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【レース回顧Vol.93】第67回産経賞オールカマー

レイパパレは4コーナー絶好の手応えから逆に差し返された宝塚記念の内容から2,200Mは長いとみて軽視。これを好位から捉えて交わしそうな馬を吟味して、ランブリングアレーを軸に指名。はい、ハズレ。自信の切りだったウインキートスにも走られて完全に師坊。チーン。南無阿弥陀仏。

20210926中山11R(1)

ゴールドギアが出遅れ。グローリーヴェイズ、サトノソルタスも出負けして後方から。最内ウインマリリンが絶好の飛び出しで早速1馬身リード。

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大方の予想通り、ロザムールが外から強引にハナを主張。レイパパレも馬なりでこれに付いていく。

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ロザムール先頭、レイパパレはウインマリリンと並んで2番手。アールスターが早めの4番手、その直後にステイフーリッシュとウインキートス。ランブリングアレーはこれらの直後の外。いいねぇ~。セダブリランテスは行けなかったか。グローリーヴェイズは後ろから2頭目。

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レイパパレは宝塚記念より若干マシだったが相変わらず行きたいオーラが出ていた。ウインマリリンはこれを内から見る形でガッチリ3番手。

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ウインマリリンの後にアールスター、ステイフーリッシュ、ウインキートスと続き、その後にランブリングアレー。好位の外、完璧やん。これは貰ったっぽい。戸崎さんナイス。

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1,000M通過60秒7。想定したより若干流れている。セダブリランテスの位置取りは微妙。キングオブコージは外に構えているのでこの後捲り上げか。

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おお、捲り上げてきた。グローリーヴェイズが。4コーナーで馬群が凝縮して後ろからでも勝負になるような感じ。ランブリングアレーは外にいたのに外からの捲り上げで馬群の中。

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グローリーヴェイズは4コーナーまでにレイパパレの直後までやってきた。力で潰しに行くのか。ミルコ思い切ったな。一方、ランブリングアレーは何故か仕掛けず。あれ?周りが壁で動けないのかな。

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ロザムール、レイパパレ、グローリーヴェイズ(緑)が並んで直線へ。直後の内からはウインマリリン(黄)とウインキートス(青)が追い上げ態勢。捲り切れなかった後続勢はまだ後方。

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レイパパレがグローリーヴェイズの追撃を振り切って先頭。ウインマリリンは内の狭いスペースから抜け出そうとしながら進路が無く一旦ブレーキ。おいおい、先週のタイトルホルダーのデジャヴか?

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しかしレイパパレの外に持ち出し、グローリーヴェイズの間から再追撃すると意外とあっさり伸びてきた。いや、レイパパレとグローリーヴェイズの脚が止まったというのが正しいか?

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最後はこの着差。グローリーヴェイズとレイパパレはウインキートスにも交わされて3・4着。

外枠からロザムールがハナ。レイパパレは宝塚記念で逃げに拘らない姿勢を見せたばかりで今回も控え想定も、ロザムールの逃げが緩いと我慢し切れず途中からハナに立つかもしれない。ウインマリリン、ウインキートス、セダブリランテスは内枠を活かして前付け。1,000M通過は61~62秒を想定。Cコース替わりで基本は内前だが、人気どころが総じて前ということで緩い流れに適性がある差し馬の台頭に注意しておきたい。

大筋はビンゴ。レイパパレは我慢が効いたほうだが、グローリーヴェイズの仕掛けでレイパパレの始動が早くなり、この直後にいたウインマリリンとウインキートスに展開が向いた。

1着○ウインマリリンは絶好のスタートを切った上で内ピタ、道中はレイパパレを見ながらの追走。最短距離を綺麗に回ってきて、先にレイパパレが動いてくれる絶好の展開になった。直線でロザムールが邪魔で一旦ブレーキが掛かったが、グローリーヴェイズがレイパパレとの間を詰めていなかったためこのスペースに入れて突き抜けた。ある意味ラッキーが重なった勝利。

【○】ウインマリリン
外枠で不完全燃焼が続いた後の日経賞は枠・展開・立ち回り全てがこの馬に向いた。今回も内枠でスロー濃厚、上手く立ち回れば居残り濃厚。

2着-ウインキートスは先行したウインマリリンの直後に入れて好位の内を確保。そのまま内ピタで回ってきて、直線でグローリーヴェイズの後を追ってスパート。そのまま外に出して、内の争いをゴール前で捉えた。札幌記念は外枠かつ休み明けで18kg増、今回は内枠かつ叩き2戦目で14kg減。せめて押さえには入れておくべきだった。

【-】ウインキートス
目黒記念は内前天国の凡戦で評価に値しない。日経賞は道中大きな不利があり参考外も、札幌記念9着が本来の実力。ここでは力が足りない。

3着△グローリーヴェイズはゲート出が甘く後手を踏み、後方からの競馬が確定。デムーロ騎手はスタートが合わないとリカバリーせず、腹を括って後ろから行くことが多い。丁度新潟記念でもこういう競馬をやっていたのでどう乗るのかとみていたら、やはり4角捲りを敢行。レースを動かす荒業に出たものの、ラストで脚が上がって3着。力のあるところは見せた。

【△】グローリーヴェイズ
GI・GIIで上位争いを演じてきている馬で、今回のメンバーでは一枚上の存在。ただ意外と緩い流れの経験に乏しく、走り慣れない中山もどうか。

4着△レイパパレはスタートを決めて行き脚も付き、楽な手応えで2番手。行きたがるところはそれほどなく、スタミナ消費は無さそうだった。誤算だったのはグローリーヴェイズの早捲り展開。並ばれる前に突き放しにかかったので前に出るのが早かった。坂で失速したのは前走と同じ。普通の展開なら粘れたのかと言われれば疑問で、やはり200Mが余計。

【△】レイパパレ
宝塚記念は番手で余裕の手応えを有しながら直線差し返されており、2,200Mはベストではない。行きたがる性格で、緩い流れもプラスではない。

7着◎ランブリングアレーはハイペースのマイルGIを走った後で行き脚が付き、難なく好位の外を確保。3コーナーまでは進出自在だったのだが、グローリーヴェイズら後方に構えていた馬が外に流れ込んできて、気付いた時には周りを取り囲まれていた。これにより仕掛けのタイミングが遅れ、追い上げ態勢に入る間もなくレースが終わってしまった。

【◎】ランブリングアレー
年明け3戦は差して好走。中山牝馬Sで外差しもクリア。ハイペースマイルの後の距離延長スローなら自在に立ち回れそう。好位付けなら突き抜けも。

9着△キングオブコージはスタートで幾分後手を踏み、道中後方寄りの外を追走。元々捲り上げを狙っていたらしく、実際に3コーナー過ぎから動いていったものの、逆にグローリーヴェイズに捲られてしまった。自身の捲り上げは緩く、4コーナーで外前に辿り着けず凡退。月並みだが1年振りの実戦で多くを望むのは酷。

【△】キングオブコージ
中山で後半ペースアップのレースを前付けで2勝。捲り上げ可能で外枠も好都合。1年振りがどうかだが、過去休み明けは動いている。

15着▲セダブリランテスはスタートを五分に出て、行き脚も付いていたものの1コーナーまでにポジションを落として中団馬群の中。3コーナー過ぎからの捲り上げ合戦にも参加せず、更に後ろに下がっていった。無理をさせなかった割に直線サッパリ伸びず、更に後ろに下がってブービー負け。残念ながら枯れてしまった模様。

【▲】セダブリランテス
圏外に飛んだ3戦はいずれも1,000M通過60秒を割るハイペース。今回は2戦2勝の中山、スロー濃厚、内枠先行が叶う絶好枠。ガラリ一変に期待。

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