記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【137話】【ネタバレ】俺だけレベルアップな件【翻訳】


[敵を倒しました!]

[レベルが上がりました!]
[レベルが上がりました!]
[レベルが上がりました!]
[レベルが上がりました!]

「"敵を倒しました"か…」

「兄貴!」

旬は登っていた廃ビルから地面に降り立った。

賢太が旬のところへ駆け寄る。

「さすがは兄貴ですね!巨人のボスをあっさり倒すなんて!」

(ダンジョンの主を倒しましたというメッセージが表示されなかった。
まだ戦いは終わっていない。
黒いオーラも出ないから···影抽出も不可能だな)

[影抽出が不可能な対象です]

(やはりか)

倒した巨人の方から気配を感じて、駆け寄ってくる賢太を右手のジェスチャーで押し留め、左手に武器を召喚する。

「王様。私です。」

巨人の体内で暴れ回っていたベルが口から出てきた。

「お前だったのか」

(死してなお、ベルの気配が感じられないほどの魔力とは···。)

巨人の死体の奥にあるゲートが突然強烈な光を帯びた。
次の瞬間には魔力の爆風が旬たちを襲う。

ベルは旬の前に立ち、魔力の嵐から旬を守った。

(ものすごい魔力の嵐だ···!賢太は?!)



目を向けた先では、イグリットが賢太をしっかりと守っていた。

(ほっ···よかった)

再びゲートに目を向けて観察する

(ゲートが巨人の魔力を吸い込んでいる。)

旬の頬を掠めた荒れ狂う魔力が、鋭いナイフのように肌を切り裂いて血が出た

(魔力だけで傷痕が残るほどとは。 こんなこと初めてだ)

「賢太、お前はここで待ってろ。 俺はゲートの中の状況を調べてくる。」

「兄貴、気をつけてください!」

賢太を残して飛び込んだゲートの先は、仄暗い宮殿の廊下のようになっていた。
その天井は非常に高く、幅も優に十メートルを超えていそうだ。



(…大きいな。まあ、このくらいのスペースがなきゃ巨人たちが通れないか)

「王様···聞こえますか」

「そうだな。お前も聞こえるか?
奇怪千万な笑い声だな」

(敵が自分のゲートに侵入したっていうのに笑いが出るのか?面白いやつだ)

「行こう」

旬たちが進んだ先には、全身を黒い鎖で繋がれて跪く男がいた。
深い髭と伸びきった髪。
体は隆々とした筋肉で覆われているが、ゲートの外にいたどの巨人よりも小さい。



「ハハハハ!これは傑作だ!憎き支配者め! 誰が一番先に私のところに来たのか見ろ!よく訪ねてきたな、君主よ。」

(こいつがボス?)

「鎖…鎖をはずしてくれ。 我は知っている。 支配者たちの計画を。他の君主たちに知らせなければ…。さあ!」

鎖に縛り付けられた男はじっと旬を見据えて鋭く目を細めた

「……お前は······我の知っている者ではないな」

「その支配者たちとかいうやつらがアンタをこんなふうにしたのか。」

「奴らは我を使おうとしてるんだ。 本当の戦争の礎を築くための足場として」

(知性のある魔獣と何度も対話を試してみたが···自分の根源について説明できたやつはいなかった)

「"支配者たち"って、一体何だ?」

「古よりの君主たちの敵だ」

(君主たちの敵か···。 そうなると、俺にとっても敵という意味か)

「それじゃ、そいつらがお前をこんなふうに縛っておいたというおとは····」

「そう、我も君主だ」

「おそらく君主も支配者もお前を狙っているのだろう。
今のお前には奴ら全員を相手にする力がない。 対抗するにはお前にもやはり勢力が必要だろう」

「勢力?」

「我の封印を解いてくれ。 我がお前を助ける」

旬が鋭い眼差しを向けた

「誰が誰を助けるって? 魔獣が人間を? それを今俺に信じろと?」

「信じたくなるようにしてやる」

そう言うと男は突然意味不明な言葉を叫んだ。
その声に呼応するようにシステムがウインドウを表示する。

[巨人の王、太古の君主レギアがスキル:「誠実の誓い(取引)」を詠唱します。]

[「誠実の誓い(取引)」を受け入れると、提供者と提供者双方が互いに嘘をつくことはできません。]

[『誠実の誓い(取引)』を受諾しますか?]

(巨人の王か…どうするか……)

「イエス」

[「誠実の誓い(取引)」が行われました]

[契約が破棄されるまで、互いに嘘をつきません。]

「我の封印を解いてくれ。 我がお前を助ける」

「そうか·····お前を完全に信頼………え?」

旬の意思とは無関係に、言葉は途中から言葉にならず、驚いて自分の喉に手をやる。



「それが信実の誓いだ。 呪縛によって嘘はつけない」

「そうなのか。それより···どうしてお前は他の魔獣と違って自由な会話ができるんだ?」

「魔獣?」

「ゲートから出てくる怪物たち」

「ああ、今世の住民たちのことか」

「むしろこちらが聞きたいね。 どうやって今世の民と、彼らを治める君主を同一線上に置くことができるのか」

「ゲートから出てくる今世の住民は皆敗残兵だ。 支配者たちの軍隊に敗れて己を失ったものたち」

「幾億の歳月を彼らの手中に置かれたのだ、自我を保てずとも仕方がない。
しかし、私は王や彼らとは違って、理性を保った。 長い時間を耐えて奴らの手から解放される日を待ち続けた。
そしてついにお前と会うことができた」

「もしかして支配者たちの軍隊って、銀色の鎧を着て、背中には翼がついているやつらか?」

旬は、設計者に見せられた映像の中で見た、銀色の戦士たちを思い出していた。



「そうだ。そいつらが支配者たちの兵士だ」

「あの支配者ってやつらのせいで、俺たちの世界は何度も怪物···魔獣に襲われるのか?」

鎖の男は嗤った。
勝利を確信した魔獣のようにニヤリと口を曲げて。




※読んでくださる皆様、いつもありがとうございます!!
もう誤字脱字満載で毎回申し訳ないと思いつつ放置してて本当にズボラすぎて申し訳ありません。

※今回は賢太ヒロイン回でしたね!
主人公の側近に守られるのってヒロインの特権じゃなかったですっけ??

さて、ここからお話がかなりややこしくなりそうですねぇ?
巨人は味方なのか敵なのか!?
いや、味方だとしたら笑いが悪徳すぎやしませんか?
こんな悪い笑い方する味方なんて…いるわ。
盗掘王の剛力がいたわ

知らない人は読んでみてくださいね❤️


※ 友人のたこさんが韓国のkakaopageのダウンロード方法を掲載してくれています。
違法サイトはフィッシングサイトでもあり危険ですので、先読み希望の方はお試しください。
ただし実行は自己責任でお願いします。
https://note.com/t_sololeveling

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?