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施設入所の前に知ってほしい介護現場の真実

施設入所を考えている方へ。施設がどういうところか知ってほしいという思いから、この記事を残します。

私が6年間で10カ所以上の施設で実際に体験したことを環境シーンでわけました。意見は、あくまで私の主観です。参考になるとうれしいです。

介護のホワイトゾーン

・上司と介護士の昼顔
・盗聴器設置(スタッフ用)
・そうじサボり
・料理がヘタ
・部屋やタンス内が散乱

介護のグレーゾーン

・ケガをしている利用者さんの外部受診拒否
・家族との連絡をとりつがない
・拭かずにオムツ交換
・洗わない入浴
・軟膏塗布スキップ
・便汚染発見しても洗濯せずそのままのリネンや洋服
・暴言
・車イスに座りっぱなし
・日光浴しない生活
・ヒヤリや軽度の事故報告の隠蔽
・爪切りができていない
・髪の毛がボサボサ
・汚れたままの衣服着用


介護のレッドゾーン

・誤嚥性肺炎疑い患者に食事形態変更をしない
・重要な事故報告の隠蔽
・褥瘡放置
・体交スキップ
・服薬スキップ
・過剰服薬
・不必要な水分制限
・センサー外し
・ナースコール無視
・暴力・暴言
・施錠

介護業界の課題

小さい施設では、人の目が少なく偏ったケアになる。
大きい施設では、人間関係が崩壊する。

とはいえ、90才以上の意思疎通が取れない要介護5の方に、暴力を振るわれながら食事や薬を無理やり口の中に入れることが、果たして正しい介護なのでしょうか。

そのような介助に手がかかることで、他のお元気な方のレクやお散歩の楽しみを奪っていいのでしょうか。

相模原市「津久井やまゆり殺傷事件」植松死刑囚が利用者さんに対して「人として扱っていないと思った」という環境は、障がいしゃ施設だけでなく、高れい者施設でも起きています

介護施設に求めることは、

1.人材育成(特にリーダー)
2.ヒューマンスキルの評価
3.ガラス張りの経営

介助される人、介助される人のご家族、介助する人、介助する人の経営者みんな、安心安全な関係が築けるようになるといいなと思います。

そのためには、自分の意志を明確にし、その意思を尊重した介助ができる環境づくりが重要だと考えます。

私はもちろん、在宅応援です!

介護士の仕事と線引について

良い介護士とは、よくできた嫁とか、スーパー家政婦さんだと思っています。

介護士の仕事は、大きく分けて3つです。

1.生活援助(そうじ・洗濯・料理・買い物代行・病院付き添い)
2.身体介助(排泄・入浴・整容)
3.お看取り

こうやって並べると、すごいことを任せていると思いませんか?

そして、実際に働いている人がどういう人かと言うと、どうしても福祉業界に就職したかったという方は少数で、実際には、一般企業に合わない人の居場所的な存在なのかと感じています。

私のようにセンシティブな人も多く、やさしくて親切でまじめな方も多いと感じます。

その分、自己犠牲で無理をする人も多く、その無理で介護の業界が成り立っているところもあるのかな~と見ることもできます。

そうじはそうじ、料理は料理、介助は介助と線引して、IT化を加速させることが重要だと感じます。

施設に入所して家族が心配なあなたへ

もし、あなたのご家族を施設に預けていて心配でしたら、お菓子を送ったり手紙を書いたり、「家族を愛して、介護士さんに感謝しています」と言葉やモノで伝えると、利用者さんに親切になる効果があると思います。

ご利用者さまの急変で救急搬送したら「なんで余計なことをするのか」と怒らることがあるように(施設とご家族の看取りのズレ)、ほとんどのご家族は面会にはきません。

ご利用者さんがどんどん人として見れなくなっていくという現実に、ご家族の手紙やプレゼントが届くことで、今の目の前の姿だけではなく、背景を感じ今でもご家族に大切にされているんだな~と伝われば、そんなにひどいことはできないと思うのです。

コロナ禍で面会できないと思いますが、そんなときこそあえて、いろいろ試してみてください。あなたのご家族が、施設で穏やかにしあわせを感じて過ごせていることをお祈りします。

以上、私の経験体験をもとに、ゾーンで分けてみました。

繰り返しになりますが、ここに書いた意見は、私の経験と主観で書いています。介護老人福祉施設だけで8,097施設(厚労省調べ)で、たった十数件の経験値ということを前提に参考にしてください。


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