いのちを食べるということ
ちょうど1年前位
『いのちの食べ方』という映画を半ば強制的に観る機会があった
自分が肉を食べることに後ろめたさや罪悪感はいつもあった。でも考えない様にしていた。
私はオーストラリアのファームでお世話をしていた牛を食べた事がある
(⇩牛をたくさん草のあるところへ誘導)
当時Wwoofer 10名+マネージャー3名、宿泊のお客様も多く食料がすぐに消費された
(⇩一週間分の食料の買い出し)
ある日マネージャーが
『もう牛肉が少ないから今日午後から牛を一頭殺すよ。見に来るものは来なさい。』と言った
最初は行かないと言って部屋に引き込もっていたけれど、友人が部屋に来て
『見なきゃだめ!行くよ!』と手を引かれ嫌々出ていった
群れから一頭囲いに誘導され
何かおかしいと気づいた牛は鳴きながら暴れだした
(だから見たくなかったのに…😢)
その時、パン・パーーンと乾いた二発の銃声
牛は倒れた
(⇩⚠後日写真交換にて貰った写真⚠)
できるだけ苦しまないように
ギリギリまで気付かせないように
できる限り配慮していたと思う
マネージャーが縄を牛にくくりつけトラックで広いところに引っ張っていって皮を剥いだ
『やってみたいものは?』とナイフを前に差し出す
Wwoofer何人かが教えてもらいながら捌いていく
私は見るだけで精一杯だった
しかし肉の塊になった瞬間
『おいしそう』と思った
自分でもびっくりしたし
本当に残酷な奴だと思う
でも隣には牛の頭が転がっていてハッとする
頭をなでながら『ごめんなさい。いただきます🙏』と手を合わせて泣く😭
皆の為に辛い役をしてくれたマネージャーに『有難う』と感謝して夕食の当番だったのでキッチンへ😢
そしてみんなで有り難く美味しくいただくBBQ
美味しいよぉ〜っ😭ごめんよぉ〜っ😭有難う😭
そんなことを経験していたので
肉になるまでのことは知っていると思っていた
しかし
知っているつもりでいただけだった
『いのちの食べ方』の映像は私がオーストラリアで経験した、いのちの食べ方とは全く違った
人が動物を殺すということに感情を抱かせない…
殺すということを感じさせない…愛を与えない
明らかにおかしな光景なのに当たり前の日常のように淡々と進むのが恐ろしかった
いのちへの接し方ではなかった
映像は生きているものを映しているはずなのにそう見えなかったのが本当に恐ろしかった
人間が感情を殺されたロボットのようになっていた
『この人達は本当に人なんだろうか?』
『このおかしな状況に疑問や罪悪感を抱かないのだろうか?』
いのちが淡々と仕分けられ
流されていく
死に向かっていくはずのいのちが
ぬいぐるみであるかのように扱われる
むごい
そして従業員のランチシーンでは肉や卵などを食べるシーンが流れる
『あぁロボットじゃなかったんだ。』
『私達は人に殺してもらった命を食べていることを見ようとしていない』『知らないって罪だ』
今流行りのルーティーン動画のように淡々と流れる映像に自分も洗脳されるんじゃないか?騙されないぞ!と変に気を張っていた
こんなことが繰り返されるなんてどうかしている
グローバル社会の闇を観たような気がした
忙しく働き余裕がなくなり
何も考えられない
疑問すら抱かない
感情を失った社会
↓
不幸で不健全な社会
搾取される動物
理想的な未来の食卓のために
どのように育てられているか、どのような餌を与えられているのかを知って、生き物と真摯に向き合っているところを支持したい。そういうところのものを買おう。
野菜は自分で作るか、信頼できる人、信頼できる店で買おう(旬のもの、繋がりのあるもの→幸福感)
食べる以上いのちをいただたいているということを真摯に受け止め、感謝し、一食一食を大事にしたい
自分の育てるものは人の口に入ることを考えて安全で美味しいものをつくる
生き物に対して『この人になら食べられてもいい』と思ってもらえるくらい愛情をもって接したい
世間の当たり前に流されず疑問を持って四季を感じ自然の変化に気づきながら感情豊かに暮らしたい
それから半年ほど経った月1の農業の勉強会で
ヴィーガンのご夫婦と出会う
とっても優しくて生き方もカッコいい
話していると楽しくて落ち着く
温かいし面白い
ヴィーガンカフェとの出会い
何度かお会いしてお話をしているなかで、ご夫妻が近々ヴィーガンのカフェをオープンする予定だということをうかがい、私のトマトを使いたいと声をかけてもらった
勉強会の自己紹介のときに
『今はまだ販売先がJAと直売所しかなく、JA は共同選果なので慣行の農家さんのトマトと混ざって出荷しているけれど、これから色々勉強して出来るだけ必要としてくれる人のところへ届けていきたいこと、安心して食べてもらえて人を元気にする野菜をつくりたいこと』等話していたのを覚えて下さっていて
トマト買わせてと言っていただき
実際何度も畑に足を運んでいただき
毎週トマトをたくさん買っていただきました
そして、美味しいトマトメニューを沢山つくって試食会等も開いてくださいました
食材にこだわりのあるカフェで使っていただけ
美味しく調理していただけ
嬉しくて、嬉しくて友達が遊びに来る度にカフェへ連れていっては
『これ私のトマト』と自慢しました👺🤥
応援してもらい、やりたかったことを叶えてもらえて嬉しかったことやお料理がとても美味しかったのでヴィーガンに興味を持ちました
それで
今年に入ってからお肉を控えることにしました
しかし
大好物が鶏のからあげ、玉子焼き、刺身…
ヴィーガンにはなれなさそうなのですが
調味料や調理方法等学びながら少しずつお肉を食べることを減らすことから始めてみようと
まず大豆ミートから始めてみました!
カレーとかそぼろ丼とか甘辛そぼろの巻き寿司とか色々つくり
なんとなく慣れてきたところです
油でカリッとさせると違和感がなくなりました
動物や生物、環境のことを考えながら
そして生産者のことも考えながら
感謝を忘れず
少しずつ無理なく
マイペースに変えていきたいと思います
みんなが楽しく安心して暮らせる未来のために使わせていただきますm(_ _)m