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イスラエルの生徒さんと話して当たり前の日常がこんなにも有難いと知った話

私は4,5年前からオンラインの日本語チューターをやっている

今日、何年越しだろうか

ずっと応援してくれているイスラエル人の生徒さんに初めて会った

対面で会えるのはやっぱりうれしかった

彼は3人のお子さんを持った

いつも好奇心旺盛で素敵な生徒さん

でも知っている通り彼の国は戦争中だ

笑顔の奥にどこか悲しげな表情を感じたのは

そのせいかもしれない

一緒に今回日本に訪れた19歳の息子さん

彼はマラソンが大好きだ

イスラエルでは若者は軍隊に入らなければいけないらしく

息子さんも3年軍隊に入る前に羽伸ばしをと

日本に一緒に訪れたらしい

日本には戦争を感じさせる物事はなく

東京の街にはアニメが好きな人

面白い格好をした人がたくさんいて

とても平和に感じたという

息子さんは貧しい地域の人たちへの

ボランティアをしているらしく

そのため同年代の子たちより遅れて

軍隊へ入るらしい

先に軍隊へ入ってる同年代の子は亡くなっている子も

いるという

言葉が出なかった

生徒さんの奥さんは心配で毎日眠れないらしい

娘さんも軍隊に行っているがIT系担当らしく

安全だという

近年では女性も志願し、軍隊へ行くのだという

『他の国へ逃げたりはしないんですか?』

私は思わず聞いてしまった

『私が生まれた国を捨てることはできません

戦わなければなりません

イスラエルは東京の人口と同じくらいの小さな国

みんなで守らなければなりません』

またしても言葉が出なかった

何気なく過ごしている毎日がこんなにも有難いことなのだと

彼と話していて感じた

日本に住んでいて、普段日本人の人と話す私は

彼の日常の話が信じられなかった

もちろん楽しい話もしたけれど

私は心配になった

もう彼に会えないかもしれない

そう思うと私はすごく悲しい気持ちになった

振り向かない彼の後ろ姿を見て祈った

何気ない毎日にもっと感謝しよう

そして世界で苦しんでいる人が癒えますように

私は世界のために何ができるんだろう



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