断水4日目。“いつでも“だけじゃないもう一つの話。
こんなツイートをしました。
今日は断水4日目。
ストレスの要因のもうひとつについて忘れないようにメモしておく。
それは周りとの温度差。
この想いをするのは人生で最初かもしれない。
なぜなら前回は母がそれを防いでくれたから。
前回は2011年。3.11だ。
東京に住んでいた私は、震度5以上の揺れを体験し、当時まだピカピカだった都内一等地にある校舎でも天井が落ちたり、賞状ケースが落ちて割れるほどだった。
そこから丸1ヶ月くらい、ずっと家にいたと記憶している。
家にいても本当にすることがなく、テレビは報道とACのCMだけ。
こんなに暇なら、新幹線も復旧してるし、大阪(おばあちゃんちがある)に行きたい、と私は言った。
でも母はそれを止めた。
「向こう(関西)では、こんなに報道されてないし、全然みんなこっちで何が起こっててどんな思いしてるか知らんねんで」
それは母自身が経験していたから知っていることだった。
母は阪神大震災の被災者である。
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それと似たようなことが、もっとミクロな範囲で起こっているのが今。
私が住むのは隣の区に歩いて15分ほどで行ける場所。
15分離れただけの隣の区では断水が起こっていない。浸水被害も小さく道も綺麗。街の中心地も同じく。
なので、街は平然としている。
断水していない人の中では、変わらない日常が送られている。そこのGAPに今苦しんでいるのだと思う。
電話のひと言目に「大丈夫ですか?!」と言ってくれる方の温かさに触れると胸が熱くなる。
商業施設やバスでいつも通りのアナウンスが繰り返される中に、ひと言でも労いの言葉があれば、接客の中でひと言でも気遣いがあれば。なんて思う気持ちを、自分が届ける場合には気をつけていきたいと思った良いきっかけになった。
最初断水の話をするのは少し躊躇った。
なぜならうちは浸水も停電もしていない。もっと被害が大きい人がいるから。極端な話、世界には水道が通ってない国があるから。
でも今回の論点はそこではないと思っている。
断水に関わらず、あらゆるマジョリティとマイノリティの問題において起こりうる話。
もっと思いやりを持てたら、いいのにね、という想いを込めて。
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