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グレート・ホワイト・ブラザーフット

スピリチュアルとは、グレート・ホワイト・ブラザーフット(白人系支配階級)を目指して霊的進化をするための普遍宗教であり、世界政府樹立推進運動である。

地球人よりもアセンションしていて人類の霊的進化をサポートしているとされる、プレアデス星人がなぜ金髪白人なのか、よくご理解頂けるだろう。

イエス・キリストが、イエス大師という名となりアセンテッドマスターとしてグレート・ホワイト・ブラザーフットの一員とされて、白人の容姿に変えられたのもまた頷けるだろう。

グレート・ホワイト・ブラザーフットを統括する最高司令官はサタン(Satan)を並び替えた、サナート・クマラ(Sanat Kumāra)であり、イエス・キリストのさらに上の階層に鎮座している。

そして階層の物理次元である、人類の統治者は「ルシファー」であると明記されている。

敵国の神を否定せずに取り込み、その上に自分達の神を据えて大衆の信仰を支配することは、紀元前から政治的に行われて来た支配者達の常套手段である。

また、この霊的階層をつなぐ架け橋が「虹」である。ワンネスを目指して多様性を統合し、人類が国家や宗教を越えてグレート・ホワイト・ブラザーフットのもとに一つとなり、イエス・キリストを飛び越えてサナート・クマラ及びルシファーの計画と教えと啓示を信じて従うための宗教がスピリチュアルである。スピリチュアルの教えの起源はニューエイジであるが、スピリチュアル教の教祖は、ニューエイジ曰くルシファーなのだ。決して無宗教ではない。

近年の「ニューノーマル運動」がなぜ虹を多用するのかもご理解頂けるだろう。ニューエイジと同様に、人となって来たサタンである反キリスト率いる世界政府が統治する理想郷(世俗的千年王国)を切望しているからだ。そのための架け橋が虹のシンボリズムである。

彼らはフリーメーソン友愛団、教会、教育分野を通してこの計画を実施した。それはこれら全てを統合して一つの「普遍的な教会」を20世紀末までに樹立することにより、世界から神学と教会主義を取り除くことをその目的としていた。

すなわちこれは、紀元1世紀までに誕生して真の神秘主義的キリスト教を主張し、初代教会内部に寄生して徹底的な反聖書運動を展開したグノーシス主義の宣教法を、世界規模で再現したものである。歴史は繰り返しているのだ。

(参考:「ハイラーキーの出現 下」アリス・ベイリー 著, AABライブラリー 訳. AABライブラリー, 2006.3)

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グレート・ホワイト・ブラザーフット
【偉大なる白き兄弟団】

1883年に神智学協会に加わったチャールズ・ウェブスター・レッドビーター(1847-1934年)は、マハトマの一人クートフーミからの指令によって、インドに渡って修行を重ねることとなった。

インドでは、クートフーミやジュワル・クールといったマハトマたちからヨーガや瞑想の修行を受け、額のアジナチャクラ(第三の眼)を開発し、別次元の存在を知覚する透視力を磨き上げたとレッドビーターは語っている。

修行を終えたレッドビーターは1889年にイギリスに戻り、アニー・ベサントとの協力関係を確立、神智学協会の普及に尽力した。

1909年頃、レッドビーターは当時14歳だったジッドゥ・クリシュナムルティと出会い、世界教師(マイトレーヤー)として育てることを画策して、イギリスで英才教育を受けさせた。

1911年にはクリシュナムルナティを中心として「東方の星教団」という団体が結成され、運動は順調に進展した。しかし、前述した通りクリシュナムルティはそれを否定し、 1929年に協会を脱退・絶縁することとなった。レッドビーターは、その5年後に86歳で病を患い死去した。

彼が1903年に公刊した「透視力」では、誰でも潜在している透視力を開発することができるとし、遠隔地の視認やオーラの感知、さらには「アカシック・レコード」と呼ばれる霊的な記憶の場にアクセスすることで過去や未来の情報を入手できるとした。

また、人間の生きる目的は、自己の霊性を進化させて神との合一に至ることにあり、それを確実に遂行するためには、大師(マスター)たちの指針に従わなければならないとし、ヨーガや瞑想を通して精神の波長を大師に合わせていくことが推奨された。

大師に出会うことができた人間は、地球における人類の進化を統括しているとされる「グレート・ホワイト・ブラザーフット Great White Brotherhood (偉大なる白き兄弟団)」の一員になるために9段階のイニシエーション(通過儀礼)を受ける。どこまでのイニシエーションを通過したかによって参入者の地位が区別される。この階層組織のことを「ハイラーキー」と呼ぶ。

最上位の第9階級には太古に金星から地球に到来した「サナート・クマラ (永遠の童子 Sanat Kumāra)」という霊格が占めており、第8階級には仏陀、第7階級には菩薩たちが占めていて世界教師(マイトレーヤー)はこれまでの転生でクリシュナやキリストとして世界を導いたと主張した。世界の諸宗教はこれらの世界教師によって生み出されたとした。第6階級には、サンジェルマン大師や、イエス大師たちを含む大師が占めている。

すなわち、人類の救世主はイエス・キリストだけではなく、姿を変えて過去に何度も転生しているという主張である。これは古代ペルシャの宗教であるミトラ教のミール(mir)の教義と同じである。

サナート・クマラが世界君主をつとめるグレート・ホワイト・ブラザーフットの本拠地は 「シャンバラ」にあるとされた。

人類の目標は、世界君主を筆頭とする大師たちに導かれ、より高度な霊性に到達し、最終的には神であるロゴスと一体化することであるとされた。サナート・ クマラ及びシャンバラはヒンドゥー教から引用し、神智学協会によって再解釈が加えられたとされるのが定説である。

グレート・ホワイト・ブラザーフット(偉大なる白き兄弟団)は、人類を導く者達であるとされているが、世界の支配者達の歴史を調査した下記の書籍にはこのように書かれている。

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引用ー

第三十三位階(最高位)メーソンで作る「最高の法院」の公式誌「新時代(New Age)」1933年9月号では「十八世紀のイルミナティの衣鉢を継ぐ者が今も人類を導いている。しかし彼らは今は「偉大なる白き兄弟団」という」と主張している。
(引用:「イルミナティ悪魔の13血流 : 世界を収奪支配する巨大名家の素顔」フリッツ・スプリングマイヤー 著, 太田龍 監訳. ベストセラーズ, 1998.8, p28)

引用ここまで

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つまり、フリーメーソンリーでは世界の支配者達(白人系)のことをグレート・ホワイト・ブラザーフット(偉大なる白き兄弟団)と言っているのであり、その支配者達の指針に従うことで霊性を進化させるという教義が、神智学協会からニューエイジ(近代エソテリシズム)において公言されているのである。

1960年代末からアメリカで巻き起こったニューエイジ(New Age)ムーブメントの名付け親とされているアリス・ベイリー(1880-1949年)であるが、先述した通り元々ニューエイジとは、フリーメーソンリーの公式誌のタイトル(New Age)である。

アリス・ベイリーもレッドビーターと同様に、ハイラーキーの一人であるマハトマ(ジュワル・クール大師)の指令を受けて多数の書籍を出版した。

アリス・ベイリーの書籍の内18冊は、ジュワル・クール大師から魂のレベルでのテレパシーによる口述を書き取ったもの(自動書記)であり、残りの6冊は彼女自身の手によるものである。

アリス・ベイリーが出版したルシファー出版社は現在もルシストラスト(LUCIS TRUST)として世界中で活動しているが、国際連合(連合国 the United Nations)がこの活動を推進しており、その背後にはロックフェラー家が糸を引いて経営陣として支配している。このルシストラストから出版された書籍を、アメリカのニューエイジにおいてヒッピー達が大量に読んだのである。
(参考:「イルミナティ悪魔の13血流 : 世界を収奪支配する巨大名家の素顔」フリッツ・スプリングマイヤー 著, 太田龍 監訳. ベストセラーズ, 1998.8, p334-336)

1922年に設立された「World Goodwill」は、英国で登録された教育慈善団体であるLUCIS TRUSTの活動であり(チャリティー番号216041)、国際連合の広報局の認定を受けた非政府組織である。またルシストラストは、国連経済社会理事会の名簿にも公表されている。
(参考:LUCIS TRUST公式ホームページ)

1945年国際連合の設立後に発表された「国家の運命」(ジュワル・クール大師の教え)では、階層組織ハイラーキーのシャンバラにおける統治者は世界の主であるサナート・クマラであり、人類の統治者は「ルシファー」であるとされている。
(参考:「国家の運命」アリス・ベイリー 著, AABライブラリー 訳. AABライブラリー, 2005.7, p38)

また、同著の中でアリス・ベイリー(ジュワル・クール大師)は国際連合の目的に完全に同意している。

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引用ー

国際連合が表明する目的と努力はやがて実を結び、すべての宗教と霊的なグループから集められた新しい神の教会は、一致団結して、分離という大いなる異端に終焉をもたらすであろう。
(引用:「国家の運命」アリス・ベイリー 著, AABライブラリー 訳. AABライブラリー, 2005.7, p206)

引用ここまで

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アリス・ベイリーの死後、1957年に発表された「ハイラーキーの出現・上下」The Externalisation of the Hierarchy. (ジュワル・クール大師の教え)では、世界政府樹立に向けた新しい世界統一宗教化への具体的な行動計画を公表し、国際連合を賞賛している。

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引用ー

国際連合はいまだに世界の希望であり、今後もそうであり続けることは可能である。
(引用:「ハイラーキーの出現 下」アリス・ベイリー 著, AABライブラリー 訳. AABライブラリー, 2006.3, p355)

引用ここまで

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世界統一政府へのアジェンダ(行動計画)は、宗教面だけではなく教育の分野にも及んだ。

神智学協会からシュタイナー教育が派生し、これらの新教育運動からユネスコ(国際連合教育科学文化機関)に結実し、モンテッソーリ教育もまた神智学協会と密接な関係を持ちながら、神智学協会の教義は支配者達、国際連合によって世界規模で推進され現代教育に浸透している。
(参考:「新教育連盟の源流を訪ねて - 神智学教育組合と新教育連盟」岩間浩 著,他多数の学術論文)

これらの事実から、世界の支配者達が世界宗教の統一化のために実施した計画がニューエイジムーブメントであり、ニューエイジの教えとは支配者達を目指して霊的進化を推進し、彼らの指示に従う世界政府樹立推進運動であることがわかる。

そして彼らの統治者はルシファーである。
人類に光(イルミネーション)をもたらし、神(YHVH)の束縛からの解放と自由を約束する彼らの救世主である。

これを「覚醒」と呼ぶ。

ちなみにニューエイジと日本におけるスピリチュアルは同義語である。

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【その他主要参考文献】
・シークレット・ドクトリン 1 (宇宙発生論) (神秘学叢書 ; 1) H.P.ブラヴァツキー 著, 人智学研究会 訳,人智学研究会, 1978
・シークレット・ドクトリン 宇宙発生論 上 H.P.ブラヴァツキー 著, 田中恵美子, ジェフ・
クラーク 訳,神智学協会ニッポン・ロッジ, 1989.10
・シークレット・ドクトリン 宇宙発生論 上 改訂版 H.P. ブラヴァツキー 著, 田中恵美子,
ジェフ・クラーク 訳,宇宙パブリッシング, 2013.4
・シークレット・ドクトリンを読む ヘレナ・P.ブラヴァツキー 著, 東條真人 編訳,出帆新 社, 2001.5
・神智学の鍵 (神智学叢書) H.P.ブラヴァツキー 著, 田中恵美子 訳,神智学協会ニッポンロッジ, 1987.2
・ベールをとったイシス : 古代および現代の科学と神学にまつわる神秘への鍵 第 1 巻 科 学 上 (神智学叢書) H.P.ブラヴァツキー 著, ボリス・デ・ジルコフ 編, 老松克博 訳. 竜王文庫, 2010.12
・ベールをとったイシス : 古代および現代の科学と神学にまつわる神秘への鍵 第 1 巻 科 学 下 (神智学叢書) H.P. ブラヴァツキー 著, ボリス・デ・ジルコフ 編, 老松克博 訳. 竜王文庫, 2015.7
・チャクラ C.W.リードビーター 著, 本山博, 湯浅泰雄 共訳. 平河出版社, 1979.3
・秘教治療 上 アリス・ベイリー 著, AAB ライブラリー 訳,AAB ライブラリー, 2011.9
・秘教治療 下 アリス・ベイリー 著, AAB ライブラリー 訳,AAB ライブラリー, 2011.9
・光線とイニシエーション 上 アリス・ベイリー 著, AAB ライブラリー 訳. AAB ライブラ リー, 2013.6
・光線とイニシエーション 下 アリス・ベイリー 著, AAB ライブラリー 訳. AAB ライブラ リー, 2013.6
・神智学 ルドルフ・シュタイナー 著, 高橋巖 訳,筑摩書房, 2000.7
・ニューソート : その系譜と現代的意義 マーチン・A.ラーソン 著, 高橋和夫(他)訳,日本 教文社, 1990.1
・ニューエイジの歴史と現在 : 地上の楽園を求めて レイチェル・ストーム 著, 高橋巌, 小 杉英了 訳. 角川書店, 1993.11
・ニューエイジについてのキリスト教的考察 教皇庁文化評議会, 教皇庁諸宗教対話評議会 著, カトリック中央協議会司教協議会秘書室研究企画 訳,カトリック中央協議会, 2007.4
・神秘主義への扉 : 現代オカルティズムはどこから来たか ピーター・ワシントン 著, 白 幡節子, 門田俊夫 訳,中央公論新社, 1999.10
・現代オカルトの根源 : 霊性進化論の光と闇 大田俊寛 著,筑摩書房, 2013.7
318
・エリアーデ・オカルト事典 ローレンス・E.サリヴァン 編, 鶴岡賀雄,島田裕巳,奥山倫明 訳, 法蔵館,2002.4
・高等魔術の教理と祭儀 教理篇 エリファス・レヴィ 著, 生田耕作 訳,人文書院, 1982.7
・ミトラ教の歴史 東條真人 著,MIIBOAT Book,2019
・ケウル-ミトラ聖典 東條真人 著,MIIBOAT Book,2006
・星の物語 東條真人 著,MIIBOAT Book,2018
・黄金の夜明け魔法大系 1 秋端勉 責任編集. 国書刊行会, 1993.1
・黄金の夜明け魔法大系 2 秋端勉 責任編集. 国書刊行会, 1993.1
・黄金薔薇十字団への序奏 石川實,2005
・アメリカにおける「自己啓発本」の系譜 尾崎俊介,2015
・ニューエイジとエソテリシズム(4)ハーネフラーフの「ニューエイジ宗教と西洋文化」進藤英樹

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