『ヘレディタリー 継承』観た話

『ミッド・サマー』の予習と思ってDVD借りたわ。怖いって有名だったのでクッション抱いて怯えながら観たわ。

ポスターの煽りは「完璧な悪夢」。女の子の表情が不気味で、公開時期はとても印象に残ったのを覚えている。ミステリー要素?もあって、ネタバレにならないようにボンヤリとした感想うがTwitterに溢れてたな…予告も不気味な雰囲気しかわからなくて、結局幽霊が襲ってくるの?ゾンビなの?怨霊なの???女の子が殺しにくるの?????はっきりして????と思ってた。

ぜんぜん怖くないやん!!!

というより、怖さが理解できない。観終わって解説サイト(なんと公式が解説サイトを公開している!)を読んで、「あー、それは怖いわ把握」と納得する感じ。たぶん宗教観の違いからくるのかな。聖書や教会と近しい生活をしていると、もっとこの映画の怖さが感じられるんだと思う。

私は幽霊とか怨念がどこまでも追いかけてくる系ホラーが本当に駄目で、呪怨シリーズが生涯のトラウマ、襖や扉はしっかり閉める、お風呂は変なこと考えないようにyoutubeを大音量で流す感じの人間だ。俊雄君がエレベーターの外からずっとこちを見ているシーンが本当に無理。今住んでいるアパートのエレベーターがちょうど同じ形で、残業帰りは目の焦点ぼやかして乗ってる(目を閉じているとそれはそれで怖いので)。

『ヘリディタリー』はこういう怖さは全くと言っていいほど無い。全編通して画面は暗いし所々グロテスクなんだけど、隙間から何かが覗いているとか、手形があるとか、捨てた人形が戻ってくるとかは本当に無い。ちょっと生首が多めなだけ。

じゃあ何なのよって、怖さが理解できなかった身からすると、ずっと「拭えない居心地の悪さ」がある。家族でご飯を食べるシーンも、親子の会話も、ずっとパズルのピースが上手くはまっていない感じ。何かがおかしいんだけど、それが何かわからない状態がラストシーンまで続いて、怒涛の伏線回収。伏線も細かくて私は覚えきれなかった(解説サイト見て納得した)から、できれば大きい画面で、映画に集中して観たかったな。とりあえず全部理解したからもう一回観ます。

ホラー映画は、観る人のバックグラウンドや考え方がかなり影響するんだなと感じたな。日本のホラー映画は海外の人は怖くないってよく聞くしね。でも『アナベル』とかは私もバチバチに怖かったんだけどな。


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