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土作りphase3:改良資材の投入

phase3-1:現況土の確認と改良資材の検討

9/27(水)
①今ある土はどんな土なのか。
②将来的にはどんな土にしたいのか。
③その為にはどんな資材が有効なのか。
土壌改良をするうえで重要な事はこの3つだと思う。
それぞれについて記録を残す。

1⃣今ある土はどんな土なのか

灰色で、砂が多いが、水を含むと乾きづらい、少量の有機物も確認できる。

この土地は花崗岩の産地でもある自然の山なので、花崗岩が風化して堆積した【真砂土】が主体の土壌。
山の地形としては谷になっている場所で、すぐ近くには沢もある為【川砂】と思われる砂も混じっている。
そこに樹木の落葉が積もって出来た【腐葉土】が混じっているが、現場は原生林ではなく50年程前に針葉樹が植樹された区画なので、腐葉土の量は少ない。
現況土の量を1200㍑と設定(面積5m2×深さ24cm)して内訳を数値化した。
『現況土1200㍑の内訳』
【真砂土】1000㍑【川砂】100㍑【腐葉土】100㍑

2⃣将来的にはどんな土にしたいのか。

市販の培養土や増し土を購入して参考にしたりもした。

これまで現場を観察した経験からの所感。
【真砂土】は砂ではあるが粘土質も多く含み重さもある基本用土の一種で、保水性はあるが、通気性・排水性・保肥力は乏しく、植物栽培には不向きな土。
保水性があり過ぎて乾きづらく多湿となり蒸れで枯れる、という事が多いように感じた。
その経験を踏まえた上で、土の特徴4種(①通気性・②排水性・③保水性・④保肥力)
についての改良方針を以下の内容で設定した。
『改良の方針』
①通気性と②排水性に優れた土にしたい。
③保水性は出来る限り現状より落としたい。
④保肥力は時間をかけて向上していく基盤を作りたい。
以上の方針で、物理性、化学性、生物性、それぞれの観点から土壌改良をしていきたい。

3⃣その為にはどんな資材が有効なのか。

マルチング用に安価なバーク堆肥を大量に用意した

最終的な土の構成を3種類の土質で大別して、比率を設定。
単用土6割・堆肥系改良材3割・硬質系改良材1割
完成容積を2,000㍑(面積5m2×深さ40cm)として、各土質の内訳を設定。
【単用土1200㍑】
真砂土1000㍑ ※現況土
川砂100㍑ ※現況土
洪積土(赤土や黒土)100㍑
堆肥系改良材600㍑
腐葉土200㍑ ※100㍑は現況土に含まれている
バーク堆肥300㍑
牛ふん堆肥100㍑
【硬質系改良材200㍑】
パーライト100㍑
ゼオライト50㍑
もみ殻くん炭50㍑
【その他資材】※容積外として
米ぬか10㍑ ※表土に薄く撒く程度
マルチング材(バーク堆肥)100㍑ ※厚さ2~3cm

以上の内容・資材で土壌改良を行う事にした。

phase3-2:資材の投入と攪拌

攪拌後の整地まで完了した状態

予定した資材を投入して耕運機で深さ40㎝まで攪拌した。
バラの植える予定の4箇所(上写真でイボ竹支柱が刺さっている4箇所)は、人力で更に40㎝攪拌して表土から深さ80㎝まで改良した。

phase3-3:米ぬか散布とマルチング

バーク堆肥でのマルチングと米ぬか散布状況

表土面に米ぬかを全体に薄く撒いて、バーク堆肥を厚さ2~3cmで敷いてマルチングとした。
2~3週間の養生期間中に微生物資材(菌の黒汁・木酢液)での灌水をしていくので、効果が出やすい表土面に米ぬかと堆肥を施した。
土中の微生物を上層に動かす事で団粒化を促進させることが出来ればいいなという狙いもあった。

phase4-1:土壌酸度の調整 にむけて

次は土壌酸度を6.5前後に調整したいと思っている。
9月17日測定時は6.0前後だったので、+0.5を目標に石灰資材を施したい。
仕様資材は粒の苦土石灰か有機石灰あたりかなぁと思っているが、10月半ばに再度測定をしてその結果で選択しようと思ってます。

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