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レンジファインダーの天敵

アフリカのケニアに暮らすマサイ族には視力が6.0なんて人がいるらしい。視力6.0は、Cみたいな記号が並ぶ5m視力表の上から6番目、0.6の視標を50メートル先から判読できる視力だというから、都会に暮らす僕らにとってはちょっと想像できないレベルだ。

マサイ族には及ばないものの、僕も若いころ2.5はあったんじゃないかと思うくらい野生的な眼をしていたものだが、仕事でパソコンと付き合う期間が長くなるにつれ、だんだんと視力が落ちてきて、今では1.3あたりに落ち着いている。が、厄介なのは乱視が入ってきたことだ。

二重像の重ね合わせでピントを合わせるライカのレンジファインダー使いにとって、乱視は致命的になる可能性がある。加えて、本を読むときは老眼鏡が欠かせなくなってきた。乱視と老眼、どちらがピント合わせに悪影響を及ぼすのか分からないが、まぁ今のところ問題はないにせよ、ライカの視度補正レンズはアダプター含めて3万円を超えるから、恐ろしい。

さらに最近、左眼に絶えず糸状のものが見えるようになってきた。さすがに不安になって眼科で診てもらったところ飛蚊症(ひぶんしょう)というらしく、僕の場合は加齢が原因で失明につながる心配はないとのことだが、これからずっと付き合っていかなければと思うと、ちょっと憂鬱。パイナップルを食べると改善するらしいという話しもあって、試してみようかとも思うが、スーパーでの値段は1個千円超え。はたしてどれだけ食べると効果が出るのかと思うと、こちらも恐ろしいのであった。

てなわけで、今週は老人ネタの三連ちゃん。若い人にとってはツマンナイ話題だと思うが、気がつくと老いはあっと言う間にやってくる。くれぐれも今からご用心、なのであります。