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KAOTICA Eyeballを2年使ってみて

   もうすぐ7月ですね。そろそろ宅録の皆様は、暑さ対策が必要になってきているのではないかなと想像しています。くれぐれもボーカルブースに長居して、脱水症状にならない様に注意してくださいね!

 自宅で録音される方が増えたことで、リフレクションフィルターの需要は、高まっていると思います。やはり反響の多い部屋で録音すると、マイクに余計な反響が入り、ドライな音源を作る時の難易度をあげてしまいます。
 因みにサンレコの8月号に自宅ボーカルRec術という特集が組まれていました。興味のある方やAmazonプライム会員の方は、Kindleで読めるのでおすすめです。

私がEyeballを購入したわけ


 さてKAOTICA Eyeballを購入したのは、2年前になります。当時の私は夏にセミの声がマイクに入る様な環境に住んでいました(笑)。そこで購入したのが、Eyeballでした。

  Eyeballはその頃、インスタグラムなどでヒップホップのアーティストのレコーディング風景の中によく写っていて、かなり気になっていました。しかもレコーディングスタジオやホームスタジオではなく、別荘の様な所のリビングで使われていました。

その写真を何枚も見ているうちに、これはうちの環境でも効果を発揮するかもしれない。これを使えば、セミの音や遠くからのバイクの音は抑制されるのではないかと期待を持ち始めました。
そうここでの私の目的は、マイクがセミの声を拾わなくすることでした。部屋鳴りはそれほど問題におもっていませんでした。
結果から言うと大満足でした。ほとんどマイクに余計な音は入りませんでした。それから2年はなんの悩みもありませんでした。その時点でEyeballはコスパ最高の商品で何より僕のストレスを断ち切ってくれました。


Eyeballの特徴と問題点

 Eyeballはこの球体の中にマイクを入れて録音します。そうする事によって、マイクが余計な音を拾いません。ここで要注意なのは、カーディオイド特性のマイクもしくは選択が推奨されています。理由はマイクの音が入る方向が1箇所しかないからです。ではリフレクションフィルターとしての効果はどうでしょうか。部屋鳴りと呼ばれるもので、これがMixをするときの邪魔になります。スタジオのように計算されて作られたものであれば良いのですが、住居だと思っている以上に鳴ります。その面でもEyeballはかなりドライな録音を可能にします。周りがうるさくて、部屋鳴りが酷いのであれば、間違いなくおすすめの商品です。しかしこれはリフレクションフィルター全般の問題点なのですが、音が張り付いたような、あまり綺麗な音とは言えない音だったりします。それが録音物として良いか悪いかは、ここの判断に委ねられるところかと思います。ただEyeballは他のリフレクションフィルターより密閉されていますから他社の製品よりその要素は強いかもしれません。

 

2年使い続けてどうなったか

 それから2年後の現在、私はEyeballを使用しなくなりました。理由は引越しをして、制作専用の部屋を得ることが出来きたからです。この部屋はかなりドライで音が録れています。引越してEyeballを外したまま録音した時に音の良さに感動しました。そこから一切使わなくなってしまいましたが、昔の部屋でのストレスを開放してくれたのもEyeballでした。

宅録のベストなあり方

 部屋鳴りを抑える工夫をして録音するか録音ブースを作るリフレクションフィルターを使う。この順番がベストな方法かと思います。

環境がうるさかったり、部屋鳴りを抑えることが出来ない環境の人には、おすすめです。ストレスがないだけいいテイクが取れると思います。

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