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【130話】【ネタバレ】俺だけレベルアップな件【翻訳】


[読み込んだデータが終了しました。]

「君は少しばかり面白いね。 興味深い。もう少し私の設計を上回ってくれ」

設計者は、雫に向かって凶暴に嗤った。

(剣舞!)

「それだよ!それでいい!ハハハハ!!」

「ああっ!」

振り下ろされた一撃を肩に受けて雫が叫んだ。
肩から血が噴き出るほどの深傷。


「ははは, そこまでか。 結局設計通りだなんて。 面白くない、面白くない、人間たち。
私の設計はいかなる結果も予測して対応する。
何人も私の設計を壊すことはできない。
これ以上続けても無駄なようだね」

そう言った設計者の横っ面に攻撃が打ち込まれた。

「水篠ハンターを起こさなければなりません。それが我々に残された唯一の道です」

攻撃をした最上の髪は乱れ、酷使しすぎた腕のマジックアイテムからは煙が出ていた。
設計者が最上に気を取られているうちに雫が旬に駆け寄る。
気付いた設計者が一瞬にして距離を詰め、巨大な石の手が振り下ろされた。
横っ飛びにその手を避ける雫。

「避けるとは…なかなかやるな」

その時、雫の体からスルリと何かが出て来た。

「影?」



影の召喚が不可能なエリアで、それでも雫の中に確かにそれはあった。

「この部屋のルールで外に呼び出すことはできないが、そこにいるね。王が兵士を忍ばせた人間だと?
お前たちはどうやってここを訪れた?
水篠旬とはどんな関係だ?」

「……友達」

雫は一瞬考えてそう答えた。

「友達よ……水篠ハンターを助けにきた」

「王の意思ではないということか。
よし、君にはチャンスを与えよう。
今日、偉大な君主の1人がここに降臨する
君にはその瞬間を目撃できる栄光を与えよう。
しかし君以外の人間たちは…
この場で死ぬ」

「何勝手なこと言ってるんだ?」

「…!?」


思わぬ方向からの声に振り向いた設計者の石の頬が拳で砕かれた。

「お前…俺の身体に何をした」

目覚めた瞬間に設計者に飛びかかる旬を目にして、犬飼は口をぽかんと開けて驚き、最上は安堵のため息をついた。
倒れた設計者は自分の頬を踏みつける旬を見上げる。

「王……ではないな。
なぜ王ではなくお前がそこにいるんだ?
なぜ"黒い心臓"でも自我を保てるんだ」

(黒い心臓)

旬は自分の胸の右側に感じるもう一つの心臓に意識をやった。



(みなぎる魔力の源はこの心臓か)

[称号:悪魔ハンター]
要求条件が満たされました。 悪魔たちの王、白炎の君主バランを始末した記憶を取り戻しました。 強大な力がプレーヤーを主人に認めました。
効果「黒い心臓」
マナ +100,000
[MP:109,433]

(コイツの反応からして二つ確信できた。
"黒い心臓"は決して設計者が誘導して想定した結果ではないということ。
そして"黒い心臓"は本来、俺自身に利する用途ではないということ。
読み込んだデータでは解答になっていなかった。
まだ聞いていないことがある)

「お前は俺をプレイヤーに選ぶことに反対したと言ったな。
プレイヤーとはなんだ?俺に何をさせようとしていたんだ」

旬に砕かれた設計者の顎は開いたまま閉じず、同じく開かれたままの目が、旬の言葉を聞いてさらに見開かれた。

「まさか……影の君主!貴様が我らを…!」

「他の君主たちが許すと思うのか!!!!」



欲しかった答えではない言葉を叫ぶ設計者。
カサカの毒牙、バルカの短刀、悪魔王の双剣。
4本の短剣が呼び出され空中に浮かび、設計者の顔に突きつけられた。

「聞かれたことに答えろ」

「ハハハ…予測を超える…か…なぜ君を選択したのか、今なら少しわかる気がするよ」


「ハッ…!」

「なんだ!?」

ハンタースのメンバーたちが異常を感じて叫ぶ

「せ…石像たちが!」

「じっとしていた石像たちも…」

「動き出した!!!」

楽器を持っておとなしくしていた石像までもが眼に光をたたえて動き出した。

「ハハハ、私を殺せばもう石像たちを誰も止めることはできない。
それでも私を殺せるか?」

「お前を殺して俺が石像も倒したら?」

「システム設計者である私を殺せば…」

「俺をE級ハンターに戻すこともできるのか?
それも考えてはみたが、システム設計者がいなくなったからといって…既に作られたシステムが壊れることはないんじゃないか?」

設計者の目が驚きに見開かれた。

「こうなったら強制的にでも…!」

お決まりのビープ音がけたたましく連続でなり続ける。
だがその直後、ビープ音が知らせたのは設計者に対しての回答だった

[システムがシステム管理者のアクセスを遮断します]

[システムがシステム管理者のアクセスを遮断します]

[システムがシステム管理者のアクセスを遮断します]

「なぜシステムが!?」

「そう…いつだったか…こんなことを考えたことがある」

旬は落ち着いた静かな声を出した。
過去の自分を思い返す。



「システムを飲み込んでやるって。
どうやらお前の設計は突貫工事だったようだな」

「うわぁぁああああ!!!!貴様が…!!!」



旬は設計者の顔と体をバラバラに切り裂いた。

「予測…いや…予言…しよう」

設計者は真っ二つにされた顔で途切れ途切れに最期の言葉を発した。

「空を支える火の柱が立てられる時、避けられない死がお前に会いにいくだろう…」

「……望むところだ」



※毎度毎度24時間遅れ申し訳ない…
旬のセクシーショットっていうか、え?そのライン見せていいの?待って戸惑ってる。
18禁なのでは??
てゆーか上から覗いたらワンチャン…いやないだろ。ねえ?
ついにきましたよ厨二の代表
"ブラックハート"
さてさて、ピッコマではどう翻訳されるのでしょうか?
(お願いだからブラックハートはやめて…恥ずい…)
つぎのカカペ更新は17日0時ですね!
まぁ多分また24時間遅れになるでしょうけど…
次回は犬飼さんのあのシーンが見られるぅ⁉️
たーのーしーみぃー!!!
神回の予感しかしないーー❤️❤️❤️

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