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よう実2年生編3巻の感想&考察 ネタバレ有り

ようやく楽しみにしていた2年生編3巻が発売したので読んだ感想と考察をずらっと述べようと思います。

前巻と同じように共感頂ければ幸いです。

まずは、感想の方から。

◼️感想

 今回の巻も非常に面白い内容で、読んだ後にさっそく4巻が待ち遠しくなりました。

 また、物語に入る前のイラストが衝撃的でした。

特に天沢と櫛田が一悶着している場面がセレクトされ、一体何があったんだ!?とそのページに行くまでとても気になりながら読んでいました。

そして、超個人的な感想なのですが今回の巻は今までよりもかなり怖いなと思いました。

小宮と木下を負傷させた見えない犯人や天沢が櫛田と接触した時の異常性など、かなり衝撃的な巻だなと感じました。今までも暴力沙汰のいざこざは何度もありましたが、今回に限っては小宮達を襲う動機もまったく分からなかったり、天沢がなぜ櫛田と接触できたのかも謎です。

そういう意味では最近の読者が求めているよう実っぽさがあった巻で、衣笠先生も無人島の地図をわざわざ用意しての巻なので力を入れてきたんだと思います。

今巻はライトノベルらしさを残しながら実力主義という厳しさを感じさせる良い巻でした。

また、反対に軽井沢と綾小路のイチャイチャを挟んできたのはある種ファンサービスなのかなとも思いました。尊い。

感想については以上で、これからは考察として物語がどうなっていくのかや判明した部分について述べていきます。

◼️考察

まずは、ずらっと気になる部分をそれぞれピックアップしました。

二年生編3巻までに判明した情報

・七瀬翼はホワイトルームからの刺客では無く、松尾の息子である栄一郎の幼馴染み。
 栄一郎に対して恋心を持っていたと思われるが、想いを伝える前に栄一郎は自ら命を絶ってしまう。
 七瀬が一般高校に進学する際に、月城が七瀬に接触して栄一郎の生活が歪んだ原因を説明し、綾小路を退学させることを目的に敵討ちとして高度育成高校に入学。
 そして、綾小路を退学させた後に綾小路父に栄一郎のことを謝罪してもらおうとしていた。

・天沢一夏と櫛田桔梗の小競り合いのシーンで天沢が綾小路に対する自身の感情は愛を超えたものであると発言。
 また、綾小路を救いに来たと言っていたことから、櫛田の録画を阻止しようとしたのでは無いかとと予想。
 救うという言葉の意味がそのままなのかは不明だが、ホワイトルームに引き戻すと考えられなくも無いが綾小路はホワイトルームでの完成形なので引き戻そうとはしないとは思う。

・月城と司馬がグルだということが判明。
 一之瀬が月城と司馬の会話を偶然聞いていたことがばれて、他言した場合同クラスのグループを退学させると脅した。
 また、一之瀬がホワイトルームという単語を聞いたことで綾小路に対して更なる興味を持つことが考えられ今後の展開に期待したい。
 
・小宮と木下を襲った犯人について。
 ホワイトルーム生の正体同様に二年生編3巻の1番謎な部分だと思います。
 気になる部分としては、①何故小宮達を襲ったのか、②七瀬が見た特徴的な髪型と髪色。この2つです。
 ①については、今巻ではまったく分かりません。
 ですが、予想としては小宮達が何かを見てしまいその口封じの為にリタイアさせられたのでは無いかと予想できます。
 ②についてはいくつか考えられます。
 まず、特徴的な髪色という部分。天沢か?それとも他の1年生か?今のところ特徴的な髪色と聞いてパッと思いつくのは一年生がほとんど。
 ですが、2年生、3年生である可能性も充分あるため候補は数え切れないほどいます。

 そして、特徴的な髪型という部分。
 髪型に関して、特徴的かどうかは人によりますが少なくとも男子であることは可能性が低いと思います。男子の場合、走っている髪型に差異はほとんどありませんから。

 反対に女子の可能性が高いと考えています。
 そして、1番怪しいのは天沢一夏です。
 特徴的な髪色と特徴的な髪型(ツインテール)
 七瀬に追われても逃げ切る俊敏さ、怪しさ満点です。
 
また、教師であるという可能性もあります。
 理由としては、七瀬に追われている時に最短距離で逃げているという所が気になり、綾小路達にとって初めて訪れる無人島で初めての場所にも関わらず地の利を生かして逃げているという事が出来るのは生徒では無く教員なのではないかと予想。
他の候補としては月城から事前に無人島の情報を経ているホワイトルーム生の可能性もあります。
 そして、極め付きは七瀬が知っている人物であるという点。
 七瀬は1年生なので3年生や2年生について詳しいとは思いません。事実、篠原についてあまり詳しく知らなかったから。
 また、無人島試験が始まってから出会った人物である可能性も高く、南雲、朝日奈、星の宮などが挙げられる。
 
 他に気になる点としては、茶柱、坂上、医療従事者らが到着してから確認しGPSの反応が無かったという点から一之瀬同様腕時計が壊れていた、もしくは意図的に壊したのでは無いかと考えられる。
 そして、腕時計を交換する為にスタート地点に戻り新しい腕時計にした可能性が高く、そこで腕時計を交換した人物が犯人であると予想。
綾小路も茶柱に秘密裏に何かを探って欲しいと言っていたので恐らくそのことかと。
司馬が履歴は改ざんしておいたと言っていたことから、茶柱が確認したのは履歴であり、その履歴の内容は腕時計を交換した生徒が誰であるかという部分では無いかと考えられる。
したがって、今のところ腕時計を交換した人物が犯人である。そして、履歴を確認した茶柱と月城達だけが犯人について知っているという状況。


2年生編3巻の考察としては軽く上記のように考えられます。

特に今巻で気になるのは、①小宮達を襲った犯人が誰であるか、②最後の見開きで綾小路と七瀬が和解し協力関係を結ぼうと綾小路が手を差し伸べている場面で太い木の棒のような物を持った人物が立っており、その人物についても誰であるか。そして、③ホワイトルームからの刺客は誰なのかという3点絞って以下のような考察をしました。

①に関しては前述した通り、動機がまったく分かりません。しかし、綾小路が考えているように犯人の動機が掴めれば一気に解決に結びつきます。

重要なのは、犯人の狙いは小宮達だったのかそれとも誰でも良かったのかという点。

小宮達のグループはポイントが少なく、決して他のグループから狙われるようなグループでは無いことから高度育成高校の生徒では無いとなんとなくですが思います。バックパックが盗難にあっていないことから盗みが目的ではないと分かります。

部外者の線は充分考えられ、且つ七瀬が知っている人物。

この情報だけでも、これまたなんとなくですが1年生なのでは無いかと思います。

小宮達が襲われる原因についても謎な部分が多く、何かを見た口封じの為にリタイアさせられたのか、それとも何かの見せしめなのか。

七瀬が感じた視線は挑発的と書かれていましたが、読者の私からすれば挑発的な視線ってなんだろうと思いましたが、その言葉通りに捉えるのであれば犯人は相当の自信家であると考えられます。

他には、綾小路が見た足跡の大きさは綾小路のシューズが26センチでそれよりも1.5センチ〜2センチほど小さいとある為、24センチのシューズを履いている人物。足のサイズが小さいという点から宝泉などの堅いのいい生徒の可能性は低く、女子である可能性はやはり高い。

綾小路が感じた気配も同じで、どちらも挑発的な視線であることから誰よりも優れているといると自負している人物。

ホワイトルーム生かなあと予想しておきます。まったく根拠はありませんが。

そもそも小宮達は龍園のクラスメイトなので、そのクラスメイトに手を出すということは龍園を敵に回すということであるのでそんな度胸がある人物はかなり限られます。そして、綾小路に敗れた龍園が復帰したのは学年末試験の頃からでそれから以前のようなはっきりとした行動は取っていません。なので新1年生には龍園の存在はあまり認知されておらず、犯人に関しても龍園について詳しく知らなかった可能性は高いと考えられます。仮にホワイトルーム生だとしたら龍園を下に見ているということ。


②に関しては、ホワイトルームからの刺客である可能性が高いかなと。

近くに居合わせた櫛田の可能性もありますが、櫛田は天沢に戦意喪失させられ、グループも抜け出してきたので戻ったのではないかと思います。

他の候補としては天沢が挙げられます。天沢は櫛田との接触を終えた後に綾小路の元へ向かっているとあったので候補ではありますが、木の棒を持って接触する意味はないんじゃないかと思います。そもそも木の棒なのか鉄の棒なのかも曖昧な所です。そこら辺にある木の棒で綾小路をどうにかできるとは思えません。

では、誰なのか。無限に候補はいますが、木の棒のようなものを持っている利き腕が右であるという点からホワイトルーム生だろうと予想はできます。利き腕とは書かれていませんが背後に忍び混んでいる場面に見えるので十中八九利き腕でしょう。

つまり、ホワイトルームからの刺客が綾小路の背後を狙っている人物と予想。


最後に③に関しては候補は極限まで絞られました。

新1年生の中にホワイトルームからの刺客がいる場合は、七瀬、宝泉、天沢、八神、宇都宮、椿の中の誰かです。

今巻で七瀬は候補から外れ、宝泉は中学時代の噂があるなどの理由から外れます。

天沢はホワイトルーム生かもしれませんが、櫛田の録画行為を止めたことを考えると綾小路を退学にさせようとする人物では無いと考えられるので候補から外れます。

残った八神、宇都宮、椿の3人の内誰かがホワイトルームからの刺客であると予想しています。

1人ずつ考察していきます。

八神…櫛田と手を組み綾小路を退学させようとしていたが、GPSを使っているにも関わらず天沢の接近を知らせなかったのが引っかかる。また、綾小路達の居場所をGPSを使って知っている為最後のページの見開きの人物が八神である可能性がある。そして、八神が櫛田の過去のことについて宇都宮や椿達に話したのが6日目、櫛田に直接話したのが5日目。つまり、八神は予め櫛田の過去のことを喋らされたと嘘をつき、自分の計画に賛同するように促した。6日目に宇都宮、椿らに問い詰められたことは想定外だったが綾小路退学の計画には関与しないと判断して話したのではないかと予想。鋭い洞察力を持つ椿に綾小路を退学させようとしていると疑われていることも引っかかる。

宇都宮…椿が頭で考え、宇都宮が行動する。無人島試験が始まってからこれといって綾小路に対して何か行動を起こしている様子はなく、何かするとしたら椿と一緒の時ではないかと思う。椿とは別グループなのでホワイトルームからの刺客という線は今のところ薄い。

椿…天沢同様見えない部分がある人物。小宮達が襲われた現場から離れた場所でキャンプをしており、篠原が椿のグループとすれ違ったと言っていることから犯人である可能性はある。しかし、宇都宮が行動し椿が頭で考えるというスタンスなら椿が行動するのは考えにくく、七瀬が見た特徴的な髪型であるとも言えないので犯人ではないと個人的に予想。女子なので天沢のようにツインテールにしている可能性もあるのであくまで予想の段階。また、最後の見開きのページの人物かどうかについては椿の可能性は極端に低いと予想。宇都宮とペアで行動する人物と考えられるので1人で行動するとは思えない。


以上が今巻で考察できる内容です。

最後に、綾小路が坂柳や龍園達に内密に話していた計画が何かについて考察して終わろうと思います。

◼️綾小路の計画

綾小路は2週間に及ぶ無人島試験をどう生き延びるかを考え、常に計画的にポイントを獲得しています。

しかし、小宮達が何者かに襲われて篠原1人で無人島試験を生き延びるのは読者からしても絶望的です。

ですが、篠原が生き残る術を既に持っていると発言。その後に坂柳や龍園達に会いに行き協力を申し出たことには理由があります。そして、七瀬には聞かせられない学年が生き残る方法だとも言っています。

この方法はおそらく南雲達が既に行っている方法。

他の生徒と違って南雲のような人物にしかできない方法です。

その方法とは着順報酬だけでは微々たるポイントしか得られないのに対し、課題は多くのポイントが得られるだけでなく食料や水なども手に入るので基本移動よりも遥かに効率的です。

そして、この課題にはチェックインと定員が決まっており、定員になると参加すらできません。

ここまでで薄々気が付かれたと思いますが、南雲が取っている戦略、綾小路が取ろうとしている戦略は学年別でその課題の定員を埋めることで誰が勝ってもその学年にだけポイントが入るという方法です。

この方法であれば、参加できなかった他学年はポイントが入らず基本移動の着順報酬を狙いにいってもポイント差はどんどん広がっています。

南雲は自身の味方である生徒を使いポイントを占領する方法を取っているのだと考えられます。南雲達が海で遊んでいるという余裕はこの方法ならポイントが入ってくるからです。そして、基本移動のペナルティを受けないように移動だけは確実にこなす。そういう計画かなと思います。

事実、綾小路が課題の場所に向かっても定員が埋まっており時間の無駄になっている状況があります。課題を受けることができるかどうかは天と地ほどの差があるのでこの課題を確実にチェックインして受けていくことが退学阻止の方法です。


今度こそ以上でよう実2年生編3巻の感想&考察は終わりです。

他にも色々な意見や考察があると思うので随時読み直して4巻が出る頃にもう1度復習しようと思います。

それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました。

次は4巻の感想&考察でお会いしましょう。

さよなら〜

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