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音楽の販売形態の歴史(20世紀前半まで大雑把に)

これを最初の方に書いてないと、ジャンルの変化の記事を書くときにめんどいかもと思ったので、書く。


CD以前の販売形態は?レコードが主要だった(カセットテープを売ってる時期もあったけど。MDも最初は曲入れて売ってたなぁ)。

ではレコード以前は?


楽譜!

楽譜が販売されてた。

活版印刷の普及でルネサンス期に楽譜が出版されるようになった。

Ottaviano Petrucciって人が1501年に『Harmonice Musices Odhecaton』って世俗の歌をまとめたのを出版(これ、なんかの本で「最古の印刷楽譜」って書いてたんだけど、どうやらそうではないっぽい)。

楽譜の出版が商売として盛り上がるのは19世紀アメリカ。

1812年~1814年の米西戦争に勝利して経済的にイケるじゃんってなったアメリカで産業が発達すると、都市化が進んでいった。

都市化が進むと都市で生活する人が対象の娯楽が生まれる。

ブラックフェイス・ミンストレルショーが流行った(ミンストレルショーの音楽についてはいづれ別の記事で)。

19世紀の後半には音楽出版社や作曲家がこぞりにこぞりまくったティン・パン・アレーっていうとこがニューヨークにできて楽譜販売が盛り上がってた。

楽譜で商売最高ー…ってなってたけど。


エジソンが1877年に録音再生可能な蓄音機を発明してるのよ。

1888年にはエジソンが蓄音機を販売流通させる会社を設立してるし、蓄音機関係の会社が他にもいくつかできてる(日本でもおなじみコロンビア設立もこの時期)。

ベルリナーがもっと使いやすい円盤式の蓄音機の特許をアメリカでとったり(こっちが現在知られてるレコードね。ベルリナーの会社が1901年に現在のビクターになってる)。

新しい技術ができれば新しい商売が始まるもんで、20世紀にレコードの時代が始まるのでした。

1920年にはラジオ、1927年にはトーキー映画(サイレントじゃなくなった)の出現で音楽産業の形態がガラリと変わった…


20世紀初頭の記事を今後書く予定なんだけど、そこで何回も説明しなきゃならなそうな音楽産業の変化のすごくでっかいとこはおおまかにこんな感じで記しておこう。

「ここ書いてないよ!」って箇所がたくさんあるけど、いづれ触れると思うので大雑把でいいや。

今回はこんな感じです。

↓ちょっと参考にした記事

↓今後の記事でも参考にしまくる本


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