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植松伸夫が生み出したFF音楽の魅力を、3人のゲストがアツく語る!

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。

■青春の塊みたいな存在! 曲を聴くと泣きそうになる
言わずと知れた、日本を代表するロールプレイングゲームの金字塔、「ファイナルファンタジー」。今回番組では、その音楽の生みの親である、作曲家・植松伸夫にフォーカス!

植松伸夫は、これまでに全世界で1億本以上を売り上げた「ファイナルファンタジー」シリーズをはじめ、数多くのゲーム音楽を手掛ける。海外でも大人気で、2001年アメリカ『Time』で、音楽における「革新者」の一人として紹介され、2007年にはNewsweek誌で、「世界が尊敬する日本人100人」の一人に選出。

2013年には、イギリスのクラシック専門放送局「Classic FM」が、リスナーの投票により行うランキング「Hall of Fame」において、ファイナルファンタジーのサウンドトラックで第3位を獲得。日本国内をはじめ、世界各国で支持されている。

そんな植松伸夫が生み出したFF音楽の魅力を、3人のゲストに語ってもらった。まずは、ファイナルファンタジー好きを代表して、シンガーの藍井エイルが登場。

あっこゴリラ:藍井さんのFFファン歴は、どのぐらいなんですか?
藍井:ちょっと遅かったんですけど、『FF6』からです。もう植松さんが好きすぎて、曲もダウンロードしてます。
あっこゴリラ:藍井さんが考える、他のゲームとは違うFFシリーズの魅力って何ですか?
藍井:私は、“切なさがあまりにも強い”ってところが植松さんの特徴だと思っていて、もう青春の塊みたいな存在ですね。私がRPGにハマるきっかけが『FF6』だったので、植松さんの曲を聴くたびに泣きそうになります。
あっこゴリラ:植松伸夫さんが生み出す音楽も、FFの魅力を構成する大きな要素の一つだと思いますが、アーティストとして、藍井さん自身、何かインスピレーションを受けることはありますか?
藍井:インスピレーションと言うほど、作曲や作詞をたくさんやっているわけではないので、自分が生み出す音楽に対して影響を受けるというよりは、感情を揺さぶられるってイメージに近いですね。
あっこゴリラ:特に思い出に残っているFF音楽はありますか?
藍井:『ザナルカンドにて』です。大好きです!


藍井:この曲は、『FF10』をクリアした人は、みんな泣くんじゃないかなって思います。
あっこゴリラ:おお~!
藍井:実は私、『FF10』のコンサートに行こうとしてたんですけど、チケットが取れなくて……。それくらい大好きな曲です。なんでこんなに切ないメロディーを作れるんだろうって、その植松さんの天才具合がとんでもないです!
あっこゴリラ:音楽を聴くだけで涙が止まらないってすごいですね。
藍井:自分もいろんなタイアップの曲を歌ってるんですけど、植松さんみたいなアーティストになりたいなって思いますね。本当に素晴らしい作家さんだと思っています。


■『Hollow』の制作レコーディング秘話
続いて、植松伸夫と一緒に作品作りをしたSurvive Said The ProphetのYoshが登場。

あっこゴリラ:Yoshさんは、FFシリーズはもともとプレイされてたんですか? 
Yosh:プレイステーションは持ってたけど、頭悪すぎてその頃はFFはやってないですね(笑)。
あっこゴリラ:あははは。そんなYoshさんは、FFシリーズの中でも、特にファンに大きな衝撃と興奮を与えた名作『FF7』の、2020年にリリースされたリメイク作品のテーマソング『Hollow』のボーカルを担当してるんですよね。お話をもらったときは、どんな気持ちでしたか?
Yosh:こんな素敵な話が、まさか自分みたいなロックシンガーに来るなんて1ミリも思ってなくて、本当信じられなかったですね。
あっこゴリラ:そもそも植松さんと面識はあったんですか? 
Yosh:一度だけ。自分たちの地方のライブを観に来てくれたことがあって、最前列にいたんですけど、植松さんだとは気づかなくて、めっちゃシャウトかましたんです(笑)。
あっこゴリラ:あははは!
Yosh:それで東京帰って、FFの打ち合わせに行ったら、目の前にライブに来ていた植松さんが座ってて(笑)。
あっこゴリラ:ええ~! ドラマみたいな話だね。
Yosh:びっくりしました。でも、制作のレコーディングときに「遠慮なくシャウトしてくれていいから」ってご指導いただいて嬉しかったですね。
あっこゴリラ:『Hollow』は植松伸夫さんが作曲、そして『FF7』のシナリオなどを手がけるゲームクリエイター、野島一成さんが作詞を担当されてるってことですが、これってなかなか経験できることではないですよね。
Yosh:そうですね。本当に貴重な幸せな時間でした。


■植松伸夫の生み出したFF音楽のここがすごい!
最後は、「植松伸夫の生み出したFF音楽がいかに革新的だったのか」について、熱く語ってくれるDJ、ゲームミュージックの作曲家、サウンドクリエイターのRyu☆が登場。

あっこゴリラ:Ryu☆さんのサウンドクリエイターというお仕事は、どんなことをされているんですか? 
Ryu☆:メインは、いわゆるゲーム音楽と言われるゲームの楽曲を制作しています。20年ちょっとくらいのキャリアになりますね。
あっこゴリラ:例えば?
Ryu☆:コナミの『beatmania』とか、『Dance Dance Revolution』とか。
あっこゴリラ:ヤバい! 私、そんなに詳しくはないけど『Dance Dance Revolution』とか大好き! Ryu☆さんは、FF歴はどのぐらいなんですか? 
Ryu☆:初めてFFに出会ったときからだとすると、30年くらいになります。それが小学校5年生のときで『FF3』、ファミコンですね。
あっこゴリラ:おお~! 初めてFF音楽に触れたときのこと覚えてますか? 
Ryu☆:はい。 特に、バトル音楽はよく覚えています。なぜか、『FF3』のこのバトル曲だけは、その日に覚えちゃって、帰り道、チャリをこぎながら歌いました(笑)。
あっこゴリラ:Ryu☆さんにとっての原体験みたいな感じだったんですね。
Ryu☆:今思えばそうですね。
あっこゴリラ:Ryu☆さんご自身もゲーム音楽の作曲家ですけど、サウンドのジャンルは違えど、同じゲーム音楽のクリエイターとして、植松さんのことをどのように見ていますか?
Ryu☆:もう神様ですね。まず、20ヵ国以上でゲームミュージックのコンサートを開いている方なんて、いらっしゃらないですよね(笑)。ちょっとずば抜けてますよね。
あっこゴリラ:たしかに。
Ryu☆:しかも、世界でコンサートやると言っても、歌じゃない。インストなんですよ。これはハードル高いですよ。なかなかできないです。
あっこゴリラ:世界中のとんでもない人数を魅了させてるってすごいですよね。

ここでRyu☆が、「植松伸夫の生み出したFF音楽のすごいところ」を3つ紹介してくれた。
・「ベースの8分刻みでスタートする戦闘BGMは、FFの発明」
・「ファミコンPSG音源の情緒豊かで巧みな使い方」
・「BPMから見えるゲームの展開へのスピードのアプローチ」


あっこゴリラ:すごい絞ってこの3つを挙げてくれたと思うんですけど、すごくわかりやすい! おもしろいですね。では、そんなRyu☆さんが、数あるFF音楽の中で特に衝撃を受けた曲はありますか?
Ryu☆:『FF8』の『Eyes On Me』です。これは、ゴールドディスク大賞のソング オブ ザ イヤーに輝いた唯一のゲームミュージックだと思います。本当に衝撃を受けて、こればかり聴いてた時期があります。


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【番組情報】
J-WAVE 81.3FM『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 22時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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