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組織のNo.2が悩む、次世代育成の“壁”【情熱社長倶楽部】VOL.153

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【今週のご相談内容】

今、私は組織のNo.2として動いています。
これから会社の未来を考えた時に必要なものは
「私の次の役職者を育成すること」です。

現在は、リーダーという役職を持っている社員を
引き上げていくことがマスト項目なのですが、
どうしても“会社視点”を持ってもらうことができません。

具体的に言うと、自分の関わりやすい部下と、
そうではない部下の違いがはっきりとしていて、
その思考が関わり方に出てしまっています。

リーダーであれば、個人の得手不得手ではなく
“会社として部下に成長してもらうために”という視点で
部下と関わることが必要かと思いますが、
それができていない現状です。

リーダーの視点を、
「個人視点」から「会社視点」にするためには、
どのような関わりや環境が必要でしょうか。

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【今週の回答】
担当:代表取締役 長友 威一郎


ご相談いただき、ありがとうございます。


役職者やリーダーを育成するというテーマは、
弊社を含め、どの企業様においても共通の課題であり、
ご相談が多い内容です。

ご相談者様もきっと、期待のリーダーに
会社をつくる側の人財になってもらうために
さまざまな取り組みをしていることでしょう。


今回のご相談内容を拝見して感じたことは、貴社は

「リーダーの方々が
 “人を育てる人財”に成長するチャンスである」

ということです。


理由としては、リーダーの方にはまず、
“関わりやすい部下”の引き上げを優先してもらうことで、
部下育成の観点を得てもらうことが出来るからです。


No.2であるご相談者様が、
リーダーの方の成長を期待する気持ちはわかりますが、

リーダーという役割をお持ちの方が
次のステージに行くには、ひとつの大きな壁があります。

それは、自分中心の考えで動いていた環境から、
店舗や部署のことをプラスで考える中で
部下に関わっていくという壁です。


自分よりも上に、
No.2や役職者が存在しているリーダーの方は

「部下育成は、自分の役割ではなく、
 No.2の●●さんの役割だ」

と思ってしまう傾向が強く、

部下に指摘する場面があったとしても、
見て見ぬふりをしてしまう方が多くいます。


しかし

「リーダーから“会社視点”を持った役職者に成長」

するためには、そのような場面で
的確に関わることが必要です。


だからこそ、まずは
“関わりやすい部下”の引き上げに
コミットすることで、

育成をすることの難しさや楽しさ、
言葉の伝え方や受け取り方などなど・・・

部下育成の観点を得るところが、
「個人視点」から「会社視点」に変化する、
第1歩なのではないかと思います。


遠回りのように聞こえるかもしれませんが、

部下育成に正解はなく、
成功体験と失敗体験を繰り返すことでしか
身につかないということは、

No.2であるご相談者様も、
よくよく実感している部分なのではないでしょうか。


ですので、まずはNo.2のあなたとリーダーの方で
“関わりやすい部下を引き上げることにコミットする”
ことについて、目線合わせの場を設けてみてください。


その場に向けての準備として、

No.2のあなたは、
リーダーの方に期待していることと
これからのリクエストを明確に、

そしてリーダーの方は、
引き上げる部下の強みと弱みを考えることはもちろん、

ご自身の理想のリーダー像、
リーダーとして貢献したいこと、
そしてNo.2のあなたに協力して欲しいことを
明確にしておくことをお勧めします。


上記の内容を事前に考え、共有し合うことで
より協力し合いながら
“部下の引き上げ”を目指すことができます。


そうすることで、リーダーの方もより安心して
「次のステージへの挑戦」ができるのではないでしょうか。


時には、焦ることもあるかと思いますが、
“育成”に近道はありません。

今後とも、会社として目指すべきものを軸に、
社員様が“1歩”でも成長できる環境をつくっていきましょう。


No.2のあなたが期待しているリーダーの方であれば、
必ず成長してくれると思いますよ!

最後までお読みいただきありがとうございました。


長友 威一郎


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