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【テニスから真似ぶ】失敗の積み重ね方🎾

こんにちは!全豪オープン2024が始まりましたね!

知り合いのトレーナーたちが関わる日本人選手も出るので、毎回応援が楽しみな染谷です。
ご縁があれば一度は帯同したい舞台だなとも思います。

私は、テニス選手やプロを目指すジュニア選手たちへ、試合でパフォーマンスを向上するための身体や動きのサポートにも長年関わってきました。

彼ら彼女らと関わる中で、気づいたことは
失敗しながら、成功に向けて、試行錯誤して、経験を積み重ねていくその過程は、テニスの試合でポイントを積み重ねていく過程と似ているなということ。

今回は、そんな失敗との付き合い方について書いていこうと思います。

失敗を過度に怖がり、行動できなかったり、チャレンジできない傾向にある人が多い現代において、打開するヒントがテニスにはあるのではないかと思いました。

失点しかない。それがテニス。

実はテニスの試合って
得点はなく、失点のみ
なことを知っていましたか?

テニスのルールブックを見てみると、
自分の得点は相手の失点により得られるもの。と記載があります。
つまり、失点によってのみ得点が入るのです。

例えば、カッコ良いエースを取っても、それは相手が自陣コートに返せなかったというだけの扱いになります。
自分が決めたという解釈は自由ですが、ルール上は「ただ返球できなかった」だけになります。

つまり、自分と相手のどちらに得点が入っても、それはどちらかの失点から発生するのです。

それで、勝敗が決まる。。(テニスに引き分けはない)
それで、優劣がつく。
プロなら人生が決まる。

これを知った時は率直に「なんてネガティブなスポーツなんだ」と思いました。
サッカーなら「ゴールを決める」などがありますが、テニスはないなんて。。

ミス=失敗なのか?

失点=得点であるテニス。
では、その失点についてあなたはどう考えますか?

・ミスしたくない
・ミスしないようにする
・相手をミスらせてやればいい

色々出てくると思います。
そのどれも捉え方が、失点=失敗になっていると思うのです。
でも本当にそうなのでしょうか?

野球のホームランのように一発で何点も入ることはない。
何があっても1点しか入らないのがテニス。

1ゲーム取るのにも4ポイントが必要。
1セット取るのにも6ゲームが必要。(24ポイント)
3セット取るなら18ゲームが必要。(72ポイント)

仮に1つのゲームで3点取られても、ゲームは取られない
逆に言えば、3回失敗してもいいという前提で作られている。

戦略によっては5ゲーム(20ポイント)ミスして、失ってもまだ負けない。
逆に言えば、20ポイントもミスしていいよということ。

このルールの意図、あなたはどう解釈しますか?

試合に帯同していた頃に、そんなミスの捉え方で左右されたこんな出来事がありました。

理想の強さを追い求める2人の選手が参加した大会。それぞれ別の試合中の大事なポイントで、思い切って狙って打ったボールが、アウトしました。

1人の選手は「やっぱり俺なんかダメじゃないか。。」と悔やみます。そこから、目に見えて萎縮して、自滅していき負けてしました。

1人の選手は「いや、アウトだけど今の感覚は良かったぞ?次は少し修正して打ってみよう」と前向きに次に向かいます。

このポイントだけ見れば、どちらもルール上は当然失点なわけですが、そのアウトをきっかけに「こう打ったら入るかもしれない」と思った方の選手は、なんとその試合で勝利しました。

先ほどのミスの後、だんだんとミスが減っていきました。
理想とするプレーができたのかもしれません。

そうなると、先ほどのミスが失敗でなく、むしろ成功の為に必要だったと思いませんか?

ミスをしないことよりも、ミスしてもいいからやってみる。

その結果、起きたミスをどう捉えるのか。
どう捉えるかで、その後の積み重ね方が変わる。
積み重ねた結果、人生が変わる。

失点≠失敗ではない。

テニスにおいては
・どうしたら、失点を抑えられるか。
・どうしたら、同じ失点を避られるか。
・どうしたら、相手は失敗するのか。(失敗の本質の理解が必要)

その為には練習や試合で、色々な失点を経験すること。
とにかく、知ること。
とにかく、経験すること。
とにかく、積み重ねること


各ゲーム、各セットで失点を糧にリカバリーする機会が平等に与えられている。練習では、もっとその機会が与えられている。
これがテニスの良さの一つだなと気がつきました。

ちなみに、先ほど試合中「俺なんか・・」と悔やんで負けてしまった選手は、
その次の大会で、ギリギリの試合を勝ち抜き、なんと優勝しました!

「あの負けが悔しくて、同じような状況を想定して、めっちゃ練習しました!」と後で教えてくれました。

今回の試合がダメでも、次の試合でその経験を糧にしてきたことに、感心してしまいました。
しかもこの実話はどちらも小学生と中学生なんです(笑)

子どもたちから学ぶことは、多いなと改めて思いました。
そして大人も子どもも関係なく、考え方を変えれば、できることだろうとも思いました。

「学ぶ」は、「真似ぶ」からきていると言います。

より良く学ぶ為には、まずは真似から始める。
私は、今回積極的に真似していきたいと思いました。

今回のお話を自分の人生に置き換えてみると、どうでしょう?
なにか失敗についての捉え方が変わるような気がしませんか?

そうでなくとも、今後の何かのきっかけになれば嬉しいです。

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お時間ある時によかったら読んでください。

本日も最後までお読みいただき、有難うございました。

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