひらめきに恵まれるとか、新しい自分になれるとか、そういうことはあんまりない。少なくとも私の場合は、例えば雄大な大海原を見て「きれい!」と思うことはあっても、「よし、がんばろう!」とは思えない。結局最後は、旅行を振り返って落ち着いたときに、「まぁ……がんばるか」と自分に折り合いをつけるくらいだろうか。決して全部が全部、前向きなわけじゃない。

今はちょうど、車内で寝っ転がりながら、今回の旅はどうだったかなって考えているところ。もっと上手く回れたなとか、あそこも行きたかったな、とか。楽しい旅行なのに反省ばっかしてる。これを前向きと捉えるか、後ろ向きと捉えるかは難しいところ。

ともあれ、こうして旅行を心の中で振り返りながら、そっと眠りに落ちていけるというのは、寝台特急にしかない旅情というやつです。
今日はそんな旅情を噛み締めながら、眠りにつこうと思います。

なんだかんだ長く書いちゃったかも。
そろそろ姫路に着くかな。
おやすみなさい。

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