静かに生きる“いらつき”は、いつかあなたの財産になる。

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本物の笑顔と嘘の笑顔。
このふたつを簡単に見分ける方法がある。

それは、地味な生き方をしている人の笑顔が本物で、派手な生き方をしている人の笑顔が嘘。だから、わたしは地味な生き方をしている人の笑顔しか信じない。

人はこころが不安定なときほど、派手な世界に憧れ、派手な世界の住民を妬みの対象とする。けど、人は派手な世界に光を見るかぎり、自分が産み落とす日々の陰影こそが魅力であることに気付けない。

新約聖書に次のような一節が書かれている。
“光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった”（ヨハネの福音書1章5節）

人は神という光に照らされる存在である。だから、自らが光になることはない。けれども、光を拒絶してこころに闇を作れば、容赦なく別の闇に襲われる。闇は闇にだけ向かうのだ。

一年前のいま頃、わたしは沖縄県内の有名なパワースポットを再訪していた。岩の隙間から差し込む光に多くの参拝者たちがカメラを向けている最中、わたしは不意にその光を背中で感じてみようとひらめいた。すると、ある啓示がわたしのもとに降りてきたのである。

大切なものほど光り輝く。しかし、それが眩しくなればなるほど目に見えない。そして、見ようとすればするほど、人は大切なものに照らされて生きる存在であることを忘れてしまう。

誰もが自分にとって必要な情報に飢えている。けれども、みな自分を正当化してくれる情報しか受け入れない。自ら何かを発信する立場にならないかぎり、人は情報弱者から抜けられないということにそろそろ気付こうではないか。

たとえ、いまが不幸でも、その不幸話はきっと誰かを照らすに違いない。人は孤独であるほど、孤独な話に癒され少し胸が熱くなる。

だから、語ることがない人ほど、大いに自分を語ろう。人生が地味なら、なおさら語ろう。語れば、それがあなたの財産だ。

Live your life !