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詩のようなモノ

コクーン 繭の時代


真っ白な

雪虫が空から降りて

それは揺蕩いながら

羽根が織りなす糸に

泣いているキミを包む

緩やかに絡む糸は

綴れ織りのコクーン

無垢な世界に

キミを閉じ込めていく


こんなにも

人を想うこれが

愛と言うモノ達の

正体だとしたら

キミを無償の無垢な世界に

ずっと閉じ込め

包み込んでいたいよ


まだ早いよ

早すぎるよ

こんなにもキミの

不在を嘆くボクを置き去りに

次の場所にひとりきりで

    傷を負ったままで

    すぐ歩き出さないでいて


泣いてるキミを

みているのが辛くて

あの時のボクは

ボクの感情に素直になれる

上手な言葉の使い手じゃ

なかった

天の邪鬼な背中を向けて

本当はこの手をキミの方へ

差し伸べて

離さず握り締めていたかった


笑ってるキミがとても

ダイスキで

叶わぬ願いを懐に

独り占めしたいと願った


コクーン

キミを

無償の無垢な羽根で

紡いだ糸で包んで

いつまでもボク達

柔らかな幸せの

繭玉の中で

永遠に眠り続けたい


コクーン

キミをもう失いたくないよ

要らないモノはもう全て

捨てたから

ただキミの

 無償で無垢な笑顔が

千年続いて

その安寧を留めて


コクーン

キミは蝶に

変わらなくてもいい

キミは

キミの場所で

緩やかに

笑っていれば

ただそれだけで素敵さ

そのままで

キミのままで

お互い何の壁も作らずに

そのままで

ボクのままで

何も恐れず

等しく語り合おう





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