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兄弟弾き物語ユニット「Yuru」山本優生さん

タイと日本を中心に活躍されている「Yuru」。YouTubeでオリジナルソングやタイのカバー曲を発表され、中には再生回数が72万回にも登るものもあります。
路上ライブでは、観客が増えすぎて路上ライブを中止したことも!
そんな「Yuru」の音楽は、現在はライブハウスで聞くことができません、なぜライブハウスから姿を消したのか。その真相に迫りました。


■Yuru Profile
出身地︰大阪府高槻市
活動地域︰タイ、日本
職業︰ミュージシャン
経歴︰2010年結成。兄弟弾き物語ユニット。
「弾き物語」とは「弾き語り」+「物語」のことで、物語を大切にした楽曲を歌う。
物語に特化した楽曲を作り、自ら映画を制作し行った映画館ライブ「YURUTHEMOVIE」や、ホームページ上では楽曲の物語が小説としても公開されている。
2017年からはタイでの活動を開始。
タイでは二年連続でJAPANEXPO、NIPPONHAKUなどの大型フェスへの出演を果たす。
現在の活動︰日本でタイブームを起こすこと、そして結成時からの目標である日本一のミュージシャンになるべく日本とタイを中心に活動中。
座右の銘︰形式崩さず逸脱する


記者 よろしくお願いします。

山本優生さん(以下、山本) はい、よろしくお願いします。


「出会ってきた人に大切なことを教えられた」



記者 タイでの活動を決められたきっかけは何ですか?

山本 ライブハウスでの活動をやめて、新しいことに取り組もうと決めました。
その時に、「誰もやっていないアジアの曲をカバーしてみよう」と思ったのがきっかけです。

アジアの楽曲には昔から興味があったんですが、タイの曲をカバーしてみようと聞き始めたら、タイの楽曲が素晴らしくて、「カバーしてみたい!」と思うようになりました。

記者 なるほど。「誰もしていないことをする」というのは素晴らしいですね!
ライブハウスでの活動を辞められたのは何故でしょうか?

山本 「Yuru」を結成して今年で8年になります。8年もやっていると、高校生だったファンの方が就職したり、結婚する方もいたりして、今までと同じ「直接会う」という方法だけでは音楽を届けることが難しくりました

最初は「コブクロみたいになりたい」と思って始めた音楽が、聞いてくれる人が明確になって、憧れだけだった想いが「誰かのために歌いたい」と変わっていきました。
そして活動を続けていると会えなくなる人が出てきて。

ライブハウス主催のイベントでは、お客さんが30人来ていただければ凄いと言われています。
けれど、いざ自分たちが30人来ていただけるようになって気付いたんです。

出会ってきた人はどんどん増えているのに、届けているのは常に約30人。
これでは皆にずっと音楽を届けられない。
もっと視野を広げなければ、と。
そして、離れてみて初めて見えることも沢山ありました。


「繕うのではなく、ちゃんと全部伝えたい。」

山本 こういうことも、全部最初から伝えておけば良かったと今は思っています。

音楽では力になりきれない部分ってあると思うんです。

ライブが終わった次の日は、僕のTwitterに「あー現実に引き戻された」、「次のライブまでしんどい」というメッセージが来るんです。
でも僕らは、ライブがあることによって日々が楽しくなってほしいと思っています
でも、それができていない。

そうなると、音楽って単なる嗜好品で、ただ中毒性のあるものになってしまう。
それも音楽の魅力のひとつだとは思うんですけど、僕らは、音楽を届けることで毎日を楽しみながら一緒に進んでいけるものにしたいんです。

「常識をぶっ壊したい」


山本 ミュージシャンの中にある常識というものが少なからずあると思います。
先輩のようにしなければならない、とか、お金のことは隠すのが当たり前、とか。
僕はそこをぶっ壊したいんです。
全部出した方が絶対にちゃんと伝わるから。

記者 そうですよね。当たり前を疑うことも大切ですね。
山本さんの強い意志が伝わってきました。


「好きなことで生きていく、の本当の意味」


記者 最近はボーカロイド等も流行っていますが、ミュージシャンがAI時代に求められるものは何だと思いますか

山本 「好きなことで生きていく」という言葉の本質って、「好きなことで生きていった方があなたのことをみんなが必要としてくれるよ」って意味だと思うんです。

取って代わられる職業はあると思うけれど、僕は仕事の数が減るとは思わないです。
機械が人間に取って代わることによって嗜好品や余暇に費やしたりする時間が増えるので。
実際にYouTuberやゲーム実況者なんていう新しい職業も生まれていますし。
全員が単純労働が得意なわけではないですからね。
AIを作って売っている人が現れたというだけで、全体の流れは変わらないと思います。

記者 なるほど、分かりやすいですね!

山本 好きではないことで生きていくことの方が大変だと思います。
でも、その辺をフワッとさせた方が得する人達がいて、だからあえてフワッとさせている。
恐怖を煽っておいた方がみんな好きなことで生きていこうとしないですからね。
単純作業で働いていてほしい人に「その作業をしていたら危ない理由」を雇う側は明確には伝えてくれないので。

記者 確かに!今まで不安ばかりでしたが、ちょっと安心しました。


「お互いに信頼し合っているからできる」


記者 弟の龍生さんとはとても仲が良いように伺えます。
そのチームプレイの秘訣って何でしょうか?

山本 僕らは考えなど全て共有しています。 ミーティングは週に1回です。考え方の部分でずれは無いですね。


記者 週に1回ですか!そんなに少ない回数でチームプレイ出来ちゃうんですね。

山本 龍生が僕を信頼してくれてるから、僕は発信を任せてもらっています。
余程の事がない限りお互いに口出しはしないです。

それは信頼し合ってる部分があるからです。
明らかに自分よりできる何かがあるから、任せられるんです。

不安ならお互いに聞くし、ブログに書く内容のことも聞いたりしますよ。

記者 素晴らしいチームプレイですね。どうして出来るんでしょう?

山本 思っていることを言えるからだと思います。
友達とかだと、どこかオブラートに包むところがあると思うんです。
僕らにはそれは全く無いですね。

記者 なるほど、お互いが信頼し合って安心して任せられる関係性は素晴らしいですね!
山本さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!


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「Yuru」の詳しい情報はこちらからご覧いただけます。

HP︰http://yuru2010.com
Twitter︰https://twitter.com/yuru0623?s=09
YouTube︰https://www.youtube.com/user/yurutube2010


【編集後記】

インタビューの記者を担当した西脇です。

「ミュージシャンの常識を壊したい」と日々新しいことに挑戦されている「Yuru」。
弟さんとの美しいチームプレイの秘訣は「信頼関係」と教えて下さいました。
私達は、果たしてこれらを意識しながら生きてこれたでしょうか?

現代に足りないもの。それを大事にする「Yuru」の益々のご活躍を応援しています!


この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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