『スタンフォード式生き抜く力』

2024/07/07 きょうの活動

今日は天気予報通り1日中雨だったので、家で読書とPC作業。レバレッジリーディング法による多読で1冊読破したので、アウトプットの記事を書いていく。

わたしは今青年会議所というものに所属していて、青少年育成委員会を担当している。
10月にメイン事業があり、なんとなくイメージは固まっているものの、もう少し解像度をあげたいというか、言いたいことをしっかり伝えたいと思っていて、目に止まった本。

『スタンフォード式生き抜く力』

知らなかったけど今、オンラインでスタンフォードハイスクールっていうのがあるみたい。生まれ変わったら海外の大学を卒業したいし、オンラインハイスクールめっちゃ魅力的だな。

この本は、ビジネス本というよりは自己啓発本で、もはや世の中の一般常識と言われていることが書かれていたのだが、とてもとても参考になったので、読んだことない人にはおすすめ。

2つ前くらいの記事に「共感は人を動かす」的なことを書いたのやけど、これが根性とか気持ちの話だけじゃなくて、ちゃんと科学的にも証明されていることを理解することができた。

これから長々と書いていくけど、めちゃくちゃ簡単に要約すると、

生き抜く力とは、
他人の話をよく聞きくこと。
他人のために行動すること。
共感すること、させること。


「生き抜く力」の根源にあるのはエンパシー(共感)と利他的行動
特にこの利他的行動は遺伝子レベルでわたしたち人類に刻み込まれているもの。人類が生きていくために必要だ、得だという判断がされているから今も遺伝子レベルで残っている。

生き抜く力は大きく3つの要素からできており、

①聞き取る力
②共感する力
③与える力

これらはすべてトレーニングすることで身につけることができる。

①聞き取る力
これはアクティブ・リスニングを強化することで身につけることができる。
アクティブ・リスニングというのは、相手が言ったことを言い換えて確認する、確認しながら詳しく聞く、相手の気持ちに共感を示す(それわかる!は自分の主観で相手の気持ちに共感しているとはならない)

逆にアクティブ・リスニングにおいて、推奨されていない行動は、相手の話を決めつける、話の腰を折る、アドバイスする、否定する。

アクティブ・リスニングは聞き取る力を鍛えるトレーニングのため、論破することが目的ではない。オープンマインドで相手を尊重する姿勢が必要で、相手の話に疑問を投げかけない。というのもあるのだが、これはわたしが所属する青年会議所の会議ルールにもあって、「質問を質問で返さない」。しかし、これがたまに本質からズレていると思う時があるので、このルールがなぜあるのかという本質を全員が理解する必要があると思った。

相手が言ったことを言い換えて確認するというのは、質問を質問で返す、ということには当てはまらない。むしろ質問者の質問に対してリスペクトを感じ、真摯に答えようとしている姿勢だと感じる。なぜか会議がディベート(討論)となっているときがあって、そうなると論破が目的になりがちで、不毛な時間が過ぎているときがある。回答者になるときも、質問者になるときも目的を見失わないように気をつけたい。

②共感する力
これは思いやり瞑想(loving kindness)でトレーニングが可能。
しかし、これはちょっと胡散臭いなと感じてしまったので、まずは実践してみて、効果をフィードバックしたい。思いやり瞑想のやり方は、https://tomohirohoshi.com/?page_id=1031

要はマインドフルネス。わたしはマインドフルネスに関しては肯定的で、忙しくて頭がいっぱいになったときは心もいっぱいになっていると思うので、忙しい時にたまにやっている。毎日やれる時間を確保できたら一番いいのかもしれないが。

③与える力
与える力のトレーニング法は、親切な行動を振り返ること。
・どんな親切をした?
・誰のために?
・どうしてその行動をとった?
・同じ目的のために他の行動はあった?
・さらに相手のためになることはある?

ごめん、これも書いておきながら、こんなのいちいちやってられない!って思ってしまった。
でも与える力を身につけたい人はぜひやってみて。これはトレーニングだから。
このトレーニングを積むことで生きがいや幸せが感じられるようになる研究結果もある。

また、この本では学校の講義のようにさまざまなテーマで〇〇力が身につけられるようになっているのだが、中でも「コミュニケーション力」と「許す力」には参考になるおもしろいことが書いてあった。

まず、コミュニケーション力。

コミュニケーション力はDNAで決まらない。つまりだれでも身につけることができる。
コミュニケーションが苦手と感じている人の多くは「緊張」「不安」があるらしい。その緊張や不安に対処するために必要なのは自分をいたわること。

◎自分にやさしくする
→人に親切にして自分自身をあたためる

◎不完全であることこそ人間を認める

◎自分の感じているものをそのまま受け入れる
→マインドフルネス

そして苦手な人とのコミュニケーションには上に書いたアクティブ・リスニングが必要と書いてあって、それは本当にその通りだと思う。

最後に「許す力」

◎ルールや正論にとらわれない
◎ルールや正論も客観的、批判的にみて、相手に寄り添う
◎相手の間違いには一旦しまっておく
◎相手の逃げ道を確保する

わたしが人と話していて気持ちがいいなと思う人はたいていアクティブリスニングがうまく、コミュニケーション力が高く、許す力も高い。だからわたしもそうなりたいと思う。

逆に「あ、もう会話したくないわ」っていう人はいつも他人の話を遮ったり、「わかるよ、でも・・・」と、共感力が弱かったり、相手のことを許せない、許す力が弱かったりするんだなって思う。なんとなくもう会話終了させたいと思っていた理由が知れてよかった。こうして人(わたし)は成長していく。論理さえわかれば、うまく付き合っていくことができる。

かくいうわたしも論理主義みたいなところがあって、人のことを論破しがち。この許す力をもっと身につけて、自分の主張や自分の正しさを持ちつつも、相手に寄り添う、相手のことを尊重するクセをつけていきたい。

というわけで、冒頭に戻るが、もっともっとまとめると、「生き抜く力」というのは結局のところコミュニケーション力なんだと思う。(話す方のコミュニケーションだけではなく、聞く方も含めて)


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