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【121話】【ネタバレ】俺だけレベルアップな件【翻訳】

「やっ…やめっ…」
ベルがアークリッチの胸の核を握りつぶすと、アークリッチは弾けて消え、兵隊であるアンデッドたちも倒れた。
「どうやったらアークリッチを一発で···」
「アンデッドたちも皆倒れました!」
ベルが勝利の咆哮をあげた


「強いとは思ってたが、これほどとは···。」
「こんなんなら水篠ハンターは自分でゲートに潜らなくても、兵士たちを行かせればクリアできると思いませんか、兄貴」
(召喚獣を呼び出せば魔力を消耗するから断言はできねぇが、確かにうまくやれば…。
今の戦闘力だけを見ても、大抵のギルドは見向きもされないだろうな)
「兄貴『今回だけ』と言わずに、本当の『水篠ハンター』ギルドと買収合併でもできないか探ってみましょうよ」
「お前本当に…人聞き悪いだろ。 M&Aって言え、M&A。
最強のハンターが作った新生ギルドと5大ギルドの1つである騎士団ギルドがM&Aを推進! ビッグニュースだぜ」
「 冗談のつもりだったんですけど、本当にやるんですか? 今日の様子からしても···水篠ハンターにとっては俺たち必要ないんじゃ…」
「おい、おい! さすがのあのだって人法を破ってまでギルド活動できるか?」
「え?」
「いくら召喚獣だけでクリアが可能でも、攻略に必要な最低人数の決まりがある。 それは必須条件としてクリアしなきゃなんねえ。 ハンターのくせに基本的なことも忘れたのか!」
「おぉ!そうですね。 「我々は戦力補充で水篠ハンターは人員補充!」 お互いWin-Winですね!」
「 そうだろそうだろ!ハハハ!」
「でも···そうなると俺たち、調子に乗りすぎじゃないですか?」
「おぉ! ちゃんと言われた通りにしたって言おうぜ!」

土砂降りの雨の中、葵たちの学校は救急車と警察と野次馬たちでごった返していた。
野次馬の中を傘も刺さずに割って進む女性
「どうなったのか自分の目で直接確認させてください! うちの息子がまだ学校にいるのよ! ちょっとどいてください!」
「他に生存者はいるのか!」
「いません!」

雨の中をひた走る黒塗りの車内
「最初にに学校を脱出した213人の生徒は皆無事です。救出された生徒も。しかし残りの生徒は全員…」
ハンター協会の後藤会長は痛ましい声で旬にそう話した。
「もしかしたら今回の事故は予測できたことかもしれません」


会長に差し出されたスマホを受け取る旬。
その画面には複数のグラフが表示されている。
「直近6か月間でソウルに発生したゲートの統計です。 そして、これは世界全体のゲート増加に関する統計です」
「全世界でゲートが爆発的に増えています」
「おかしな点はこれだけではありません。覚醒者測定を受ける人がますます増えています。 モンスターが出てくるゲートが多くなると同時に、これを防ぐハンターの数も増えているんですよ。 まるでバランスを取ろうとしているかのように···」
(何かが始まろうとしている)
「それで、私におっしゃりたいというお話は…」
旬は会長の車に乗り込んだ理由に思い至り尋ねた。
「日本、米国、中国、ロシア、フランス、英国、ドイツ···そして遠く中東からも。
水篠ハンターと接触を望む国からの要請を盛り込んだ文書です。 たぶん非公式なルートでの接触も何度かあったでしょう。」
今度はスマホではなく、紙に印刷された文書を会長が差し出した。


旬は先日のアメリカハンター局からの接触を思い出した。
「実際には、ハンター協会にはこれらを止める権限がありません。 水篠ハンターからの要請があったので個人情報を保護しているだけです」
「すべての決定は水篠ハンター自身の選択にかかっていますが··················水篠ハンターがこの国を去れば、我が国は今の変化に適応することができないような気がします」
「···到着しました。 妹さんが入院している病院です」
「水篠ハンター」
車を降りようとした旬を会長が引き止める
「可能な限りの便宜をはかります。
ですから…残ってくれませんか」
会長は頭を抱える
「公式的にS級ハンターは水篠ハンターを含めて全部で10名···我々はそのうち3人を失いました。
2人はモンスターたちの手によって、1人はアメリカに発ちました。 協会もこれ以上傍観するわけにはいかないのです。
あなたの望む「できる限りのこと」を行ったとしても、協会は本来の機能を果たすことでしょう」
「……では···今後私一人で上級ゲートに潜ることを許可していただけますか?」
「最低人数制限を無くしてほしいということですか?」
「はい」
「人数制限は最低限の安全装置です. ハンターたちがむやみにダンジョンに入って命を落とすことを防ぎます。それをなくしてほしいとおっしゃるのであれば…」

そこまで言いかけて会長はハッとした
「まさかギルドを作ったのも···」
「そうです。難しそうですか?」
(1人きりの攻撃隊···! )
「難しいですが、不可能ではありません。お任せください」


とあるファッション誌の撮影現場

「明菜ちゃん、お疲れ様でした~! 」
「監督もお疲れ様でした!… はい」
モデルである諸菱明菜はイトコの賢太からかかってきた電話に出た
「もしもし、アキ姉?アキ姉さ~俺らのギルドに入る気ない?父さんのギルドに縛り付けられて広報大使を務めるより、俺たちのギルドに名前だけ貸して自由を享受した方がいいんじゃない?」
「ギルド? 急になに?話が見えないんだけど。ねえ、アンタはジンヒが韓国に来るってことは知ってんの?」
「実の姉のことを知らないわけないだろ、 当然知ってるよ! そんなことより創立メンバーが一人足りないんだよ」
「つまり、私にまだ作られてもいないギルドに 入れっていうの?賢太、変な人に騙されてるんじゃないわよね? 」
「ふふ、その変な人が誰なのか聞けばびっくりするよ」
「誰?」

「この人がお前が思い当たるって言ってた人なのか?」
ギルドに呼ばれた旬はポカンとして言った。
「諸菱明菜、俺のいとこです。 しかも、A級ハンターの資格所有者」
「わぁ、実物の水篠旬がいる」
「何驚いてるんだよ、アキ姉の方が芸能人じゃん。」
(この人がA級ハンターだって?)
「友也稔の記者会見をめちゃくちゃにして、忽然と消えたというハンターを実物で見られるなんて!」
「びっくりするポイントが ちょっと間違ってるんじゃない?」
自由奔放な明菜の物言いに旬もたじたじになる


(賢太がD級、親戚はA級なのか。覚醒者になる条件に血統も関係があるのか?もっとも兄弟二人とも覚醒する場合もあるし、俺も父がハンターだったから···)
「賢太から話は全部聞きましたよね? 」
「はい、創立メンバーが一人必要だと···」
「ギルドに入られたら色々と話題に上がるかもしれませんが、大丈夫ですか」
「ユジンと一緒になるよりはましなんです」
「ユ·ジンソン?」
「僕の実兄です、兄貴」
「あ、あの性格悪いって実兄ね? 」
「もう有名みたいね」
「あの…SNSにアップしたいんで、写真一枚だけ一緒に撮ってもらえませんか?」

旬が写真を迫られている頃、後藤清臣の出席している会議では、声を荒げている人物がいた。
「あり得ない話です!! 召喚獣を攻撃隊の人員として認めるなんて!そんな話聞いたこともない!水篠ハンターがギルドを作った途端に、※このようなとんでもない規定ができました! これが贔屓でなければ何が贔屓ですか!
公正でなければならないハンター協会が水篠ハンター1人に便宜をはかるなんて!何とか言ってくださいよ!」
その人物は後藤を激しく糾弾した
「はい、そうです。贔屓です。 」
後藤ははっきりと言い切った。会場がざわつく
「この場を借りてここにいらっしゃる方々に一つだけお聞きします。20人のA級ハンターが集まった攻撃隊と、水篠ハンター1人きりの攻撃隊。 ダンジョンブレークが起きた場所に攻撃隊を送るとしたら…どちらを選びますか?」
「ナム·ジュンウック議員が最近新しく引っ越した場所は、ハンタースギルド近くのマンションでは? 敢えて周辺より住宅価格が何倍も高い所に移られた理由は何ですか」
「それは今の案件とは···」
「議員も安全を望んでいるのではないですか」
ナム・ジュンウクが咳払いをする
「国民も同じです。 お金さえあれば誰でも安全な土地に引っ越したがります。
各国のギルドが、水篠ハンターを自国に招こうと、あの手この手を打ってきます。このような状況で、水篠ハンターが韓国に残りたいと思えるでしょうか?」


そう訴える視線は、殺気さえ孕んで鈍く光っている
「米国に渡った右京将人のような事例が繰り返されることを望んでいるのかと聞いているのです。この程度の便宜が不当だとおっしゃるのであれば、再びこの地にS級ゲートができたとき··· 誰が命を守ってくれるのか、よく考えてみてください」


雫の自宅では、諸菱明菜のSNSにアップロードされた旬の写真を目の当たりにした雫が、ブルブルと震えていた


※今日の更新分は量が多かったですね…
原作小説では学校に突入した部隊が惨殺したオークの中に1人立っている旬を見つけるってシーンが本当はあるんですけど…
みたかったな😭😭😭
でも今回は後藤会長の凄むとこ見られたので私は満足ですっ😆
イケおじどころかおじいちゃんなのに、なんでこんなにイケてるんだこの人は…
しかも旬のこと好きすぎて😂😂😂
次回は10月5日更新予定ですね‼️

※寝ぼけて翻訳載せてたので誤字脱字のオンパレードで申し訳ありませんでした…とりあえずちょっと修正しました‼️

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