ニュー・シネマ・パラダイス

中学3年生だったか高校1年生だったか、一本の映画を見た。その映画は「ニュー・シネマ・パラダイス」という映画だった。今のように自分の感情を文章にまとめて整理などせず、友人関係の悩みや勉強面での遅れに悩み趣味に没入できていなかった時期だ。息子の様子を見かねたのか、父から一本の映画を勧められた。それが「ニュー・シネマ・パラダイス」だ。今でいうtiktokをよく見る若者は、youtubeの動画一本を見るのも嫌だという。自分が学生の頃はyoutubeしか無かったが、興味のある動画をつまみ食い程度に見ることはあっても流行りのテレビドラマを見ることは苦痛に感じていた。つまり映画を丸々一本見ることは余程興味が無ければできないことだったのだが、「ニュー・シネマ・パラダイス」の時は苦なくそれができた。
今回書きたいのは映画のあらすじではなく、どんなに悩んだりしていても興味を持てた映画のことは鮮明に覚えている、ということだ。何も手に付かない、という言葉があるが多少上の空だとしても自分の心に刺さったコンテンツのことはいつまでも覚えている。自分もいつかそのような作品を作ってみたい。

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