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【10月組織づくりテーマ】幹部育成

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10月の組織づくりテーマは「幹部育成」です。
幹部の役割とはなんなのか。
若手人材を活かす組織づくりのために幹部がやるべきこととはなんなのか。
そこで、お客様先で幹部育成支援をしている福岡拠点の島内さんに
インタビューをしました。
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Q:島内さんが思う組織づくりにおいて幹部の役割とは何だと思いますか?

幹部とは“社長と一緒に会社をつくる”役職だと思っています。
その中でも

①社長の理解者であること
➁社員を巻き込み行動できること

この2つが幹部に必要な要素だと考えています。
社長の実現させていきたいことを部下に伝える橋渡しをする、といったイメージです。
なので、まず第一に社長の理解者である必要があると考えています。

それだけではなく、ビジョン(会社の理想の状態)を実現するためには何が必要か?どうしたら社員が協力してくれるか?ということを共に考え、行動できることが重要だと思っています。社長より現場に近いという立場から、ただのイエスマンではなく時には社長に対して提案することも大事だと思っています。

Q:島内さんが思う理想の幹部だなと思う人のエピソードを教えてください。

ある食品加工販売業の部長様(以下Aさん)のお話ができればと思います。Aさんは先ほどお伝えした「幹部に必要な要素」を持ち、社内で影響力を持っていらっしゃるからです。

①については、会議の時にも社長に対して物怖じせず意見を伝えている姿や、改革を進めていく上で他の社員様と意見交換の時間を惜しまないという姿勢から社長の理解者であり、会社のために行動できる方だと感じました。

➁の「社員様を巻き込める」という点においては、その方はビジョンを達成するために、自分が担っている部署を1年間で部下に任せ、自分がいなくてもまわる体制をつくられました。そして現在は別部署である営業部の改革にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。この2つの要素持ち合わせているからこそ“理想の幹部だ”と感じました。

Q:そのような幹部を育成するためにまず経営者は何から取り組むべきだと考えますか?

どうしてそのビジョンを掲げたのか?を幹部の方にしっかり伝えることだ、と思っています。ビジョンの背景を共有する事で共感が得られ、その実現のために今まで以上に協力してくれるでしょう。

それを感じたのは、ある小売業の経営者様が幹部の方と1対1で会社の未来について対話を行っていただいた時です。その幹部の方は、店舗運営を担う店長で、会社の方針よりも自店舗の方針を優先してしまい、経営本部からは問題児扱いされておりました。

しかし対話を行うことで、『ビジョンにとても共感しました。今までは社長の考えは分からないまま店舗運営を行っていましたが、これからはそのビジョンを達成できるような店舗運営を行います。』という言葉もいただきました。そのため、幹部を育成する以前に会社の未来を共有し、共感をし、協力者になってもらう事が一番大事なのではなかと考えております。


Q:経営者との対話をしてからその幹部の方はどのように変わりましたか?

従業員に対して「うちのビジョンって何だっけ?」と質問をしながら、社長の考えの浸透を行ったりと、ビジョンに基いた店舗運営を行っていただきました。
店長がビジョンに沿った行動をしていたため、従業員に対してもビジョンが浸透し、実現に向けての行動が加速しました。以前はかなり問題視されていた店舗でしたが、今では社内で一番の売上を上げる店舗に成長されています。幹部の方が経営者様の考えを理解し、きちんと社員に伝えられているからこそ、このように結果も出ているんだろうなと感じています。

Q:幹部の方の変化は社員様にどのような影響を与えましたか?

同じ店舗で働いていたある社員様の考え方が大きく変化しました。以前は、『うちの会社は頑張っても報われないし、給料も低いままなんだよね・・・』と愚痴をこぼされていました。しかし幹部の方が上記のようなビジョンに基いた行動をした結果、『自分たちが会社全体の売上に貢献しなければ、給料は増えないから、頑張らなければいけないよね』という発言に変わっていました。経営者様の想いを幹部の方が伝えているからこそ、社員様の考えも変えることができているのだと思います。



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