2024.06.03-06.07

ねこ、数日前から寝てばかりいるなと思っていた。毎年春になるとちょっと体調を崩してしまうし、雨の日だったから少し様子を見てた。

2024.06.03
いつもの病気の通院。
先生的にはゆるくよくなっていくからお薬続けていこうねとのお話。
でも元気も食欲もないし体重が徐々に減って行くと伝えると、この日の朝に地震があったからその影響なのかも、と言われ数日様子を見ることに。先生の家の鳥も朝からおかしかったんだよ、とお話をした。

2024.06.04
夜にいつもみたいにウをなでなでごろごろしていたら顎下にいやな塊を発見した。世界が止まった。
顎下にはリンパがある。そこが腫れたらリンパ腫かリンパ節炎。
リンパ腫は癌。
リンパ節炎は炎症。
ウは持病①の影響で免疫がとても低い。
持病①の進行で併病しやすいのはリンパ腫。

その日は寝られなかった。
寝ているウの顎を何度も触りに行って、何度も確認した。でもやっぱりのど仏じゃないし、片方にしかない。ねこの3Dフィギュアを見たけどそんなとこに骨もない。
いろいろ言葉を選んで検索してもでてくるのはリンパ腫。

夕ご飯の時あんなにウキウキで呼びにきていたのに、数日間は呼びにも来ないし、ちょっとたべてすぐ知らんぷりする。
夕方のお買い物から帰ってくると入り口でごはん待ちの会を開いていたのに数日間はずっと寝ている。
そういえばで思い当たることがたくさんたくさんでてきた。涙がでた。

2024.06.05
朝すぐお医者さんへ。
2日にはなかったのにね〜と言われる。
先生的にはリンパの位置じゃない気がするけどリンパもありえる、
でも急にできたものに針を刺すのは怖いとのことで注射をうって帰宅。
木曜日、お医者さんはお休みだから金曜日に小さくなってなかったらエコーと細胞診だねと言われる。もし明日ぐったりしていたら別のお医者さんに行ってねとのこと。

夜、ごはん食べない。
おやつはちょっと食べる。
いなばのおやつは避けていたけど総合栄養食で食いつきの良いものがいなばしか思いつかなくて、ごはんちゅーるを与えてとりあえず栄養を補給させる。

2024.06.05 21:00
ウを観察していると呼吸が浅く早い。鼻呼吸も少ししてる。こわい。
でもお医者さんは閉まっている。車で1時間の距離にある夜間救急センターに電話。センターの口コミがめちゃくちゃ悪かったけどすごい丁寧にお話ししてくれた。
ウの持病と最近のウと今日の処置をお伝えして、注射の相性が持病②とわるかったのかなあと言われる。
距離もあるから、ぎりぎりまでお家の方がよく考えてと言われる。
この時に持病②の子がなりやすい病気の可能性もあると言われる。
調べると、それはとても息苦しくなる病気だけど処置をすれば楽になるものだった。急性になると2時間くらいで亡くなっちゃうよとも書かれていた。

1時間ほどして呼吸は落ち着いたので、再度電話、落ち着いているなら今晩は見守って明日お医者さんに伝えてくださいと言われる。
また今晩呼吸が急に早くなって容態が急変したらどうしようと伝えると、「とても酷なことを言うけど、持病②は突然死の可能性がある病気だよね。今に始まったことじゃないよね。今できる最善で見守ることが大切だよ。」と言われる。
そうだった。やさしい。ありがとうございます。

またこの日も心配で寝られず、ウも寝たり起きたりする。明け方になると体温が低くなっている気がして毛布にホッカイロを4つはってたくさんあたためた。

2024.06.06
いつものお医者さんは休みだからいつものサブお医者さんへ。
新しくて診察も丁寧だからとても混んでいるところ。朝の受付が命がけだ。
ウの調子が悪くなってから状況を報告していた母から朝並んで順番とっておくから!と連絡がきた。8:30の受付だけどに8:15に一番乗り☝️と報告。
やさしいね。ありがとう。

そのあとなぜか母は2番目に来た常連さんと仲良くなり、すごく圧の強い常連さんが受付の人にこの人1番目にみてあげて!とお願いしてくれた!と連絡がきた。

そのあと母が迎えにきてくれて着いた頃にすぐに呼ばれる。
今までの状況をまとめた紙を先生に見せて診察、検査。

検査結果を待つ間、常連さんに声をかけてもらった。
診察室に入る前ちょこっと猫ちゃんの顔をみたけど、この子は絶対大丈夫な顔!全然大丈夫。お母さん寝てる?だめよ。あなたがちゃんとしないと、猫ちゃん心配しちゃうでしょ。あなたが泣きそうな顔していると、猫ちゃんも不安になっちゃうでしょ。あなたが倒れても猫ちゃんなにもできないでしょ。大丈夫。うちの子だってみんな復活してる。がんばれ!ってけつを叩いて、喝をいれてるのよ。あなたもちゃんとしなさい!帰ったらちゃんと食べて寝なさい!
だって。2日くらい寝られてなくて顔がゾンビみたいになっていたのかも。ちょっと元気出た。声が大きいからみんなに聞こえていた。ちょっと恥ずかしいけどやさしいね。ありがとうございます。

検査結果、きのう救急のひとにいわれた持病②の子がなりやすい病気ではないことが判明した。
体温はちょっと低いけど今日できることはない、腫瘍はいつものお医者さんがすごい得意な科目だから一緒にがんばってくださいと帰される。
やさしいね。ありがとうございます。
この日帰ってすこし安心してとても寝た。

寝ている間に母が人間用の神社だけど、病気にいい神社だから行ってきた!とお守りを届けてくれてた。
やさしいね。ありがとう。

ウはこの日から、いつものカリカリとかつおを食べたいと言ってくれて、ちょっと少ないけれど食べてくれた。

2024.06.07
しこりはなんだってんだい、と金曜日になった。
朝イチで行きたかったけど寝坊してしまった。ウは朝ごはんを食べれた。うれしいね。
先生にしこりのサイズは変わってないと伝えて午後の診察に行くことに。

病院に向かうまでにがんばるぞ〜負けないぞ〜長生きするぞ〜とウと一緒に大きな声を出した。大きな声、最高だね。嫌なもの全部飛んで行った気がするね。

さあなにかな、なにかな🎵と先生。
エコーの履歴を見てこの子は本当にいろんなとこが…と苦笑いしていた。
しこりの中身が肉なら取るし、水なら内服とかで治すよ。
エコーで見て肉ならグレーだし、水なら黒くなるよ。
リンパの病気だと黒くなるよ。とのこと。
さあなにかな、なにかな🎵とエコーを当てられる。
しこりは黒く映った。
やっぱり位置はリンパっぽいなと言われてガーンとなった。
これで癌と言われてもガーンっていったらやばいなとかそういうことを考えてしまうくらい実感が湧かなかった。

しこりがあるのはリンパだけど、リンパ腫じゃなくてリンパ節炎もあるから。と先生はボソッと言ってたぶんわたしを落ち着かせてくれた。

そのあと腫瘍に針を刺して細胞診。
さあなにかな、なにかな🎵と顕微鏡を覗く先生。
結果を見たくない見たくないと思ってしまったけどこの隙にも祈るぞと思って心の中で「治る方でお願いします治る方でお願いします治る方でお願いします治る方でお願いします」と全世界の神に呼びかけてた。

細胞を見てみると、大中小のリンパ球が見つかる。
リンパ腫の場合、癌だから同じ大きさのリンパ球がクローンみたいに増えるよ。サイズがまちまちということは、リンパ節炎だね、とのこと。
よかった……とキャリーごとウを抱きしめる。
受付にいた看護師さんも覗きにくる。
でもリンパ腫にも種類があって、細胞内にちょっとしか異常があるものがいない場合もある、それをするにはしこりごと検査にださなければいけないから断定するのはちょっと難しい。とのこと。

それでも今回はお薬で様子を見ることになった。
またお薬増えちゃったけど、がんばってください、とウは言われていた。
ありがとうございます。

三日間がうんと長くて永遠だった。
Twitterでもいろいろな病気でがんばっている猫ちゃんを見つけた。
ウとは違う診断をされた子もいた。
ウと同じ持病で頑張っている子もいた。みんなえらいね。みんなえらい。

神に祈るとき、わたしの臓器全部要らないから代わりにウを元気にしてと祈ったからわたしの臓器そのうちぜんぶなくなるかも。

なにがあってもこれからも一緒にがんばるね。

関わってくれた先生たちとまわりのひとたちにありがとうたくさん言いたい。

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