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いつも感情的になる、幹部との会議【情熱社長倶楽部】VOL.131

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【今週のご相談内容】

ある幹部との会議についての相談です。

この幹部とは10年程の付き合いになるため、
お互いによく知っている仲です。

私も期待している幹部ではあるのですが、
ふたりで会議をするときには、いつも決まって
“言い合い”のようになってしまいます。

それだけ幹部も遠慮なく意見をしてくれている
ということだと思いますが、
幹部が強い口調で主張してくると、
私もつい、言い返してしまいます。

今年も残りわずかなので、
幹部と来期に向けた会議をしていきたいと思っています。

どうしたらお互いに感情的になることなく、
組織の未来に繋がるような話し合いができるでしょうか。

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【今週の回答】
担当:コンサルティング事業部マネージャー 中村 信滋


ご相談いただきありがとうございます。

大阪拠点コンサルティング事業部マネージャーの
中村が回答いたします。


さて、今回はご相談者様と幹部の方の会議の場が
「感情的になり、言い合いになる」とのことでしたので、
少しでもお二人の会議が明るく、未来に繋がることができるよう
お伝えできればと思っています。


内容を読ませていただき、
長年様々な時を共に過ごし乗り越えてきたからこそ、

お二人は、気兼ねなく言いたいことを伝え合える関係で
おられるんだろうなと思いました。

これ自体はとても素晴らしいことだと感じます。


だからこそ、ご相談者様にお勧めしたいことは、
会議のやり方を考える前に、

「言い合いの裏にある“お互いが本当に伝えたいことはなにか”」
を振り返るということです。


ここからは、私の想像ですが
お二人の会議が「言い合い」へと発展してしまうときは、
いつも決まったパターンがあるのではないでしょうか。

例えば、部下育成に関する話のときに言い合いになることが多い、
経営者の考えを提案したときに言い合いになることが多い、など。


もしも例であげたようなことから
「言い合い」へと発展してしまうのであれば、

ご相談者様が“本当に伝えたいこと”や、
幹部の方が“本当に伝えたいこと”は、

相手の部下育成の考え方の中や、
経営者が提案するアイディアの中に
潜んでいるのかもしれません。


その“本当に伝えたいこと”にお互いが気づき、理解し合うことが
「組織の未来に繋がる話し合い」の第1歩ではないかと思います。


またこのように、トップ2名が
言い合いを繰り返してしまう企業様でよく起きていることは
「相手に対して先入観を持ってしまう」ということです。


このような「相手への先入観」は、
たとえ相手が良いことを言っていても、
素直にその言葉を聴くことができなくなってしまうなど、

対話においていい影響を及ぼしません。


私も過去にこのようなことを経験してきました。


そしてその際に考えていたことは、

・このメンバーは、なぜ今もここで働いてくれているんだろう
・言い合いの際に、感情が出ていることはどんなことだろう

ということであり、そのように振り返っていくと

自分が本当に相手に伝えなくてはいけないことや、
相手の言葉を素直に受け止めることができなかった自分にも
気づくことができました。


ご相談者様の幹部の方は、
10年もの間一緒におられる関係です。

たとえ言い合いをするような関係でも、
辞めることなく、貴社で働き続けていることには、
何か理由があるのではないでしょうか。

そして、それはきっと、この会社や、
10年間過ごしてきたご相談者様への想いに
繋がるものがあるのではないかと思います。


是非「言い方」という表面に見えているものだけでなく、
その裏にあるものにも、一度
目を向けてみていただければと思います。


そしてこれはもちろん、
ご相談者様おひとりの問題ではなく、

幹部の方も同じように、
ご相談者社様の“見えているものの裏”に
着目する必要があります。


ですので、まずは
メールマガジンをお読みいただいているご相談者様から、
幹部の方の“伝えたいこと”を受け止め、

10年間共に過ごしてきたことへの感謝の気持ちを伝えることが
重要なのではないかと感じています。


お互いが尊敬の念を抱き、
接することで会議の中身は劇的に変わります。

“会議に挑むスタンス”を変えるところからスタートし、
貴社の会議が、長年時間を共にしたお二人だからこそできる
“未来の話”で溢れる場となることを応援いたしております!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


中村 信滋




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