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塾の選び方、都立中は某塾の独り勝ち?【都立中入試:②】

2月に入り、東京都私立中学の受験が始まりました。大手塾の広告等ではそれぞれ合格速報を出しており、2月9日の都立中の発表後は都立の合格実績も徐々に更新されてきています。

塾を選ぶ前に是非おすすめしたいのは、保護者の方に一般的な私立中の入試問題と、都立中の適性検査の問題とをぜひ見比べていただきたいということです。もし可能であれば適性検査の問題をぜひ解いてみてください。その違いの大きさを知ることができるかと思います。ちなみに私も頑張りましたが時間内に全問を終えることはとてもできませんでした…。適性検査は1つの解を導くのではなく、意見を論述するといったことが求められますが、それだけでなく時間内にできる限り効率よく解答を進める状況判断力が非常に重要になることを身をもって知ることができるかと思います。あの問題を解ける小学生たちは本当にすごいな…と思いました。

さて、塾にはそれぞれのメインターゲットがあります。私立御三家を重視した塾、難関私立校に特化した塾、一般的な広く浅くの塾、そして適性検査重視の塾。問題のタイプがこれだけ違うということがわかれば、塾での指導方針もそれに合わせた方が良いかと思います。ですから私はやはり適性検査型に特化した塾をおすすめしたいと思います。

ここ数年、都立中に強い塾と言えば…某アルファベット3文字の塾がまず挙げられるのではないかと思います。週に1度は新聞広告で赤いチラシを目にしますが、掲載されている数字は都立中定員枠の中で占有率50%以上圧倒的です。何せ、都立中に在籍する生徒の2人に1人はこの塾出身ということになるのですから…。
では実際に都立中に在籍している生徒さんに「こちらの塾に通われていましたか?」という質問を投げかけたらどうなるでしょうか。おそらく半数の生徒がYesと回答することはないのではないかと思います。
ではウソを書いているのかと言えば決してそうではありません。ご存知の方も多いかと思いますが、こちらの塾合格実績には必ず下記の表記があります。

●●●では10時間以上の指導実績のある生徒のみを合格実績にカウントしています

10時間ですから、小学校の授業2~3日程度と考えればよいかと思います。そしてこれらの数値には模試の受験時間も含まれていると思われます。3日間塾でお世話になったから、合格したのは塾のおかげ…と、皆さんはどうお考えになりますか?
今年の広告も目にしていますが、毎年毎年占有率が上昇しており、この調子だと数年後には100%になるかもしれませんね。

ではどの塾がいいのか…ということになりますが、昨今の状況を考えてポイントは2つだと思います。

●オンラインでの学習システムが整備されていること
●担当の先生が都立中入試・適性検査の傾向をよく理解していること

オンライン学習については、昨今の状況を考えて通塾が難しくなることも想定した学習計画を立てるには欠かせないものだと思います。また、移動時間が無くなるという点で、向き不向きはあるかもしれませんが、子ども達にとっても恩恵は大きいと思います。ちなみに我が家は駅から離れているため、駅前の塾に通うには往復で1時間程度の時間を要することになっていましたが、オンライン授業になって時間が非常に有効活用できるようになりました。

2点目の、塾の先生が都立中入試を理解しているかどうかについてですが、塾の教師なら知ってて当然でしょ?と思われるかもしれません。しかし規模の大きな塾であれば普段は私立志望の生徒さんを見ている塾も多く、異動したばかりであまり都立の傾向は知らないといった塾責任者の方もお話したことがあります。
この点を確かめるには、塾の先生と直接お話されるのが一番だと思います。昨今の傾向、志望校の出題の特徴、塾の昨年度実績などなど。ある程度親が勉強したうえで塾の先生と話をしてみて、自分よりも情報量が薄いな…と思ったら、その塾は避けた方がいいかもしれません。塾というよりは先生という人の要素は非常に大きいです。しっかり熟知した先生がいるかどうか、この点は重要なポイントかと思います。

前述のアルファベット名の塾に関しては、合格者数の信頼性については疑問を抱かざるを得ないものの、都立中をメインに見ているという点でこれらに関しては大きなアドバンテージがあることは間違いないと思います。
また、この塾以外でも適性検査型コースを設けている塾も増えてきています。同じブランドの塾でも、学校や先生によって対応も変わってきます。
是非いろいろな塾を訪問してお話をうかがうことをおすすめいたします(昨今はオンラインでお話を聴くこともできる塾が増えました)。

ちなみに…我が家は●●●ではありません。あの数字の中に含まれたくないという変な意地もあり(笑)、模擬試験も受験しませんでした。我が家が通ったのは大手塾の適性検査型コースです。オンラインでのフォローや入試の傾向などの情報も逐一頂くことができ、私たち両親も大きな信頼を寄せる先生方にご指導いただきました。今でも本当に感謝しております。

…ということで、いろいろと書きましたが、塾選びはある意味で受検に向けた道のスタートラインとも言えます。ぜひ親子で納得する塾選びの参考となれば幸いです。我が家も次男が次に控えていますので、これから改めて次男の塾選びをしていきたいと思います。それでは。

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