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かわら版No.29 令和6年・コミュニティの力をつける

新年あけましておめでとうございます。

まずは、能登半島地震で被災された皆様、お亡くなりになった御霊に対して心よりお見舞いとお悔みを申し上げます。米沢においても、米沢商工会議所青年部、米沢青年会議所の皆さんが米沢市民から救援物資を募り、既に又はこれから被災地に届けに行かれるそうです。迅速な対応に心より御礼申し上げます。また、NPO結いのき様が被災地に毛布を送るために尽力なされました。米沢市民の皆様の民間レベルでの自主的な活動、被災地へのまなざしに本当に頭が下がります。私もこのような活動に対して微力ながら協力させていただくことができました。ありがとうございます。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

あらためて、民間の活力こそが、地域を、まちを、支えていることを実感しております。上杉神社の元旦奉仕にも初めて参加させていただきましたが、氏子青年部の皆さんが大晦日から正月三が日を初詣参拝者の皆さんが安全に参拝できるようにボランティアで寝ずの番をなさっておられました。おかげ様で、神さまにそれぞれの願いや思い、平安を祈ることができ、新年を市民の皆さんが安心して始めることができます。

すべての基本には、人と人のつながり、があります。この人と人のつながりを本当に大事しなければならないと思います。そして、コミュニティ、つまり人と人との間に存在する基底的な共同性をどのように維持し守っていくのか、サポートしていくのか、行政や議会でもしっかり考えていかなければなりません。急減する人口減少時代の切迫した課題です。なお、政府・内閣府は2015年12月「選択する未来」とする人口戦略ビジョンを策定しており、これを基に地方自治体においても各地域性に基づく詳細で具体的な人口戦術プランを策定することは十分可能だと思いますが、そのような運用と成果に結びついていない現状があります。また、選択する未来2.0も随時報告されています。このような基礎データ等に基づき一歩踏み込んだ私たちの地域の現状にあった人口戦術プランを策定すべきです。

一昨年昨年と私たちは、仲間たちとまた町内会の皆さんと、まちづくりの取組を開始しました。そこには学生さんも参加していますし、地域外からの応援団も多数参加していただいています。時間も労力もかかる地道な取組ですが、コミュニティを維持したり拡張したりする取組をこれからも続ける必要があります。そして、そのやり方や方法は、その場で考えて合意形成をしながら直向きに諦めずに継続していくことが大切です。

昨年、エツィオ・マンズィーニ著「ここちよい“近さ”がまちを変える ケアとデジタルによる近接のデザイン(Livable Proximity: Ideas for the City That Cares」Xデザイン出版(2023.11)」という友人の森一貴さんが翻訳・解説でたずさわった本に出会いました。とても良い本です。装丁がかわいいので簡易そうな感じも受けますが、なかなか難解といいますか、胆力がいる本です。翻訳者の方の言葉でも「腑に落ちるには時間がかかる、ということです。しかし、誰もが理解できる日がくるはずです。」というメッセージがあります。大事なポイントです。良書の指す未来は、遅れてやって来ます。ですので、今から勉強する必要があります。この本の勉強会を企画したいとも思います。

令和6年は、コミュニティの力をつけるために、頑張る年にしたいと思います。身近な人と場所、人と人とのつながりを大事にしながら、米沢市政にそのエネルギーと知恵をお裾分けしていく、そんな直向きで前向きな活動を一つ一つ積み上げていきたいと思います。

今年一年もどうぞよろしくお願い申し上げます。米沢市民の皆様の心が安らかであるように議員としても誠実な活動を続けます。今年も最後までお読みいただきありがとうございました。

参照図書
・祐成保志・武田俊輔編「コミュニティの社会学」有斐閣(2023.12)
・エツィオ・マンズィーニ著「ここちよい“近さ”がまちを変える ケアとデジ 
 タルによる近接のデザイン(Livable Proximity: Ideas for the City That  Cares」Xデザイン出版(2023.11)」


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