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【135話】【ネタバレ】俺だけレベルアップな件【翻訳】



「名古屋市、奪還成功しました!
中津川市、巨人の遺体が発見されました! 静岡市、奪還成功しました!! 高山、長野市···! 」
管制室でオペレーターが次々と声を張り上げた。

「どうしてこんなことが···。」

ゲオはその報告を愕然として聞いていた。


旬と対面した時、後藤は言葉を掛けられなかった。 初めて空港で見たその目つき。

数え切れないほどたくさんのハンターたちを見てきたが、彼は次元が違った·

···強い。

「お会いできて光栄です。一国を争う状況なので用件から申し上げる点はご了承ください。
巨人たちが今大阪に来ています。 大阪を中心に防御をお願いします」

報道陣とSPが並ぶ空港で、後藤の言葉を通訳スタッフが旬に伝える。
その間もカメラのフラッシュは止むことはない。

(どんなに強くてもあの巨人たちを全部倒すことはできないだろう。 彼が防御に専念する間、他の国との交渉を進めなければならない)

「それはできません」


旬の返事に、ゲオを含めたそこにいたDFNの幹部は絶望の色を滲ませた

「その、ではどうなさるつもりですか···?」

その質問に返ってきた、予想できない旬の返事。
ゲオは愕然として打ちひしがれた。

(まさかとは思ったが…彼は本当に一人で全ての巨人を全滅させるつもりだ…!
今彼のやろうとしていることは···本来私たちの力でやるべきことじゃないか!)



「うーん…」
ゲオが打ちひしがれている時、旬もまた決めあぐねていた。

「そうだな…」

眉を顰めて神妙な面持ちで考える

「………お前たちは単純に1号, 2号, 3号, 4号, 5号にしよう」



「王よ、もう一体の敵を始末しました」

「じゃあソイツは6号だ。」

ベルから報告を受けて迷わず返事をした。

(影交換で移動してすぐに兵士として取り込まなきゃな)

「先に寝る準備をしててくれ。すぐ行ってくるから。」

「はい。」

賢太は野営用のテントから返事をした。

(ここまでは順調だ。だが本番はこれからだろう)

DFN全域に送り込んだ影の兵士たちはハンターたちを助けて巨人たちを倒した。
魔力が十分な俺にとって、持久戦は勝利を約束された戦術だった。
体力を消耗していく巨人が、回復する影の兵士を相手に勝てるはずがなかった。 問題は、S級ダンジョンブレイクによって、日本全域でもう一つのダンジョンブレイクが相次いでいることだ。
巨人以外にも他の下級モンスターたちが都市を占領していたため、避難と討伐を並行しなければならなかった。

ダンジョンブレイク7日目、夜。

「兄貴、完全に廃墟になりましたね」

「そうだな」



破壊され尽くしたビル群を旬と賢太が歩いていると声をかけられた。

「いらっしゃいましたか」

「はい。ウィングさん、今ここに他のハンターはいないんですよね?」

「 はい、今首都には私を除いて誰もいません。

「今首都は被害状況の集計もされていません。 巨人たちは、ここを中心に全国に散在していました。
投入されたS級ハンターは、水篠様を含め、計16人です。 DFNから6、中国2、カナダ3、インド2、ロシアとイギリスがそれぞれ一人ずつです。
グループはギルド別に6つで構成されています。 S級中死傷者はご存知のようにロシアのユーリオルロフと···暗鬼ギルドの半沢幸喜、カナダのルーカス·ホイルです。
単独で行動する巨人が少ないので、A級ゲートのボスより難易度が高く苦戦した結果です。 」

(S級が3人も死んだってことは、A級以下の被害は聞くまでもないだろうな)

「巨人は全部で31頭出てきて、そのうちの一頭は海を渡って中国に移動中だそうです。
DFN全体を守るには人手不足でしたが、水篠様のおかげで巨人の大半が壊滅してしまいました。 残りの巨人は、水篠様の影部隊とハンターたちが処理中です。」

「分かりました。それでは···あいつだけ残ってるってことですね」
その視線はゲートを守るように立っている巨人に向けられた

(ところで·····この光景は既視感があるな。 どこで見たっけ?)


(燃えてこそいないが荒廃した都市が···まるで悪魔城だ。
まさか悪魔城の壊れた都市がシステムの暗示だとしたら、設計者のやつは何を言いたかったんだろうか。)

(設計者は、すでに死んで消えたし、その後何の接触もない。あの肉体が本物だったのかも知れないな)

(もし悪魔城がその後に起こることを暗示したとして俺が防げばいい。 そのために備えてきた力だ)

(手出しできない力に翻弄されたくなくて、強さを追い求めて結局ここまで来たじゃないか)

「俺たち側も全員集まったようですし始めましょう」

「え? 他のハンターの方々の合流がまだ···」

「いいえ、みんな集まりました。」



「はぁ···むかつく!」
カナは吐き捨てるように言ってその場に座り込んだ。

「イライラすんな。無事に全部倒したんだからいいじゃないか。結果オーライだ」

ルノーが声をかけた。

「分かってるよ、でも···! 私たちが苦戦を強いられてた巨人たちのことなんて、まるで眼中にないかのように、さっさと東京の方に行くんだ。」

カナは悔しそうにコブシを地面に突き立てた

「後始末は私たちがしろってことかよ。
むかつく、召喚獣たちのくせに。」

カナが拳を突き立てたのは地面ではなく、影の兵士によって倒された巨人の死体だった。




その頃、旬のところには影の兵士たちが集まり出していた。
イグリット、キバ、アイアンが旬たちの後ろに跪く。続いてタンク、ガーナが。


そして上空から急降下してきたベルが爆風と共に降り立ち首を垂れた。

「来たか。みんなお疲れ様」

「勿体ないお言葉です、王よ」

「賢太、君はウィングさんと遠く離れていて」

「はい、兄貴」

ウィングが何か言い返そうとしたが、それを待たずに旬の命令が飛ぶ

「出てこい」

その一言で10体を超える巨人の兵士が出現した。
旬が右手を空に掲げる。

「全軍」

その指は真っ直ぐにゲートを守る巨人へと向けられた

「進撃しろ!」

影の巨人たちの進撃が開始された。


※最後の旬かっこいいなぁ…かっこいいわぁ…
いや、全部かっこいいんですけどね。
そんな旬といっぱい会話して、ウィングちゃん羨ましいぞ!!
そこかわれ。
名前がダサいとかそんなんどうでもいいくらい羨ましい。
あ、最初の地名はどうやって翻訳されるんでしょうね??
それにしても中部地方多いな…ダーツの旅みたいに適当な地名探して決めたのかな…笑

※ 友人のたこさんが韓国のkakaopageのダウンロード方法を掲載してくれています。
違法サイトはフィッシングサイトでもあり危険ですので、先読み希望の方はお試しください。
ただし実行は自己責任でお願いします。
https://note.com/t_sololeveling

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