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『あなただけのオリジナルブレンド茶』の話

こんにちは。ついにTwitterを始めました。
スタッフの「Twitterやって」圧力に屈しました。どうも深緑茶房の松本壮真です。

ただ本当に「リツイートとコメントの違いは何?」レベルから始めたので、未だに使い方はよく分かっていません…


今日は第2弾クラウドファンディングの『あなただけのオリジナルブレンド茶』ってなに?と聞かれる事があったので、これについて詳しく書きたいと思います。

このリターンの意味

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「『理想の味』なんて言われてもよく分からないし、いつものお茶で美味しいから別にいいよ〜」と思われてる方も多いかもしれません。それはそれでありがとうございます、素直に嬉しいです(笑)

僕としては、このリターンの意味は「お客さんと一緒に理想に近づくこと」「お客さん自身の好きな味の基準を再認識すること」だと思っています。

web検索すればドバーっと数えきれないほどの日本茶が出てくると思います(#擬音は好き)。それに比べて普段飲むお茶のバリエーションってそんなに多くないかもしれません。「いつものお茶」だったり、「結局これ買っちゃうんだよな」となったり。

以下の引用部分は僕の話なので読み飛ばしてもらって大丈夫です(笑)

僕じつは美容室って決まってて、地元の松阪市まで毎回髪を切りに帰ります。美容室って新しいところ不安なんです。失敗したらどうしよう…って。あと僕けっこう『食』に対して保守的で、「あの店に行ったら〇〇を食べる」ってだいたい決まってます。「チャーハンを食べる」って決めてるお店でニラレバ定食を注文することは99%ないです。
なんとなく新しいものを選ぶのって不安になりませんか?
しかもお茶って100gとかで売られてるからハズレた時のリスクが大きく感じてしまう気がします(飲み物なので捨てづらいですし)。

今回のリターンは「理想の味を一緒につくる」だけじゃなくて、色んなお茶の試飲をしてもらいたい(12種類以上のお茶の組み合わせ)と思っているので、その試飲を通して「渋いのが好きだと思って今まで選んでたけど、実は甘みもある渋みの方が好きだった」みたいに「あ、本当は自分ってこんなお茶が好きだったんだ」という新しい発見になるといいなと思っています。

なかなかこんなに同時に色んなお茶を飲み比べる事はないと思うので、自身のお茶の好みを深めるキッカケになればいいなと感じています。

副産物的な要素ですが、「本当に好きなお茶を探すキッカケ」というのも大きな要因かと思います。

そもそも『ブレンド』ってなんですか?

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ブレンドとは「合組(ごうぐみ)」とも呼ばれ、それぞれ異なる茶葉の特徴を見極め、味に優れたもの、香りが高いもの、色が良いものなどを配合することでお茶の奥行きを作る工程のことを言います。

ちょっと分かりづらいですね。

深緑茶房の代表的なブレンド茶『香小町』のお茶の紹介カードにはこのように書きました。『油絵で色を重ねるように、お茶を重ねる事で味に深みを出しました』

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ワインでは『アッサンブラージュ』と言ったりしますが、ワインにせよ日本茶にせよブレンドをする事によって理想の味に近づけます。自然のまま出来たものと違い、技術を使って理想の味をつくるというのがポイントです。

生魚で食べるかムニエルにするかみたいな違いな気がします(#いや違うかも)

ブレンドは芸術である

『ブレンドは芸術である』とするお茶屋さんもあるほど、本来ブレンドには技術が求められます。

例えば『このお茶の旨味を加えたい』と考えた場合にも『旨味だけを持ったお茶』は存在しないからです。なので、シンプルに「旨味」「甘味」「渋味」「苦味」「コク」「香り」「水色(お茶の色)」という要素を足し算していけばいいかというとそうでもないんです。

それらの要素が複雑に混在したお茶の素材を組み合わせる仕事なので、本来これは職人技で、適当に混ぜて理想の味になるかというとそうではありません。

だから本来「ブレンド」というのは難しいので、なかなかちゃんと『お好きなオリジナルブレンドにしますよ』というサービスはありません(#というか他にあるのかな?)。
※「あっ旨味が多くて渋みの多いお茶ですね。じゃあそんな感じで作りますねぇ」という軽めのサービスはあるかもしれません。

とはいえ『秀逸だなぁ』と感じたのは、あるお茶屋さんがやっていた「やぶきたを75%使って残り25%を自由にしてください」(#うろ覚え)という商品でした。

1種類のやぶきた(#製法とかが同じという意味)を多めに使うと味が安定するので、を70%使えば他に別の品種を混ぜても概ね良い味になるような気がします。

とはいえこの場合、お客さんに残された余地は25%なんです。

これを今回は100%にしたいと考えました。

これは僕たちとしても新しい挑戦である

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『お客さんと相談しながら、お客さんの理想のお茶をつくる』というのは、僕たちにとっても新しい挑戦です。

深緑茶房としてもこれほどしっかりとしたブレンドサービスは初めてですし、これだけ時間を掛けてお客さんとブレンド茶をつくるというのも一般的ではない挑戦だと思います。

もしかしたら、初めての取り組みなので手際が悪くご迷惑をお掛けしてしまう場面もあるかもしれません。

ただ1つお約束できるのは、『今までにないサービスを提供すること』『理想のブレンド茶づくりに、一緒に真剣に取り組むこと』です。

「最高の体験だった」と思ってもらえればいいなと考えています。


リターンの内容を見て、もしかしたら以下のような不安があるかもしれないなと思いまとめてみました。

不安①:完成品1kgも飲めない

この点に関してはご安心ください。1kgを1袋でゴッソリお送りするわけではなく、最大10袋(1袋100g)に分けて真空パックでお送りするので、そのまま冷凍保存していただければ1年くらい大丈夫かと思います。
※この辺りは実際の使用量を含めて個別にご相談ください。なるべく意向に添えるように善処します

もし気になるようでしたら、僕たちの方で真空&冷凍で保存しておき、無くなりそうになったらお店に取りに来てもらう or ご自宅等に送らせていただく事もできます(別途クリックポスト送料200円頂戴します)。

不安②:完成までの流れ

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適当にパパっと作って「これオリジナルです」って渡されても困りますし、ここだいぶ不安な部分かと思います。
※もしかしたら流れや順番は変わるかもしれません。その都度より良い方法を検討します

①まずは店舗にて打ち合わせをします(オンラインも可)
→どんなお茶がいいか、どんな時に飲むか、どういう飲み方をするか、味の好みなどをお聞きします
→もし可能であればこの時に実際に店舗で試飲してもらって、好みの味の方向性を決められるとより良いと思っています(オンラインの場合には店舗よりもお時間を掛けさせていただき、方向を決めたいと思っています。素材茶サンプルを送り好みを決めてもらう事も可)。
※リターンの期限は特にないので、名古屋に立ち寄られた際にオフラインでしか出来ない試飲などをするものもちろんOKです。お気軽にご相談ください。

②3種類のブレンド茶サンプルをお作りします
→①でお聞きした内容をもとに3種類のサンプル茶をお作りします
→その中で理想により近いお茶をお選びいただき、さらにご要望があればお伝えください(例:「もっと渋みがほしい」「もっとスッキリしたものが良い」)
※ココでほとんど方向性が決まるのでサンプルはしっかり作ります。そのためお時間をいただくと思います。

③焙煎の度合いを決める
→焙煎の度合いによっても味は全然変わるので、好きな焙煎度合いを決めましょう

④最後に完成品を試飲してください
→もちろんご要望あれば遠慮なさらずに率直に仰ってください(笑)

④実際に1kg分の「オリジナルブレンド茶」をつくります。おまけで「全くタイプの違うブレンド茶」を1種類お付けします。
→『おまけ』は完成したお茶の正反対のお茶にしようと思っています

最後に

長くなってしまいましたが、僕はこのリターンを通して「お客さんと一緒に理想に近づくこと」「お客さん自身の好きな味の基準を再認識すること」を目標としています。

お茶が好きなあなたの素敵なお茶ライフがより充実する事を祈っています。

もしよかったら覗いて見て下さい。この画像が目印の上から7個目のリターンです。

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頭のモヤモヤが離れない夜に。深緑茶房流究極の日本茶エスプレッソ

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
松本壮真でした。
また次回。

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