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社長のアクセルは社員のブレーキ


社長と幹部、社員の間には、意識の差がかなり大きくあります。
とくに社長と幹部の間では、責任という意味での大きな差があります。


たとえば、「成熟期」から「第二創業期」への移行がうまくいかないと、
会社の存続が危ぶまれる「衰退期」に入っていきます。

そこで、会社が本当に危ないとなった場合、
誰よりも社長自身が「どうにかしなくてはいけない!」と、
焦り始めます。

その決断スピードとスキル、行動量という部分では、
もう圧倒的に経営者が社内ではトップです。

つまり、社長が思い切りアクセルを踏むと、
一気に猛スピードということになります。

すると、社長がアクセルを踏んだそのスピードに
ついていける人間と、ついていけない人間と、
社内では完全に二極化します。


多くのついていけない人間にとっては、
いきなり何が始まったのかわかりません。

「急に社長が出てきて、何が始まったんだ?」と、
あまりのスピードに、思考も追いつきません。

そこで一気に、経営者と社員との間に溝ができてしまうのです。

社長がアクセルを踏むと
社内の内部分裂が広がっていくということを
理解しておく必要があります。

アクセルを踏むなら、
少しずつ、社員がついてこられるスピードを
自覚することが大切です。

現実に社長の改革が実現するのは
社長の孤軍奮闘ではなく、
社員とともに力を合わせたときであることを
肝に銘じることです。


抜粋:『❝がんばる経営者❞が会社をつぶす ~最強の組織をつくる経営術』
著者:長友威一郎 

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