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「こんなに先生が大変だって知ってました?」先生も大変なんです

ブックカバーチャレンジ4日目。

今回も先生に役立つ本を紹介したい。

それは「先生も大変なんです」という本だ。


僕は8年ほど教員支援を見ているが現状はまったく変わらない。

いや、むしろ悪化していると言ってもいい。

なぜ悪化しているのか?というと、

①先生に対しての理解者が多くない

②教員がブラックだと言うので教員のなりてがいない

③スクラップ&ビルドではなく、ビルド&ビルドしている


この3つが大きい。

先生に対しての理解者が多くないだけならまだしも、それが「先生のせいだの」「うちの子の教育はどうなっているんですか?」という教育熱心な方がいる。


たぶん、その親にも事情があり、「自分と同じようなことになってほしくない」とついつい熱が入ってしまうのは分かる。

ただ、それで熱心に『先生に言う』という行為はねじれを生み出す。

先生が疲弊していく原因の一つになっているのだ。


さらにこの心が疲弊していった先に待っているのは

『職員不足』という問題だ。


職員が不足すれば当然業務が激化し、しわ寄せが誰かの元に届く。

そして、さらに業務がこなせなくなり、精神的に不安定になり、人がやめる。

そうしてまたしわ寄せが誰かの元に届く…これを負のスパイラルと呼ばずしてなんと呼ぶか…。


ここでさらに追い打ちをかけるもの。

「古き良き物を活かそう」という考え方だ。


古き良きものを活かそうというのはとても素晴らしいのだが、先生たちはどうも古き良きやり方にこだわる方が多い。

誰か一人が「おかしい」と気づいたとしても、集団の圧がかかり、潰されてしまう。

声をあげることもできない状態のまま、新しいものがどんどん出てきて、それを捨てずにいる。

こんな状態で子どもたちを見ている。

果たしてそれは本当に幸せなのだろうか?


これを見て楽しく笑顔で先生たちが授業をしている様子が浮かぶ人は少ないだろう。

そんな先生の現実や、現場感を味わせてくれるのがこの『先生も大変なんです』という本。


最近はコロナが出てきた。

コロナで強制的に古いものを捨て、支援者が増える…ということを期待している。

逆にここで何も変わらなかったら、それこそその学校や、その周辺地域の教育は死ぬと言っても言い過ぎではないかもしれない。

だからこそ先生も大変なんですを読んで現状を知って欲しい。

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