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2019年のアルバム・オブ・ザ・イヤーは、
2019年のCD購入履歴
今年2019年の音楽生活を振り返ってみると、統計を取り始めた(上京しただけ)1995年以降で、ディスクユニオンに行った回数の少なさでダントツ1位と思われます。
Amazonでの購入履歴も調べてみたら、なんとこれだけ!(新品のみ)
Love De Lux / Magic,Drums&Love
永遠への旅立ち(紙ジャケット仕様) / マーヴィン・ゲイ
NIAGARA CONCERT '83 / 大滝詠一
HIVE MIND / INTERNET
ベイビ-!キミのビートルズはボク!!! / 住所不定無職
トーキョー・ポップンポール・スタンダードNo.1フロム・トーキョー!!! / 住所不定無職
JAKAJAAAAAN!!!!! / 住所不定無職
Ahead! / 脇田もなり
Point / コーネリアス
さらば青春の新宿JAM~(Blu-ray+CD) / コレクターズ
Mellow Waves Visuals [Blu-ray] / コーネリアス
So kakkoii 宇宙 / 小沢健二
(※小沢健二はアマゾンから届いた状態のままで未開封、、、AppleMusicで少し聴きました)
たったの13枚。映像ソフトが2点なので厳密に言えばCDはわずか11枚。もちろん、たまにタワーやユニオンで買ったと思うので、もう少しはありますが、それでも例年に比べると少なかったです。
ちなみに、2018年は、以下の30枚をアマゾンで購入していました。(去年もなかなか少なかったのか。。。)
ネヴァー・ゴナ・リーヴ・ユー / マリアン・ファーラ・&サテン・ソウル
GONNA MAKE YOU AN OFFER / JIMMY HELMS
SONGS FOR EVOLUTION / ANGLO-SAXON BROWN
I Love Being Single / Anthony Watson
WELCOME TO FLOWER FIELDS LIVE SHOW 1986(リマスター) / コレクターズ
つづれおり:ライヴ・イン・ハイド・パーク / キャロル・キング
BOOKENDS / HARCO
Northern Soul Masters:After Hours The Collection / V.A.
Northern Soul / V.A.
ウェスト・ウィング / ウェスト・ウィング
チリン・アウト / カーティス・ヘアーストン
Know. / Jason Mraz
Skull Snaps / Skull Snaps
Sproutless / Prefab Sprout Project
In a Moment / Intrigues
Yes! / Jason Mraz
ポジティヴ・フォース / ポジティヴ・フォース
素晴らしいアイデア 小西康陽の仕事1986-2018 / V.A.
Coming Home / Truth
フォックスベース・アルファ(dx) / セイント・エティエンヌ
ヒール・ビー・バック / プレイヤーズ
A&Mレノン=マッカートニー&ハリスン・ソングブック / V.A.
If Tomorrow Never Comes / Controllers
Rockin' Roll Baby / Stylistics
Tell Me This Is a Dream / Delfonics
GUINN / Guinn
ザ・ガールズ・オールライト・ウィズ・ミー / マスターピース
Why / Discharge
Shout It Out / Bobby Glenn
ディープ・シーカー / ルーシーズ・ドライブ
2019年に出会った音楽
そんな2019年僕がよく聴いたのは13年ぶりに新作をリリースした小沢健二ではなく、Magic, Drums &Love(マジドラ)、℃-want you!(シーウォンチュ)そして、住所不定無職(住所)でした。
いずれも2019年に知った名前でした。
たぶんTwitterで「甘茶ソウル」とかなんとかと検索して(甘茶ソウルの情報は少なくて)たどり着いた、ソウルが好きそうな知らない誰かのアカウント。
その方のタイムラインに「マジドラ」への賞賛の言葉とライブ動画が載っていたのが出会いだったと思います。
今回は「マジドラ」の話。「住所」の話はまた今度。
ソウルやファンク、ディスコなどのブラックミュージックを消化したマジドラの曲は自分の嗜好にとても合ってました。
その後、グループの素性を知らないまま(調べることもなく)「大東京今夜的愛」や「恋はパラディソ」などのサブスクリプションにある曲を聴いていました。どちらもフリー・ソウル系の人気曲のような高揚感とグルーヴ、メロウネスに満ちた曲でした。
その2曲が含まれたニューアルバム「HURRICANE UPSETTER」がタイミングよく2019年5月にリリースされました。プロデュースはチャーベさん。※2019年12月時点ではこのアルバムはサブスクでは配信されてません。
それこそフリーソウルのコンピ的な、どこを聴いてもメロウで気分がよくなるソウルな内容を期待してましたがちょっと違いました。何か、ロックのコンセプトアルバムみたいでした。
個人的には、ジャケットも含めてアルバムとしての統一感があるトータルアルバムのような作品は理想の一つなのですが、このアルバムはそれを狙っているような仕掛けをしているにも関わらずあまりピンと来ませんでした。
まず、ジャケットデザインが合ってないと思いました。そもそも、これだと今マジドラを知らない人で新しく聴いてほしい人の目に留まることもなさそうです。もったいない。もっとブラックミュージック的なトーンとマナーを押し出しつつ、知らない人が少しでも興味持ちやすくなるようなポップなデザインにすればいいのに、と素人ながら思ってしまいます。
楽曲についても違和感がありました。冒頭のインストに続く「メテオ・フライト」が彼らに期待していたソウル、R&B、ディスコのような曲調ではありませんでした。
ただ、この「メテオ・フライト」という曲は、1970年代初頭のCarol kingや、Rickie Lee Jones、Laura Nyro、日本で言うと荒井由実や吉田美奈子、五輪真弓のデビュー作を思わせる、所謂シンガー・ソング・ライター/シティ・ポップテイストの、とても染みる曲でした。
しかも、安易に過去の音楽の雰囲気を意識しただけには聴こえず、ヴォーカル、演奏、歌詞ともに、何度聴いてもドキドキするスリルがこの曲にはあります。
曲は無茶苦茶いいけどテイストが違うので、他の曲と比べるとアルバムの中で浮いてしまっているし、あまり映えてないので、アルバムに入れない方がよかったのではないか。
例えば、アルバムをリリースした後、間髪入れずに「メテオ・フライト」をリードトラックにした4曲入りくらいのシティポップ的なepをリリースしていたら話題になっていたかも。
Primal Screamが「Screamadelica」の後に、「dixie narco ep」を出したような。
そうすれば、「メテオ・フライト」はStone Rosesにとっての「Fools Gold」のような存在になっていたかもしれません。
あるいは、XTCの「Dukes of Stratosphear」や「Three Wise Men」のようにマジドラ名義ではない変名でリリースしても面白いことになったかも。
アルバム自体は、「メテオ・フライト」とインストの4曲を除いて、以下の8曲にしぼって、1~4曲目までたたみかけるような構成にすればアルバムとしての印象は相当変わっていたはず。
1 大東京今夜的愛
2 ℃apital
3 恋はパラディソ
4 HURRICANE VOYAGE
5 MOMONA
6 一生解けない魔法とは。
7 渚のハッピー大作戦
8 DEATH COUNT
そんなことを思いながらも、それもどうでもよくなるくらい名曲群に引っ張られてしまい、結局はiPhoneに取り込んだ音源をCDの通りに、最初から最後まで通して聴いています。
最後はFlaming Lipsのようなアウトロのインスト曲が突然終わってドキッとするっていう。
というわけで、僕の2019年のベスト・アルバムはマジドラの「HURRICANE UPSETTER」になりました。
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