2024年4月の日記
3日(水)
三軒茶屋。Blue Bottle Coffee.
帰りがけの東京駅前にて。
4日(木)☀︎
自宅。下北沢で買った桜と雪柳。デスクに生けて9日目。満開を過ぎて少し葉桜になっていた。一瞬の美しさと儚さは長く続かない。
6日(土)
深夜25時をまわっても横たわりながら音楽を聴いて考え事をしていた。世界が寝静まった後の自分だけの深い時間に黙々と作業するのが好き。「春はあけぼのがいいね!」と枕草子で清少納言も言っていた。やうやうしろくなりゆくビルぎわが、すこし明るくなってきた。
7日(日)
焼肉に行く途中マスク越しに春の香りがして、今年の桜から照り返される眼光を網膜に焼き付けておきたいからコンタクトをつけたけれど、レンズ越しはコントラストと彩度が高すぎてあらゆる世界が見え過ぎた。視力0.5くらいのかすみが足されているくらいが心地いい。
9日(火) ☔︎
東京・業平橋から栃木・新鹿沼へ。東武特急スペーシアX 東武日光行き。帰りがけに宇都宮でビールと餃子🍺🥟 最終の東北新幹線やまびこ号で東京へ。
行きたい場所、会いたい人、学びたい事、読みたい本、観たい映画、聴きたい音楽、やりたい事、ありすぎる…!時間足りん、、、人生!
11日(木)
渋谷。約5年ぶりの渋谷クラブクアトロ。ほぼ最前列で見たバンド結成10周年。ほのかちゃんが力強く歌うレア曲『好きでよかった。』を聴いて心が震えて感動した。
12日(金)
秋葉原。18時半。昭和通り口から少し歩いた路地裏の素敵なお店のカウンターで飲んだ。780円の刺身盛り合わせを2人前頼んだら舟盛りで来て驚いた!料理もお酒も全て美味い。お会計を済ませて2駅となりの上野駅不忍池改札口から下りて上野公園の台地を登った。満開を少しすぎた暗がりの桜木の下で人々が宴会をしている。並木道を歩きながら「月曜朝の電車の人々と対照的に、華金の日本人はいいよね。きっと江戸時代からこの景色が変わってないんだ。」とか呟いて、お寺の裏に戦後から続くみたいな屋台のおでん屋さんを見つけた。「あの時、教室で話しかけなかったら、この桜を一緒に見ることもなかった。」とか、うんぬんぼんやりと話し、池淵のベンチで16歳の高校時代から、毎日教室で会ってまた明日会う。みたいな空気感が続いていた。50、60、喜ぶまで、また春が訪れて同じ桜を見れるだろうか。150年前に植えられたソメイヨシノは三日月の少し曇った夜空の下でタワマンを借景に池の水面に反射して今年も美しく咲いていた。
13日(土)
新宿三丁目。15時半から気温23℃の春風が吹くまだ明るいうちから飲み。1軒目はお通しに食べ放題の煮込みと梅酒と寿司が付いていた。2軒目は、Googleマップで「行きたい場所」をつけていた、春の新宿の夕景が一望できる高層階のバーへ。天気も気温も心地良くてテラス席は最高だった。新宿ドコモタワーを左手に歌舞伎町タワー、その奥には西新宿の高層ビル群、代々木方面まで見通せる超穴場。日本人は自分たちくらいだった。3軒目は天空から下界へ、思い出横丁。完全に戦後昭和の東京で止まっている。物理的にも比喩的にも高低差が凄くて面白かった。もっと自分が知らないことを知りたい。
14日(日)
北千住。上野。
ひとりで街を歩く時、良い光がきているとか、街の移変わりを感じたりとか、人々の往来を俯瞰するようにみたり、考えたりしている。いつしかそれが普通の感覚になった。でも普通の人にとってそれは普通ではないらしい。自分がカメラを構えていると通りがかった人々がこぞって「!」という感じでおもむろにポケットからスマホを取り出して一枚写真を撮ってゆく。それがちょっと面白い。誰も撮らないような場所でじっくりマニュアルでピントを合わせていると、あたかも良いスポットなのかしら?とりあえず撮っておこう。という感じが他人から伝わってくる。たぶん、みている世界が違うのだと思う。共感覚があるのかもしれない。五感は人より鋭く繊細だし、音や色彩の感覚も強い、誰かや何かに触れた時のことを鮮明に覚えている。実生活ではわりとやっかいな感覚だが、最近はそういう自分も愛せるようになってきた。
15日(月)
渋谷。
レッスン。ミニシアターで映画を観た。
19日(金)
苦しくて辛い時、嫌なことがあったとき、立ち行かなくなったとき、自分を信頼して真剣に話してくれる人がいたら、その人のために朝まで飲み明かすくらいはしたい。そういうのは、人生誰にでもあって、話したり、相談したり、一緒に考え悩んだりすることで、楽になって救われることが多いはず。基本的に他人に興味はないが、近しい人にはいくらでも優しくできる。誰よりも「痛み」を知っているから。深夜にサカナクション 一郎さんの記事を読んだ。〈白波トップウォーター〉を聴いた。
21日(日) ☀︎
下北沢。サウナ付きシアターで上映会。Instagramの告知で知ってチケットを買い作品を見に行った。映画監督(友人)と少し話してふたりで写真を撮った。「挑戦」している人は、かっこいい。心から応援したい。数日後、ロンドンへと旅立って行った。また、いつか一緒に飲める日を楽しみにしている。その後、シモキタを散歩してスナップを撮った。新型のコーヒー機材で抽出体験の習い事をした。高架下の屋台チックなベトナム料理店で石焼トムヤン炒飯を食べた。
22日(月) ☀︎
錦糸町。英語のレッスン。話が盛り上がりすぎてしまい何もせずに終わってしまった。でも、非常に有意義な対話だったと思う。「挑戦」して前を向いている人と話すとエネルギーを貰える。自分も、もっともっと頑張ろうと思える。こういう話ができる人が近くに居て、会えることは、とても貴重だ。夕方、地元のほうのカフェテラスで仕事をしたり、友人と少し電話した。6月に乗馬に行くことが決まった。
23日(火) ☁︎
渋谷スクランブルスクエアで「月の出観測会」に参加しようと思ったが、今月もあいにくの天気でやめた。サブスクを持っているが一回も行けた試しがない。
24日(水) ☔︎
つくば・研究学園都市へ。夕方からリバイバル上映の「秒速5センチメートル」を観た。帰りがけ、ヤマハの楽器店でエレクトーンの試奏をさせてもらった。大人の習い事として20年ぶりにレッスンを再会しようと思っている。自宅に置くサブスクもあることを知った。カスタマイズできる新型機も触った。音楽は沼るし、人生が豊かになる。
25日(木) ☀︎
地元。昔デパートだった商業施設のところから最寄駅の改札口に向けて架けられている橋というよりはもっと頑丈な通路を、半袖の袖を捲りサンダルで歩いたら見慣れた16時の夕景がいつもより綺麗に見えた。空気は割とからっとしていて、桜の散ったあとの新緑の気持ちの良い風が弱く吹いた。貯まった大量の硬貨を銀行のATMに注ぎ、薬局に寄ってマスクを買った。部屋の片付けとか洗濯とかタスクリストに貯まった事を、早くひとつひとつ消化しなければならないけれど、コンビニに寄って今年初のアイスコーヒーを買い、帰りがけに飲みながら考え事をして帰宅したら、友人が執筆した日記本が下北沢から届いていた。小田急線の高架ホームから西に沈む夕陽がいつも綺麗で好きだった。〈夕陽が綺麗だ。〉と感じられる感性はいつごろ得たのだろう。
27日(土)
銀座・新橋。休学時代に出会った友人と4,5年ぶりに再会。展示会に行ったり、銀座ヤマハでギターやピアノ、エレクトーン、DTMをいじったりして大人の遊びを満喫した。その後、いい感じのお店でディナー。大学院までAIなどの研究をしていた彼は今もSE&フォトグラファーをやっているから、専門的な話を聞いた。大変興味深かった。「AIはあくまでも人間の中央値、平均値しか出せない。だから、人間味のあるちょっとはずれたバグを楽しむ。」的なことを言っていて結構刺さった。自分自身の"バグ"を肯定してくれたようでなんだか嬉しかった。知的な議論は大好きなので、もっと話を聞きたいと思ったが、5年の厚みはかなりあって尺が全然足りなかった。
30日(火)
有楽町・上野・根津。JALプラザのカウンターで航空券の払い戻しをした。現在は、東京と沖縄の2店舗のみらしい。景観のいい通りで一本電話して、コンビニでアイスコーヒーを買い、日比谷公園まで散歩した。上野駅方面までLuupで30分ちょい移動。台地を下って10分程度で根津の閑静な住宅街へ。予約していた絵画教室へ行った。ワークショップ形式で先生と自分合わせて4組。2時間くらいかけて、ゴッホの『星降る夜』をオリジナルで書いた。『ひまわり』や『星月夜』が有名だが、この作品が一番好きかもしれない。キャンバスに油絵。水彩画は中学校くらいまでの授業で得意だったが、油絵はほぼはじめて。色の重なりやグラデーション、シャドウ、ハイライトの入れ方は、写真や映像のレタッチやグレーディングに似ていると思った。オリジナルに調合されたワインもセットだったので赤ワインを頂いた。終了後、自分の作品を撮ってもらった同年代くらいの女性と駅方面まで数十分感想などをあれこれ話ながら歩いた。その後二人で、お店に入ってピザを食べてとビールを飲んだ。
僕のnoteやphotoが知らない街の誰かとシンクロしてコンポタみたいにゆっくり浸透し君を温めるものであると嬉しいです。よかったらサポートをお願いします!