わたしの箱庭のはなし

「この人かわいいな」
そういう風に思ったことはだいたい覚えてる。
なんでそういう風に思ったんだっけってのも覚えてる。
そんな私のはなし。

箱庭とは?

自分の中の宝物が詰まったお部屋みたいなもの。

自分が好きなもの、愛おしいと思ったもの、
自分の内側に留めておきたいものを詰め込んだ心のお部屋。

箱庭に詰まっているもの

過去に120%気持ちが高ぶったものが詰まってる。
100%くらいだとそのまま誰かに伝えちゃうのだけれど、
越えると伝えるのをなんとなく控えてしまう。

その人がどんな表情をしていただろう。
どんな声色をしていただろう。姿勢は?
自分にはどう見えた?

その人の好きなところとでも言うんだろうか。
そういったものが詰まってる。

過去で言うのなら、
ジャムセッションでドラムを叩いていた女の子の表情
前に付き合っていた男性の寝顔と睫毛
…とかかな、そんくらいしかないかも。

かわいいなって思うともう終わり。印象に残ったこと、何かが昂ったことがワンシーンみたいな感じで覚えてる。
自覚できていないのもたくさんあるかもしれないけれどね。

閉じ込めておきたい気持ちと

そういったものを私は内側に閉じ込めておきたい。
ある種の執着みたいなものだ。
私がひっそりと愛でていればよいのだ…ってなる。
実家のペットさん達をわざとおブスちゃんに撮るのもそれだ。
かわいいとこは私が知ってればいい。

あなたの素敵なところは私だけが知ってればいい。
そんな気持ちに襲われることがある。

だから、私の愛は伝わりづらいのだ。

なんで閉じ込めておきたいのか

その昂ったことをそう滅多に言わない。
100%のは言うけど、120%昂ったものは言わない、絶対に引かれるから。
あのいつものテンションが120%なってみ?うざいぞ?

理解してほしい…と思えない。
自分が少し変わり者なのはわかっている。
それは私の唯一無二の感覚だから、理解されないだろうって。
あまり期待をしたいないのかもしれない。

あと、声にすることでそれは事実になる。
大きな変化になってしまうの。
話すことで、声にすることでその想いは形になるし、声にする前の状態に戻すことはできなくなってしまう。
自分の意識すら変わっていく。
そんな、変化や自覚が怖いなってのはある。

だって、私の愛はわかりづらい上に重い。

そして、私は人と距離をとりがちだ。物理的にも、心理的にも。
だから、親しい関係を作ってこなかった。
人に自分の内側を開くのはまだまだ怖い。
けど、少しずつなら別にいいかな…と思えるようになってきた。

言うて、声にしようと思えば相手の好きなところを細部まで拾おうとするから、我ながら気持ちわりいなってことになるのよ。。。
やっぱり私はチキン野郎だ。

120%を伝えてみてもいいんじゃない?

やっぱり声にするのには抵抗があるから、最近は書くようにしている。
忘れる前に、思ったことをすぐに残すようにしている。
さすがに自分の中に留めておくのはもったいないなと思えてきたからだ。

でも、やっぱり形にするのは怖い。そこから何か変形していくのが怖い。

けど、そのときに私が感じたものは過去の出来事だから不変なわけで、今の私がどうかが大事なのだと思う。
だから、話そうが話さまいが変わらない。

言うて、口下手だし、三枚目やって誤魔化すんだけどね。


May the wind be ever at your back

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?