数年前「ひとりでファミレス行けるのって相当すごいよ」と友達に言われてびっくりしました

ひとりで過ごす時間が好きです

たぶん始まりは中学校3年生の時 女の子特有の悪口や嫌がらせに飽き飽きして 学校に行くのも 教室を移動するのも 家に帰るのも 休みの日の予定を立てるのもひとりでこなすようになった はじめの頃は人目を気にしていたけど そんなものも気付いたら全く気にならなくなって そのうち人といることが苦手になった

会話の次の一言を考えること 歩幅と速度に合わせること 行きたいところを決めること 全部なんとなく億劫になった 

(特別な友達だけは別 地元の仲良したちとか 部活の相棒とか)

友達と過ごす時間にお金をかけたいとも思えなかった 食費 交通費 プリクラ代 全部無駄に思えたから 誘いは全部断っていた 友達と遊んで家に帰ったあと後悔するのが目に見えていた 数少ない友達のことは嫌いじゃなかったしむしろ好きだったから そんな気持ちで遊びに行くのも申し訳なかった だからコンビニのタピオカしか飲んだことがなかった

早起きしてテスト勉強をすること 好きなラジオ番組を聴いてから眠ること 好きな雑誌を買うこと CDショップの中を端から端まで見てまわること ピアノやギターを弾いて暇をつぶすこと ライブハウスに通うこと ライブが始まるまでの時間をファミレスで潰すこと ライブを見たあとラバーバンドとタオルを買って帰ること そういう自分が唯一好きだった 

ねえ、みんなが誰かと過ごしてる時間をわたしはひとりで好きなことをして過ごしてるよ、ねえ、どう?って優越感が大好きだった


でも、アイドルになってからたぶん わたしはちょっと弱くなった


苦手だったはずの女の子ばかりの世界で生きることを決めて あんなに苦手だった会話で人を楽しませたいと思うようになって 大人数でご飯を食べに行くようになって どんなに拒んでも自分を必要としてくれる居場所が 家でも学校でも無い場所にある 

ひとりになることを寂しいと感じるようになった

ライブ終わりにたまたま見つけたラーメン屋さんが 美味しそうだったから入るなんてことも、数年前のわたしだったら そんなのお金と時間の無駄だよって まっすぐお家に帰っていたかも


相変わらずひとりの時間は大好きです 

でもそれと同じくらい誰かと過ごす時間も好きになった 

最近は昼頃まで眠ったり部屋に篭ったりして 夕方になったらレッスンやライブに向かって 帰りにジムに寄ってYouTuberの動画や映画を見ながらひたすらウォーキングして 家族が寝静まった深夜におうちに着くようにして ゲームをしたり掃除をしたり漫画を読んだり 今みたいに文章を書いたり

昼間は苦手です 暑いし みんなが起きてる リビングから聞こえる家族の笑い声は わたしだけ切り離されていることを痛感する 深夜はベタつくけど日差しは無いし 声がしないからわたしだけの世界 



今日は7月最後の日 もうすぐ8月 開けるのを面倒臭がってシャッターまでも締め切りにした部屋で 2ちゃんねるの掲示板とYouTubeとスマホゲームだけで過ごした夏休みから数年経って わたしはきっとまた違う充実を愛せる夏になりそうです 

みなさまもよい夏を

https://youtu.be/l-d26xbK1T0

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