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【125話】【ネタバレ】俺だけレベルアップな件【翻訳】

「ユーリオロフだ! 」
空港に降り立ったユーリを記者たちと野次馬が囲んでカメラを向ける。

「こっちを見てください!」
その声に応えるように軽く手をあげて笑顔を見せるユーリ。

「ユーリオロフさん、どのようにゲートを塞ぐつもりですか? 」
向けられたマイクににユーリがにこやかに答える。
「いつものやり方で私が結界を張りましょう。ゲートの周りに巨大な魔法陣を描き、魔力を注ぎ込めば終わり。 ゲートの中に入っているものは何一つとして抜け出せないよ」

「一人でS級ゲートを防ぐことができるということでしょうか?」
「 国民からのの信頼度が低いようですが、他におっしゃりたいことはありますか。」

「私の魔力だけで結界を維持するのは、いくら私も不可能だよ。 しかし、私の能力、結界魔法陣は周りの魔力を吸収して維持される」

「大量のマナ石を首都一帯に撒くと、魔法陣がその魔力を吸収する。 エンジンをかけるのと似たような原理だ。 一旦発動を始めた結界は魔力を吸収してさらに堅固な城壁に変わっていくという仕組みさ」

「私は皆さんを救う! 誰があなたたちを助けたのか、それだけ覚えておけばいい!」


自信満々にカメラに向かって言い放つユーリを、後藤清臣はテレビの液晶画面越しに覚めた目で見ていた。
「ふむ……。ユーリオロフがS級ゲートを防げるかどうかは不明だが…彼が失敗した場合、どんなことが起こるかは嫌でもわかる」



「水篠ハンターは最近どうしているのかな? 」
「関東地域のゲートを回っています」
後藤からの質問を待っていたかのように、課長の犬飼が淀みなく答えながら、地図にマークがされている紙を挟んだバインダーを差し出す。

「チェックされた場所すべてが、アジンギルドで攻略許可を要請したゲートです。」
「これを···全部? 」
「首都圏で活動する白虎、ハンターズ、邪神ギルドと区域が重なるため、摩擦を起こす恐れがあります」

「戦闘員が一人しかいない小規模新生ギルドが大型ギルドに匹敵するとは…笑いが出るね」
「私もそう思います」
摩擦が発生するかもしれないと聞いたにもかかわらず、会長の表情は嬉しそうだ。

「アジンの方からは説明はなかったのかね」
「事情があるので、1週間だけ近隣のゲートを任せてほしいと言われました」
「うーん、その程度なら問題なかろう」


「はい。 あ、電話が······少し失礼しても良いですか? 」
「受けなさい。私も約束があるからこれから出なければならない。」
「はい」
社長室を出て電話にでる。
「犬飼です。 」
「課長、先程に報告が入ったんですが。 どうやら一度行ってみなければならないようです。前にオークたちが出た学校がありますよね」
「 そこでまた何か···? 」
「まだ許可証があったわけではないのに、その学校の運動場にできたゲートで···
二重ダンジョンが発見されました。」
「二重ダンジョンですか?!」

「それに、彼···」
「まだあるんですか?」

「水篠ハンターが潜られたそうです」


ボス部屋の天使像は、6枚の羽を大きく広げると、手に持ったルーン文字の石板を粉々に砕いた。

「ついにここまで来たんだな。 」
その表情はフードに隠されて見えないが、口元は愉しそうに口角が上がっている。

(あの石版····そんな簡単に壊してもいいのかね)
「 書かれていた規律というのも最初から何の意味もなかったんだな」

「意味ならあったよ。」

「しかし、もうそのようなことは重要ではない。 」
「俺を呼んだのはお前か?」

「そうだ」
「お前は魔獣か?」

「質問が間違っているな。 私が誰なのかを聞くのではなく、君が誰なのかを聞くべきだった。 さあ、これから最後の試験だ。」
手を一つ打つと、壁に収まっていた鎧の石像たちが動き出した。
「試験が終わった後も君が立っていられたなら、すべてを教えてあげよう。 それが···私があげる報酬だ」

「出て来い。」

旬が影の兵士を呼び出そうとした瞬間、天使像は指をパチンと鳴らした

「そうはいかないよ。ここは試験の場だ。」

[最後の試験のため、職業専用スキルが制限されます]
システムが告げた。
「私が試したいのは君一人だけ。 兵士たちの力量など意味はない」

[水薬購入などのショップの使用も禁止され、レベルアップとクエスト完了報酬を利用した状態回復も不可能です]
「え?」

[最後の試験が終わるまで退場できません]

「そういうことか。万が一のために準備してきたカードが一瞬にして水の泡だな」
攻撃を仕掛けてきた石像の剣を素手で砕き、頭部に蹴りを叩き込む。
悪魔王の短剣を呼び出して石像を切り裂いた。

「インベントリが使えないわけじゃない。それなら···俺の力だけで突破してやる!」

高く跳躍した勢いのまま石像の頭部に双剣を突き刺す。
その瞬間を狙って放たれた弓矢を双剣で止めると、矢を蹴り返して弓師の頭部を穿つ。
巨大な石像を一撃で倒すために、頭部に狙いを定めて素早く移動する。

(そう、俺はこの瞬間を待ってきた。)

(この瞬間のために生きてきた!)

「人間の体でよくあそこまで···。まったく···立派に成長してくれたね」
次々と石像を薙ぎ倒して行く旬を見ながら、天使像は愉しそうにつぶやいた。

(以前は瞬間移動のようだった石像の動きが目に見える。
一つ一つが強いけど、いける!)
次々と襲いかかってくる石像の攻撃を剣でいなしながら応戦する。
「本当に立派な成長だ。」
「しかし、このまま試験を終えるのはまだ早い。 」

地鳴りのような音と共に、それまで王座に腰を据えていた最も巨大な石像が重い腰を上げて足を踏み出した。
その巨体は、旬の倍以上の背丈がある石像の兵士たちの、更に5倍以上の大きさだ。

「さあ、神に敬拝する時間だ」

※戦闘シーン編集しました!
今回の翻訳適当すぎて申し訳ないです😅
諸事情により…

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