花火と"遊び"と"可能性"〜シャニマス6th横浜お疲れ様でした!!!!〜
○はじめに
皆様こんにちは、たろうです。今回は令和6年4月20日・21日にKアリーナ横浜で開催された「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Fantastic Fireworks」について振り返っていきます。
シャニマス、いつの間にか6周年なの…?時の流れは速いですね。体感だと、3rdが2、3年くらい前ですので…ごめんなさい大体合ってました
今回のライブの特色を示す上で最も重要なポイントは、やはり「バラエティに寄せた"遊び"のあるセットリスト」ではないでしょうか。
おかしい…筆者の知るシャニマスライブはとにかく生真面目で、いつでも文脈に殉じようとする硬派な性格だったのに…
しかし考えるうちに、こんなお祭り騒ぎな6thライブにも、シャニマスの生真面目さがしっかりと根付いていると感じるようになりました。確かに"遊び"はある。ただし、真面目に遊んでいる。
今回は、そんな6thのカラーが強く表れた場面にタッチしつつ、「真面目に遊ぶ」6thライブの特異さ・面白さについて筆者なりの雑感を示していきたいと思います。それでは以下どうぞ!
○はじめるまえに
今回の会場はKアリーナ横浜。ということで、3年前の伊藤美来ライブツアーで破損した傘を持って入ったら帰り際に新しい傘をくれた「SCANDIA」さんにてランチをいただいて参りました。
2月のミリオン10thAct4でも行ったので、これで3度目になります。あの時は傘の伏線縁があるから…という事情が大きかったのですが、なんかもう普通に気に入ってしまい、今ではもっと色んなメニューに挑戦したい!という気持ちがシンプルに残っている状況です。
今回はポトフを食べました。ランチメニューが非常に多彩でバラエティに富んでいるので、次回も案件があったらきっと行くことでしょう。
Kアリーナ横浜、音響はいいし美味しいランチは食べられるしでいい事しかないな!(北欧料理の老舗)(会場から徒歩30分)(でも電車で2駅くらい)(時間に余裕があったら是非!)
○開演!
M1 283体操
遊んでんのか??????????????ステージにはデビ太郎とバックダンサーが登場。歌詞通り、黙々と準備体操が展開されていきます。Eテレ感がすごい。ここKアリーナなんですけど…
初手から強烈なインパクトと入念な体操を浴びせられ、体の筋肉がほぐれたところで…
M2 Spread the Wings!! (Come and Unite! Ver.)
祭りだ祭りだ!!!みんなおなじみSpread the Wings!!にアレンジヴァージョンが登場しました。
オリジナルの美しいピアノイントロ―――いつもの世界観に観客を誘うもの―――は鳴りを潜め、代わりにノリノリで爆上な南国風アレンジが。王道を崩す一手を目撃し、流石の筆者もこのライブ、何か変…と衝撃を受けずにはいられませんでした。やっぱ大阪公演も行きたかったな…
その後は各ユニットが1曲ずつ披露し、コーナーパートに続いていきます。注目していたSHHisは「CANVAS」シリーズのA面曲であるForbidden Paradise(M6)!5.5thで披露されたのはSWEETEST BITEだったので、ばっちりこちらも回収できて良きでした。衣装めちゃめちゃカッコイイし、ダンスも凄い…フォ↑ビドゥン!
「Sol・Stella・Lunaチーム対抗楽曲カバー」
ソロCDアルバム「COLORFUL FE@THERS」シリーズで生まれた枠組み。結構久々の出番な気がする…
今回は、「シャニソン」からの追加であったコメティックの鈴木 羽那(Stella)・郁田 はるき(Sol)を加えたうえで、シンプルに強い曲をカバーで披露していきます。
今回披露されたのは以下の3曲。
M11 Hide & Attack (Sol)
M12 Fashionable (Stella)
M13 Dye the sky. (Luna)
特に面白かったのがFashionable。これまではSHHis以外のメンバーでは一度も披露されたことがなかった(合同とかシャッフルとかで出されるのはFly and Flyが多かったよね)ので、ここで切ってきたのはかなり驚きました。
リリースと同じころに実装されたSHHis2番目のシナリオ「モノラル・ダイアローグス」の独特の空気を体現した楽曲ということで、今後もSHHis楽曲としてある種の聖域化…というか、プロテクトされ続ける可能性すらあると思ってました
自らが敷いた"文脈"を裏切らないという点において、シャニマスは一貫している…細かいところは分からんけど、筆者ぐらいの目線・他ブランドとの比較では、そうだと思う。
故に、ここでFashionableをパブリックフリー化した、という事実は、そろそろSHHisも閉鎖的なノリはやめて大丈夫だろ!という大本営判断があったことを示している、といえるのではないでしょうか。
では、その判断の根拠となった"文脈"はなにか。これはシンプルに、昨年10月に実装された4番目のシナリオ『not enOugh』でしょう。
3番目のシナリオ『セヴン#ス』で示した方向性の具体化、ということで、にちかと美琴が自らの本心で相手に向き合えるようになるまでを描いています。
1番目のシナリオ『ノー・カラット』で示した論点が、3年目にしてようやく解決される(一応)という非常に重要なお話であること、残された「斑鳩ルカ」という宿題も酷い言い様であるコメティックが引き継いだことからも、「『not enOugh』で二人がやるべきことはだいたい終わったから、あとは好きにしていいよ」みたいな流れが生まれたのではないかなと考えられるのです。
えー皆さんがデュエルしなかったので解決に3年かかりました
さて、話題を6thライブに戻しましょう。Stella組ということで、筆者の席からは真乃(ひとみん)・甘奈(ほのけ)がめっちゃ近くて「うおおおおお可能性しかない!!!!ヤバすぎる!!!!」と大興奮だったのですが、そもそも
重ねすぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「DJ福丸小糸によるシャッフルメドレー」
大阪公演の時点で話題になっていた、アイドル1名がDJとなってユニット、アイドル、楽曲を自由にシャッフルしてメドレー形式で披露するコーナー。大阪2日目がにちか回だったようで、逃したのが悔しい…
今回の担当は小糸ちゃんでした。
M14 ラビリンス・レジスタンス 斑鳩ルカ
流石に攻めすぎてない????????????????????
ルカになんて報告したんだろうこれ 経緯だけ考えても味しか出ないくらい面白いが
『セヴン#ス』を以てSHHisシナリオから退場を余儀なくされたルカ。自暴自棄と人間不信の渦に苛まれながらも、新たな仲間と関わり始めた彼女の「今」を歌う素晴らしいセレクトだと思う…しかもソロ。これは283プロ加入決定~コメティック実装までの僅かな期間だけ存在した、283の7ユニット+【斑鳩ルカ】ソロという概念を思い起こさせるものであり、そういう意味でもすごくよかったと思います。コメティックもいいけど、あの在り方にも独自の良さがあったよな…!
M15 デビ太郎のうた デビ太郎・アルストロメリア
デビ太郎、本日2度目の出動。この並び、ウルトラシリーズで例えると「GEEDの証」朝倉リク with voyager的なアレにみえるデビ太郎からデビルスプリンター獲れるってマジ?
ちなみに現場で披露されたのはこの日が初らしい。これはレアだぜ…
M16 星をめざして イルミネーションスターズ
「星」繋がり。3rd、我儘と聴いてきていることもあり個人的にもお気に入りの一曲です。何よりやってる側がめっちゃ楽しそうだった
このような「ソロを本人不在かつ複数人で披露」という試み、6thを通じて行われている点も要チェックか
M17 一閃は君が導く 有栖川夏葉・七草にちか
真ムキムキと偽ムキムキってなんだよFate/strange Fakeじゃないんだぞ
なにより面白かったのが「カミサマビビってる?ヘイヘイ!」がにちかパートに振られてたこと!こんなん笑うしかないわ
そして、DJ福丸小糸、ラビリンスレジスタンス斑鳩ルカをやっといてコレを組み込んでくるのは(人の心が)空っぽです 何も感じません(エンタメ力◎)
M18 ダブル・イフェクト 樋口円香、緋田美琴
シャニマスが誇る対終末用最終兵器。3rd、5thではお世話になりました。献身、自己犠牲、隣人愛…二人の精神性がこの曲と結びついたということでしょうか。組み合わせが深すぎてセトリ組んだ人の心が見てみたい なあDJ小糸(n度目)
M19 フェアリー・ガール 櫻木真乃、幽谷霧子、大崎甜花
これは…チームピーちゃん!?ハンドマイクでの歌唱ではあったけど、サビのピースもばっちり健在!これをにちか以外のアイドルで観れるなんて…本当にありがとうございます…!!!
以上でDJコーナー終了。どの組み合わせも突飛なようでいてちゃんとテーマや共通点があるのがポイント。「この人が、この曲を歌う理由」がちゃんとある。シャニマス、文脈の上で真剣にふざけている…
「シャイニーPRオファー」
2023年にゲーム内で開催された、投票によって楽曲メンバーを決める企画のこと。ミリオンライブが毎年やってるアレと大体同じですが、シャニマスがやるのはこれが初めて。
ユーザー側の裁量が大きいミリと違い、ルールや条件を細かく指定したうえで投票させていたところにもシャニマスらしさを感じます。
今回披露されたのは以下の三曲。
M20 輝きにかわる
M21 ONE STAR
M22 GOTCHA
筆者的には輝きにかわるが一番好きかなぁ…非常に甲乙つけ難いけど。
コスメブランドからのオファーということで、そういう雰囲気の曲。新しいメイクに挑戦したり、おしゃれを楽しんだり、といった外側の変化が、やがて自らの内側にも輝きを与えていく≒かわっていく、という前向きなメッセージを感じるのが素敵。ふわふわした曲調も癖になる…
「シャニソン発!」
サービス開始から半年が経ち、オリジナル楽曲も出そろってきたシャニソン。SHHisがどんな楽曲を持ってくるかワクワクしていた筆者でしたが
Happier(M27)の衝撃はすさまじいものでした。キュート全振り。そこに圧倒的なダンスのクオリティと2人の表現力が合わさればもうマジ最強である。3年目にして至った新境地、『not enOugh』を超えた今だからこそ出せる挑戦的な楽曲だ…
余談ですが、以下はシャニマス公式HPの引用。
この3年間の8割くらいがスパイシーだった気がするんですけど(ゆうてBouncy Girlとかはあったけども!)
「アンコール明け」
M32 わたしの主人公はわたしだから! 全員
DJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すげぇやりたい放題だ…今283プロで最もハチャメチャに暴れ野郎なアイドル福丸小糸。今日はお前が主人公だ…
それはさておき、こういう明るい曲をみんなで歌うのは純粋に良い!6thの"遊び心"は最終局面においても存分に存在感を放っていました。
この次に披露された「あの花のように」、まぁ花火ときたらやらない手はないっしょ!という感じはありますが、その辺りも裏切らずきっちりと披露してくれましたね…
M34 Let's get a chance (Come and Unite! Ver.)
ラストも南国風アレンジで〆。文字通り、最初から最後までお祭り感満載で駆け抜けたシャニマス6th横浜DAY1、本当に最高でした。
○おわりに
いかがでしたか?"遊び"のあるセトリの中に、様々な文脈が込められている!という部分がぼんやりと伝わってくれていたら嬉しいです。
シャニマスがこの6thを通して"遊ぶ"ことができたのは、ひとえに「これまで真面目に物語を積み重ねてきたから」だと思います。
冒頭で「シャニマスは真面目で硬派だった筈」という話をしましたが、これまで描いてきたアイドルそれぞれの物語から文脈を拾い、それらを組み合わせることで、新しい魅力を発掘していくという流れを、6thライブはド級の丁寧さでやり切ってみせてくれました。それはもう、真面目で硬派に遊んでいると言っていいのではないでしょうか。
筆者もまた、noteという媒体で3年間記録を書き続けてきた結果、3年前にお世話になった店を再び訪れる機会を得ることができ、今ではシンプルに名店のひとつとして足を運ぶようになっています。
あの時、店員さんが傘を授けてくれた瞬間に物語が生まれた。その文脈を追い続けた結果が、筆者の感情に変化をもたらし、以て今に生きている。
続けることは、可能性を生む。積み重ねるからこそ、新しいものに出会える。あの日食べたポトフと、鮮烈な花火のように輝いた283プロのアイドルから、そんなことを学べたような気がしたのでした。
-tarou-
★次回予告★
蓮ノ空2ndやります。異次元フェスからの使者が103期を猛スピードで駆け抜けるさまに、是非ご期待下さい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?