ナンバー2が、育っていない危機感【情熱社長倶楽部】VOL.211
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【今週のご相談内容】
弊社は、今年で創業50年を迎える会社です。
私は2代目経営者なのですが、
いわゆる「ナンバー2」が育っていないことに
危機感を感じています。
これまで経営に関する勉強もたくさんしてきましたが、
世の中で有名な経営者、例えば本田宗一郎さんであれば
藤沢武夫さんというように、成功してきた背景には
必ず優秀な“ナンバー2”がいます。
「経営者はひとりで頑張ってはならない」
ということも感じているので、
そのためにも、ナンバー2と呼ばれる
人材を育成していきたいのですが、
イマイチ任せきれる人材がいません。
候補の人材はいるのですが、
ずっと現場で動いてきた社員なので、
ナンバー2を務めるには
まだまだ経営視点がなく、
会社全体のことを任せることは
できないなと思っています。
外部から人を引っ張るしかないのかな
とすら感じています。
今後、経営者と共に会社をつくりあげていける
ナンバー2を育成するためには、
何から始めれば良いでしょうか。
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【今週の回答】組織人事コンサルタント 濱川 桃子
ご相談いただきありがとうございます。
創業50周年という記念すべき
節目の年を迎えられるのですね。
2代目経営者様ということで、
就任タイミング等は分かりかねますが、
きっと就任当初から今年の50周年を
どのような状態で迎えるかを考え、
この歴史を守るために、経営者様として、
様々な葛藤や苦難を乗り越えられて
こられたのだと思います。
さて、ご質問についてですが
経営者様であればナンバー2や右腕と呼べるような
存在が欲しいというのは当然のことだと思います。
しかし、今回のご相談内容から
“ナンバー2に何を任せ、ご自身はどのようなことに
エネルギーを注ぎたいのか”といった、
ご質問者様の【理想】や【未来】が
あまり見えなかったということが
率直な感想です。
おそらくナンバー2に何をやってもらう云々よりも、
ナンバー2を担える「存在」そのものを
欲していらっしゃるのかと思います。
その「存在」がいかに経営者様に
安心を与えるかも理解していますが、
実が伴わないナンバー2であれば
組織においては、貢献どころか、
不満因子になりかねません。
だからといって、外部から人材を引っ張ってくる
というのは、おすすめはしません。
なぜなら、外部からの人材は、
しばらくすると評論家的なポジションになりやすく、
既存の影響力のある人材と折り合いが付かず、
トラブルに発展しがちだからです。
是非、そのご決断をされる場合は慎重に
進めていただきたいと思います。
では、今いる社員様をナンバー2に育成するために
何をすればよいかということで、
まず行っていただきたいことは、
【ナンバー2に任せたいこと】を明確にすることです。
ご自身の仕事を洗い出し、
の4つの観点で整理してみましょう。
そして、経営者として
「エネルギーと時間を
注ぐ必要があることは何か」
を明確にしてみてください。
すると、おのずと上記の①~④の項目を
どの程度のスピードで進めるべきかが
見えてくるかと思います。
また、この任せる人材は1人である必要はありません。
ナンバー2という表現からは
1人をイメージされるかもしれませんが、
社員様の強みを活かして、
複数名で担うことをおすすめしています。
貴社には任せられる人材が
複数いらっしゃるのではないかと
想像しておりますので、
まずはご自身の仕事を整理し、
ビジョンを描くということを
実践されてみてくださいね。
ナンバー2を育成する、第1歩が踏み出せることを、
応援しております!
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
株式会社ソリューション
組織人事コンサルタント
濱川 桃子
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