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“期待に沿わない幹部”そのとき社長がすべきこと【情熱社長倶楽部】VOL.127

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【今週のご相談内容】

No.2候補Aさんは、知人の紹介で出会い意気投合し、
思い切って弊社にスカウトをした社員です。
私も想いにも共感し、とても意気込んで入社してくれました。

役職もつけ「この会社を成長させることが自分の仕事だ」と
張り切ってくれていたのですが、どうしても既存社員と馴染めず、
その勢いは日を追うごとになくなっていきました。

そして、気がつけば社内での影響力がなくなり、
既存社員からは「もっとちゃんとしてください」と
文句を言われる日々で、

最終的には「今の立場はつらいです」と言ってきました。

役職もつけ、それなりのお給料も払っているのですが
今後降格させるか、退職させるのかで迷っています。

彼の当初の意気込みを信じたい気持ちもあり、
なかなか決断ができずにいます。どうしたらいいでしょうか。

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【今週の回答】担当:東京拠点長 濱川 桃子より

ご相談いただききまして、ありがとうございます。

是非、もう少し詳しいご状況や
ご相談者様のお気持ちをお聞きしたいところですが、
内容を読ませていただいて率直に感じたことは、

No.2候補方のこれからの処遇に対する結論以上に
見直すべき点があるのではないか
ということでした。


社外の方をスカウトして、
いきなり役職者として抜擢されるということそのものが、
組織としても大きなチャレンジであり、

きっと既存の社員様にとっては
様々な感情が生まれる出来事だったのではと思います。


そのため、もしかしたらご相談者様の中には、

・当初から既存社員様の不安や反発を感じながらも、
 少し押し切った形で抜擢した人事のご決断だった。
 
・日頃からご相談者様ご自身が、
 既存社員様に対して不満や期待出来ない点があり、
 組織をまとめることを誰かに託したいと思われていた。

などの出来事や事実があったのではないかと想像しています。


大切なことは、今起きている問題を
【誰のもの】として捉えるのかだと思いました。

降格させるのか、退職させるのかの結果論であれば、
本質的な課題を見逃してしまうかもしれません。

そうなってしまえば、
組織としてもったいない事態となってしまいます。


ご相談者様からすれば、No.2の方が
対価に見合わない働きぶりだったということは事実でしょうし、

想いに共感され、決断をされたからこそ、
今のご状況にがっかりされていることもまた事実でしょう。


しかし、少しだけ振り返ってみてください。
もしかしたら、No.2候補の方を抜擢した後

「自分は対価を払ったのだから
 救世主として活躍して当然!後は頼んだぞ!」

という願いのみで、No.2候補の方に対しても
その方を受け入れる既存社員様に対しても
【放置】に近いご状況を生んでしまわれたことはありませんか?

是非、大切にしていただきたいことは、
スカウトした事実や、経営判断として何が正しいのかよりも、

まずは「スカウトした」という決断を
正解にするためのプロセスにおいて、

ご相談者様ご自身がより意識すべき姿勢はなかっただろうか、
良い未来のために更に動くことができた場面はなかっただろうかと

今一度、考えていただくことではないでしょうか。


そうしなければ、今後どれだけ素晴らしく
意気込みのある方をスカウトしたとしても、

きっと同じような状況を繰り返してしまうでしょう。


ご相談に対しての具体的な回答ではなく、
問題提起というかたちになってしまいましたが、

今後、このNo.2候補の方と話し合うにしても、
ご自身で決められるにしても、
とても大切なポイントだと思っております。


そのポイントが押さえられていれば、
必ずNo.2候補の方ご本人と、

「対価を支払った分の動きをしてくれなかったから、
 退職もしくは降格どちらがいいか?」

と腹を割って、お互いに本音で
話をすることができるのではと思います。


是非「より意識すべき姿勢」
「よい未来のために動くことができた場面」
を考えられてみてくださいね。

その先にある、貴社の未来を応援いたしております!


それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。


東京拠点 拠点長
濱川 桃子




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